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2008年7月20日

決戦を翌日に控え、ライト級GP決勝ラウンド進出4選手が対峙!!
『DREAM.5』直前記者会見で出場全選手がコメント!!

7月20日(日)、大阪府内・ホテル大阪ベイタワーにて、7・21『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ 2008 決勝戦』(大阪城ホール)の直前記者会見が行われた。

決戦を翌日に控え、ライト級グランプリ決勝進出4選手が対峙! この日行われた会見には『DREAM.5』出場全18選手が登壇。大会に向けての意気込みを語った。

注目はやはりライト級グランプリ決勝ラウンドに出場する4選手だ。4選手の中で最初に報道陣の前に姿を現した青木真也は、上半身裸にロングスパッツの“正装”で登場。多数居並ぶカメラマンの前で晴れ晴れとした表情を浮かべ、肉体的にも精神的にも最高の状態であることをアピールすると、「最高の笑顔と最高の涙をお客さんに見せたいと思います」と力強く意気込んだ。一方、青木と準決勝で対戦する宇野薫もうっすらと笑みを浮かべるなど落ち着いた様子。青木とのツーショット撮影では、青木からの視線を気にすることなく力強いファイティングポーズを披露すると、「明日はいつもどおりいい試合、楽しんで気持ちの伝わる試合ができたらと思います」とマイペースを強調した。

もう一つの準決勝、エディ・アルバレスと激突する川尻達也は気合い十分のガッツポーズ。両拳を握り自らを鼓舞するように登場したアルバレスとの2ショット撮影では、激しい視殺戦が展開された。「デビューして(決勝が)ちょうど30戦目になる」川尻は、「とにかく一戦一戦自分の持っている力を出し切って相手をブッ倒したいと思います」と必勝宣言。対するアルバレスも、「明日は自分のキャリアの中でもっとも輝く一日になるように力を出し尽くして頑張りたいと思います」と全力ファイトを誓った。

会見に出席した笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは明日のライト級グランプリ決勝ラウンドについて、「正直、どの選手が勝ってもおかしくない4選手だと思います。明日初代ライト級王者が誕生しますが、誰が優勝してもDREAMに新しい風景を見せてくれるでしょう」と語り、明日誕生する初代ライト級王者にさらなる夢の展開を託すコメントを残した。

また、DREAM初参戦の秋山成勲は、白シャツに目の覚めるようなスカイブルーのパンツで登場。「夏になり、自分の地元はいま祭りで騒いでます。明日は自分も自分の祭りだと思って、楽しい祭りにしたいと思います」と笑顔で語るなど、終始リラックスした様子だった。対する柴田勝頼は、秋山とは対照的に厳しい顔つき。「プロレスラーの柴田です。あとはやるだけです。以上」と、言葉少なのコメントながらも、必勝を期していることを十分にうかがわせる口ぶりだった。

そして、急遽決定した中村大介とアンディ・オロゴンの一戦。先日、JR山手線の電車内で盗撮犯を捕らえ一躍“時の人”となったアンディは、「今回の試合は昨夜決まったのですが、死ぬまでやるので応援してください」と、直前のオファーながらも意欲十分。会見後に行われた囲み会見でも、「直前ですけど、オファーをいただいたのは嬉しいです。格闘家は何千、何万人といるわけですから。ただの試合だけだったら僕はここに来てないと思うし、受けた以上はみんなが満足をする試合をしたいと思います」とDREAM初参戦への意気込みを語った。対する中村も、直前のオファー、しかも3日前にもM-1チャレンジ日本大会で試合を行ったばかりだが、今回の一戦を決意。「自分は6年前の今日、7月20日にデビューしました。あのときは4日前のオファーでした。今回は2日前のオファーということで、あの頃よりも成長できたと思っています」と前向きな姿勢を見せると、「第1試合なので会場を盛り上げたいと思います」と初開催となる大阪大会のトップバッターとしての役目を全うすることを誓っていた。また、笹原EPから、この一戦は5分2Rの特別ルール、体重はフリーで行われることが発表された。

