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2008年7月22日

ハンセンの初防衛戦は年内にも実現! 秋山は改めて田村に挑戦表明! 『DREAM.5』一夜明け記者会見!!

7月22日(火)、大阪府内・ホテル大阪ベイタワーにて、7・21『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ 2008 決勝戦』大阪城ホール大会の一夜明け記者会見が行われた。

会見には、ライト級グランプリ2008優勝者のヨアキム・ハンセンを始め、同大会で勝利を収めた秋山成勲、所英男、弘中邦佳、中村大介、ジョセフ・ベナビデスが出席。昨日の激闘を振り返るとともに、今後の抱負などについて語った。

ゴールドとプラチナの2つのベルトを携え会見場に姿を現した初代DREAMライト級王者ハンセン。「夢が叶った。今までボクを応援してきてくれた人たちにありがとうと言いたい。サンキュー」とまずは喜びの言葉を発すると、「チャンピオンになってもいつもと同じ、自分を見失わず、できるだけ長い間、キープしたいと思う」と王者としての抱負を語った。

会見に同席した笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは、4ヶ月に渡りに行われ誕生した初代ライト級王者に対し、「まずはヨアキム選手におめでとうと言いたいです。きっと本人も、この場にこうしてベルトを持って座っていることを思ってなかったと思います。一夜にしてまさしくドリームを掴んだのではないかなと思います」とコメント。そして、「これから防衛戦が行われていくでしょう。防衛を重ねていって、絶対王者と呼ばれるようになってほしいです」と初めて誕生したDREAMチャンピオンに期待を寄せると、いつ初防衛戦を行うかについて「具体的な防衛戦の日取りはまだ決めてません。ヨアキム選手本人はアルバレス選手と防衛戦をやりたいとおっしゃっていましたが、ズバッとそこをいくのか、ほかにも面白い組み合わせがたくさんありますので、ちょっと考えさせていただいて年内には一度どこかで試合を組みたいなと思います」と語った。

そして、柴田勝頼との緊張感溢れる闘いを制した秋山は、「柴田選手はずっと連戦連敗をされていた選手で、有利だと自分の中でも思ってたんですけど、実際闘ってみていろんなポテンシャルと可能性を持った素晴らしい選手だと実感しました」と柴田の印象について語ると、「自分に関しては、まだまだやることがすごく見えてきたので、いま置かれてる状況をしっかり見つめ直して、新しい気持ちでもっといいものを見せられるように進化していきたいと思います」と今後のDREAMでの闘いに意欲を見せた。

また、秋山は「田村選手とは一度実現しようとしたカードで、それが実現せず、タイミング的にも個人的にも田村選手と闘いたいなと思います。自分よりはるかに経験もありますし、面白い試合になるんじゃないかなと思います」と改めて田村潔司へ挑戦表明。笹原EPも「可能性は非常に高いと思います。階級的にはピッタリですし、もともとHERO'Sのリングでは実現寸前までいったカードだと思うんですけど、興味深いカードだと思います。これから、できるかどうかの相談がしたいなと思います」と田村vs秋山戦実現に向け動くことを明言した。

さらに昨夜、笹原EPから提案された“階級を超えた闘い”に対しても秋山は前向きな姿勢。「やはり本来の異種格闘技、柔道もそうですけど、“柔よく剛を制す”というのもあるんで、小さいのが大きいのに勝つっていう。そういった意味もこめて、僕だけじゃないですけど、そういう試合ができたりすることが、新しいDREAMの形になると思います」と対ヘビー級ファイターとの対戦も辞さない構えを見せていた。

以下、記者会見での笹原EP、秋山、所、弘中、中村、ベナビデスのコメント、及び質疑応答の模様。

■笹原圭一DREAMイベント・プロデューサー
「昨日はファイターの皆さん、本当にお疲れさまでした。おかげさまでDREAMの熱を大阪にも届けられたかなと思います。まずはハンセン選手、おめでとうございますと言いたいです。たぶんご本人も、この場にこうしてベルトを巻いて座ってるとは思ってなかったと思うんですけど、一夜にしてまさしくドリームを掴んだのではないかなと思います。今回、トーナメントを制して、かつ初代のライト級チャンピオン、DREAMとしての初のチャンピオンとありましたので、おそらくこれからまた防衛戦が行なわれていくことになると思います。まごうかたなき実力者だと思いますので、防衛を重ねていって、絶対王者と呼ばれるような存在になっていただきたいと思います。まわりには、昨夜は負けましたけど青木選手、川尻選手、宇野選手、アルバレス選手もいますし、ライバルがひしめいていると思うんですが、ぜひそういうライバル達としのぎを削っていただければと思います。本当に今日は心からおめでとうと言いたいです。あと、それ以外のワンマッチも本当に見所が多かったと思います。ここでご報告をさせていただきたいんですが、昨日TBSさんの放送の数字が出まして、平均視聴率が10.0%。まあ、ふた桁に乗ったという数字なんですが、正直申し上げてもうちょっと欲しかったなあと思います。並びの番組が強かったので、ふた桁を取れて多少ホッとした部分もありますが、まだまだかつて格闘技ブームを言われていた頃に比べると、やはり数字的には厳しいなというのがありますので、そこは分析をしていって次回以降に生かせたらなと思います。そんな中、瞬間最高は秋山選手の試合でした。見事な有言実行ぶりだったと思います。一番視聴率を取ったのが秋山選手の試合で、試合前に『数字を取ります』と公言されていたとおり、最高を取られて試合の内容も含めて凄かったなというふうに改めて思っています。今日の一夜明けでは勝利した選手、アリスター選手はフライトの関係で来れなかったんですが、改めてお疲れ様でした、おめでとうございますと言いたいです。このあともまだまだ闘いは、夢は続いていきますので、その中でそれぞれ選手の皆さんにはテーマがあると思いますので、それに向けてこれからもいい試合、激しい試合を見せ続けていただけたらと思います。次は9月の大会ですが、ミドル級グランプリ以外は細かい詳細が発表できてないんですが、今日一日ゆっくり考えてですね、なるべく早いタイミングで発表をしていけたらなと思います。以上です」

■ジョセフ・ベナビデス
「本当に最高の気分です。今までの自分の人生の中で一番素晴らしい経験だったと今は思います。しかし、これを最高としないで、これからますます良くなるように努力していきたいと思います。日本で試合をするということ、日本のファンの前で試合をすることがずっと夢でしたので、それが叶いました。頑張ったかいがありました。日本のファンは選手を大切にしてくれますので、また戻ってきていい試合がしたいと思います」

■弘中邦佳
「DREAMの関係者の皆さん、今回デビューさせていただいて本当にありがとうございました。試合はTKOということだったんですけど、僕のいいところはやられっぷりの良さなので、もっとバチバチ打ち合いをしたかったんですけど。今度はもっとバンバン打ってくるような選手とやりたいなと思います。また頑張りますので、よろしくお願いします」

■所英男
「山崎選手という強い選手に勝ててよかったと思います。KIDさんが怪我をしたということで、フェザー級の試合を自分が盛り上げるというぐらいに考えていきたいと思います」

■ヨアキム・ハンセン
「本当に夢が叶いました。何年間も自分を応援してくれた人達に心から御礼を言いたいです。いいときも、悪いときも、本当にありがとうございました。今回、夢を叶える手助けをしていただいて、本当にありがとうございました」

■秋山成勲
「柴田選手はずっと連戦連敗をされていた選手で、有利だと自分の中でも思ってたんですけど、実際闘ってみていろんなポテンシャルと可能性を持った素晴らしい選手だと実感しました。これから凄く伸びる選手だなと思います。自分に関しては、まだまだやることが凄く見えてきたので、いま置かれてる状況をしっかり見つめ直して、新しい気持ちでもっといいものを見せられるように進化していきたいと思います」

■中村大介
「まず試合に関してなんですけど、急なオファーだったんですけど、やっぱり相手が打撃の選手なので打撃ルールでやってもよかったんじゃないかと思います。もっと打撃をやってみたかったと思います。あと自分はライト級なので、ベルトを見てカッコいいなと思いますので、もっと実績を積んで挑戦できるように頑張りたいと思います」