この日発表された中村大介vsアンディ・オロゴンを含め、全10試合で行われる『DREAM.5』。ミルコ、KIDの怪我による欠場など、大会前に様々なことがあった今大会だが、笹原EPは「個人的な経験で言わせてもらうと、ここまでいろんなことがあったのは初めてでした。時間のない中で試合を受けてくれたKODO選手、中村選手、アンディ選手には感謝いたします。しかし、明日にはゴングがなります。闘いが始まります。会場にご来場いただくファンの皆様、テレビを通しご覧いただくファンの皆様は、リング上に注視しています。選手の皆様には、そんなファンの皆様に届くような試合をしてほしいです。全選手、無事計量もパスしました。夏の暑さに負けない闘いを見せてくれると思います」と、全選手の活躍に期待を寄せていた。決戦はいよいよ明日! 夏の暑さも吹き飛ばす、極上のエンターテインメントが大阪で初披露される!!

以下、全選手コメント及び記者会見後に行われたライト級グランプリ決勝ラウンド出場4選手の囲み会見の模様。

【『DREAM.5』出場全選手のコメント】
◎第1試合/5分2R特別ルール
■アンディ・オロゴン
「大阪の皆さん、コンニチワ。僕は格闘家なのでオファーがきた試合は全部やるつもり。今回の試合は昨夜決まったのですが、死ぬまでやるので応援してください。(総合の練習は?)まったくしてません。昨夜オファーがきて、正直、自信まったくないです。なんでここにいるのかも理解できていないです」
■中村大介
「自分は6年前の今日、7月20日にデビューしました。あのときは4日前のオファーでした。今回は2日前のオファーということで、あの頃よりも成長できたと思っています。第1試合なので会場を盛り上げたいと思います」

◎第2試合/ライト級トーナメント準決勝
■青木真也
「最高の笑顔と最高の涙をお客さんに見せたいと思います。(上半身裸で登場したが?)ロングスパッツが僕にとっての正装ですので、普通の人がスーツを来て出社するのと同じです」
■宇野薫
「明日はいつもどおりいい試合、楽しんで気持ちの伝わる試合ができたらと思います」

◎第3試合/ライト級トーナメント準決勝
■エディ・アルバレス
「日本の皆さんの前で試合をすることは私によって喜びです。この8ケ月間、明日のためにひたすら厳しいトレーニングを積んできました。明日は自分のキャリアの中でもっとも輝く一日になるように力を出し尽くして頑張りたいと思います」
■川尻達也
「いよいよ来たなという気持ちです。今年30歳で、デビューして(決勝が)ちょうど30戦目になるんで、絶対に決勝まで行ってとにかく一戦一戦自分の持っている力を出し切って相手をブッ倒したいと思います。一緒に楽しみましょう」

◎第4試合/ライト級トーナメントリザーブマッチ
■ブラックマンバ
「リザーブファイトの選手に選んでもらえて本当に嬉しく思う。ヨアキム・ハンセンは非常に強い選手だ。きっと明日は戦争になるだろう」
■ヨアキム・ハンセン
「非常に激しい試合になると思います。ベストを尽くして勝ち、ベストを尽くしてエキサイティングな試合をします」

◎第5試合/フェザー級ワンマッチ
■ジョセフ・ベナビデス
「このような機会をいただき、本当に光栄に思います。自分の夢が実現したような気持ちです。KID選手が負傷欠場となったのは残念ですが、彼の怪我の状態が大丈夫だと願って、今は自分の試合に集中して頑張りたいと思います。今回の対戦相手にも急なオファーを受けてくれてありがとうと言いたい。ファンの皆さんがワクワクするような試合がしたい。そしてかならず自分の夢に向かっていこうと思います」
■KODO
「ホント、夢のようにふってきた話ですが、かならず自分のモノにしようと思ってますので、応援よろしくお願いいたします」

◎第6試合/ウェルター級ワンマッチ
■宮澤元樹
「僕は口で多くを語るほうじゃないんで、明日の試合を見てください」
■弘中邦佳
「DREAM初参戦ということで凄い楽しみに思っています。ウェルター級の試合なんで、ぜひいい試合をしてこのリングに新しい風を起こしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします」