【質疑応答】
──秋山選手は戦前、視聴率を取ると言っていましたが、平均視聴率10%という数字と瞬間最高視聴率を取った感想をお願いします。
秋山 最高を取れたことに関しては納得をしてますが、昨日の試合を見ていただいて皆さんお分かりだと思いますけど、もっともっと取れるいい試合だったと思います。だから、その一生懸命闘っている選手の気持ちであったり、魂であったりぶつかり合いをもっと理解していただきたいなという気持ちでいっぱいになりましたね。
──弘中選手が現在DREAMで闘ってみたい選手は?
弘中 ウェルター級自体にあんまり人がいないんですけど、有名どころではマッハ選手、あとはニック・ディアス選手、個人的にすごい興味あるのは自分も柔術をやってて黒帯だし、グラップリングとか尊敬できる存在であるマルセロ・ガルシア選手ですね。
──ハンセン選手の防衛戦のスケジュールは?
笹原 まだ具体的には決まっていないですね。昨日のリング上では「次はアルバレス選手と闘いたい」とご本人がおっしゃってましたけど、ズバッとそこをいくのか、ほかにも面白い組み合わせがたくさんありますので、ちょっと考えさせていただいて年内には一度どこかで試合を組みたいなと思います。
──ベナビデス選手は、同じフェザー級の試合、所vs山崎戦はご覧になりましたか?
ベナビデス リングサイドで観ました。非常に強い印象を受けました。さきほど、所選手も言ってましたが、日本のフェザー級を盛り上げていくという形で、DREAMの新しい階級で自分自身も盛り上げていきたいなと思いますし、いつかトーナメントが行なわれることを期待しています。所選手の試合は素晴らしかったと思います。
──昨日、笹原EPが「秋山選手には階級を超えた試合にトライしてもらいたい」と言ってましたけど、秋山選手はミドル級以外で闘いたい選手はいますか?
秋山 具体的に誰々とやりたいっていうのは正直ないんですけど、やはり本来の異種格闘技、柔道もそうですけど、「柔よく剛を制す」というのもあるんで、小さいのが大きいのに勝つっていう。そういった意味もこめて、僕だけじゃないですけど、そういう試合ができたりすることが、新しいDREAMの形になると思います。今は具体的に誰々っていうのはないんですけど、これから話し合って決めていけたら楽しいかなと思います。
──秋山選手が田村選手と闘いたいということですが、実現の可能性は?
笹原 可能性は非常に高いと思います。階級的にはピッタリですし、もともとHERO'Sのリングでは実現寸前までいったカードだと思うんですけど、それが最終的に実現しなくて現在に至ってるので、興味深いカードだと思います。これから、できるかどうかの相談がしたいなと思います。
──改めて田村選手にむけて挑戦表明をしていただけますか?
秋山 一度実現しようとしたカードで、それが実現せず、タイミング的にも個人的にも田村選手と闘いたいなと思います。自分よりはるかに経験もありますし、面白い試合になるんじゃないかなと自分の中で思いますし、まわりのファンが応援してくれたら面白いことになるんじゃないかなと思います。
──DREAMのオフィシャル携帯サイトのほうで、所選手と中村選手によるUWFファン・ナンバーワン決定戦をやりたいと載ってましたが。
笹原 現状、所選手はフェザー級が適正で、中村選手はライト級。階級が違ってますので、そこの部分に関しては階級を超えて闘ってほしいというのはあんまりないんです。ライト級で中村選手と闘わせたい選手がたくさんいますので、そちらを目指していただきたいなと思います。所選手にしてもKID戦実現という目標があるわけですが、現状KID選手が怪我で欠場されてるんですが、復帰をされたときに「まず所選手とやりたい」とKID選手が言うような実績をまずは積み重ねていただいて、フェザーという階級を盛り上げていただければと思います。
──ハンセン選手、チャンピオンになったことは友人やご家族に報告しましたか?
ハンセン はい。兄弟と両親にきのう話すことができました。母国ではまだそのへんの人間にしか話せてませんね。
──反応はどうでしたか?
ハンセン 自分と同じくらい衝撃を受けてました。今回はリザーブマッチ出場のために来日して、その夜にチャンピオンになっていたということで。本当にある意味でショックを受けていました。おそらくチャンスはなくなったと思ってましたので、MMAは何が起こるか分からないなという自分と同じ気持ちのようでした。
──どういった王者になっていきたいと思いますか?
ハンセン 自分自身いつもと同じ、自分を見失わないようにすることです。できるだけ長い間ベルトをキープするようにします。