◎第7試合/フェザー級ワンマッチ
■山崎剛
「このそうそうたるメンバーの中で所英男選手と闘えることを光栄に思います。ほかのメンバーに負けないように所選手と素晴らしい試合をして、そして勝ちたいと思います」
■所英男
「明日は山崎選手とフェザー級らしいスピード感ある思い切ったいい試合をして勝ちたいと思います」

◎第8試合/ミドル級ワンマッチ
■柴田勝頼
「プロレスラーの柴田です。あとはやるだけです。以上」
■秋山成勲
「秋山です。凄く夏になり、自分の地元はいま祭りで騒いでます。明日は自分も自分の祭りだと思って、楽しい祭りにしたいと思います。以上です」

◎第9試合/ヘビー級ワンマッチ
■アリスター・オーフレイム
「(日本語で)コンニチワ。アリスター・オーフレイムデス。サンキューベリマッチ」
■マーク・ハント
「DREAMで試合をすることができて嬉しい。大変光栄だ。アリスターにはオフ中なのにオファーを受けてくれてありがとうと言いたい。俺もお金が必要だったので、ありがとうございました(笑)」

【ライト級グランプリ決勝ラウンド出場4選手の囲み会見】
■宇野薫
――調整はいかがですか?
宇野 体重もパスしたので、あとは当日まで気を抜かないでベストな状態でリングに上がりたいと思っています。
――あらためて青木選手の印象をお願いします。
宇野 やはり特徴的な体格だと感じました。あらゆる場面に警戒しないといけないなあと思います。
――青木選手は会見にスパッツ姿で入ってきましたが。
宇野 いや特に。ま、自分に似合うものが何かを知っている人がオシャレだと思ってますので。
――青木選手がロングスパッツを履いて試合をすることは気になりませんか?
宇野 そうですね。滑りにくいということで履いてるらしいですし、実際に試合をしてみないとわからないですね。
――ほかの3人に負けない部分はどこですか?
宇野 やはり経験ですかね。経験は誰も追い抜けないと思いますので。これまでやってきたことを出すだけですね。
――決勝までイメージしていますか?
宇野 まずは一戦一戦というか、青木選手との試合だけに集中してやろうと思っています。あまりそこ(決勝戦)を考えないように。まず青木戦に勝たないとそこがないので。
――前回の石田戦を超える闘いになる?
宇野 それはやってみないと分からないですけど、前回いい試合ができたんで、前回の試合を超える試合ができたらいいなと思います。動きとか反省する点が何個かあって、そのへんを修正したことが明日の試合に活かせるか楽しみというか。
――大阪城ホールでの試合になにか感慨はありますか?
宇野 そうですね。僕は昔UWFが好きで、前田(日明)さんと船木(誠勝)さんが大阪城でやった試合が凄く好きで、先輩方が凄い試合をした所で闘えることに感謝をしています。自分の中でその試合はベストバウトなので、あの試合を超える試合ができたらいいなあと思っています。
――(同じHERO'Sのファイターだった)J.Z.カルバン選手の思いを背負うみたいな気持ちはありますか?
宇野 そうですね。そういう気持ちはありますね。そのJ.Z.に勝った青木選手はやっぱり強いと思うので、J.Z.のことも頭に入れていい試合ができたらと思います。
――このトーナメントで闘うモチベーションは何ですか?
宇野 正直、結果はどうなるか分かんないですけど、楽しく好きで(格闘技を)やらせてもらってるんで、こんな大舞台で試合をさせていただくことに感謝しつつ、楽しくいい試合ができたらと思います。

■青木真也
――落ち着いているように見えますが。
青木 もう25歳なんでだいぶ落ち着いています(笑)。
――もうやり残したことはないですか?
青木 やり残したことって、なんか死ぬみたいでヤなんですけど(笑)。今あるすべてを明日のリングに置いていきたいと思います。かならずいい結果がついてくると思います。
――これで極めるという技はありますか?
青木 まあ、大阪にちなんだスパッツ、大阪にちなんだ技を用意してますので、会場に来てくれたファンに「コイツ、もうええわ!」と思ってもらえると思います(笑)。
――では、なにか新しい技が観られると。
青木 そうですね。毎回新しい動きを(してるので)、今回も新しいスパッツとともに駆け抜ける青春したいと思います。
――その技は観たら大阪がらみだと分かりますか?
青木 分からないですね。こじつけなんで(笑)。「おまえ、しつこいぞ!」って感じだと思います。基本全部こじつけなんで(笑)。
――大阪の何がらみですか?
青木 それ言っちゃうとバレちゃうんで、俺バカだから(笑)。明日見せますんで!
――明日は楽しみですか?
青木 そうですね。楽しみですね。単純に半年間DREAMでやってきたことが、ひとつの結果として出るんで楽しみですね。
――今回の試合に向けてのテーマってありました?
青木 常に今日より明日、明日よりあさってです。常に成長することですね、ハイ。
――大阪にちなんだ技について多くを語れないとのことですが、名前だけでも。
青木 そうですねぇ、名前……。今こじつけんのは大変だなあ(笑)。まあ、名前はじゃあ明日バシって勝ったら、気分がいいところでスパーっと出ると思いますんで、それまでちょっとスイマセン! 今考え中でーす。
――技も準決勝と決勝の2種類用意をしているんですか?
青木 はい。準決と決勝用にスパッツも2種類用意してるんで。そういうとこだけ計高いんで(笑)。

■エディ・アルバレス
――近くで見た川尻選手の印象は?
アルバレス すでにこの大会でも3回会っているし、この3ケ月間彼のビデオもよく観ているので、今さら驚きも新たな感情もありません。
――川尻戦はどんな試合になる?
アルバレス こうなるだろう、ああなるだろうという予測はない。自分が試合をコントロールしたいというだけです。つまり自分の試合をするということ。それが明日の勝利につながると思う。
――ビデオを観て、何か新しい発見はありましたか?
アルバレス ビデオを観て相手選手の研究をするということは凄く大事なこと。何が大事かというと、どういう傾向、どんな弱点を持つ選手かを知るということです。この場面でこの選手はどういう動きをするかということをしっかりと理解して、それを自分との試合の中で利用するということ。だが、その秘密や自分の戦術をここで皆さんにお話することはない。明日の試合でそれがわかってもらえると思う。
――ほかの3選手より自分が優れていると思う点は?
アルバレス やはり自分の強さ。この強さは肉体的な強さという意味ではなくて、気持ちの強さ。この4人の中で誰が一番ハングリーかというと、それは自分。誰よりもこのトーナメントでの勝利を願っています。青木、川尻、宇野は日本のスーパースターで、過去に栄光があった。だが自分はまだ若く栄光の日々というものを経験したことがない。格闘技界の中でもまだグリーンボーイだし。誰が一番勝利を欲してるかというハングリー精神にかけては僕は誰にも負けない。

■川尻達也
――今の気持ちは?
川尻 明日はもう全部出し切って。
――スタンドで勝負に出ますか?
川尻 グラウンドでもスタンドでも勝負に出ます。とにかく全力で叩き潰しにいきます。
――調整はうまくいきましたか?
川尻 そうですね。調整バッチリです。減量も苦しまずにいけたし、元気にいきたいと思います。
――チームメイトの石田選手と何かお話は?
川尻 とにかくチーム一丸となってサポートしてもらって、ジムの仲間も会員さんもみんな、ファンのみんなと一緒に大阪の夜を盛り上げたいと思います。
――アルバレス選手が「勝利に一番ハングリーなのは自分だ」と言っていました。
川尻 いや、俺ほどベルトを欲しがっている男はいないと思います。とにかくラストチャンスだと思ってるんで、絶対に結果を残してチャンピオンになりたいと思います。
――決勝は宇野選手と青木選手、どちらが勝ち上がってくると思いますか?
川尻 強いほうだと思います。