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2008年3月10日

「ハードな試合になるという覚悟は決めてあります」
石田光洋インタビュー

3・15『HEIWA DREAM.1 LIGHT WEIGHT GRANDPRIX 2008 1st ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)、ライト級グランプリ1回戦でチョン・ブギョンと対戦する石田光洋に直撃インタビュー。ブギョン戦への意気込みを語ってもらった。

■「これほど怖い打撃はないんじゃないかなと思います」

──遂にライト級トーナメント1回戦の相手が決まりました。対戦相手はチョン・ブギョン選手です。
石田 そうですね(笑)。“やっと決まったな”という感じですね。
──対戦相手を聞いた時、率直にどう思われましたか?
石田 なかなか対戦相手が決まらなくて、誰になるのか分からなかったんですけど、“ああ、そう来たか! チョン・ブギョンかぁ!”って感じでした。
──ブギョン選手の印象を教えてください。
石田 昨年大晦日(『やれんのか!』)の青木(真也)君との試合しか見てないんですけど、それだけ見ただけでも強い選手だなって思います。それが第一印象です。寝技、特に腕十字の入り方がすごい上手ですし、青木君じゃなかったら危なかったんじゃないかなと思いますね。青木君とは一緒に練習をすることもあるので、強さを身をもって知っているんですけど、その青木君が腕を取られ掛けちゃったのがすごいなぁと。しかもブギョン選手は急遽の出場で、それであそこまでやるのは……、やっぱり強いですよね。力がすごい強そうですし、気持ちも本当に強い選手だなと思います。
──ブギョン選手は、シドニー五輪柔道の銀メダリストです。
石田 僕にとったらメダリストは雲の上の存在。そういう選手がどんどん総合に移行することが多くなってきているので、そういう選手と闘って経験を積みたいです。
──どんな試合をイメージされていますか?
石田 いろいろイメージはしているんですけど、イメージどおりには多分いかないと思うので、とにかく自分を出して闘おうと思っています。
──まだまだブギョン選手は打撃の技術に難があると言われています。
石田 そうですね。ただ、打撃ができないと気持ちでパンチを振り回してきますからね、セオリーどおりじゃないというか。これほど怖い打撃はないんじゃないかなと思います。足下をすくわれないように、そのへんは気を付けたいと思います。
──打撃で勝負しようとは思いませんか?
石田 打撃で勝負というのも一つの選択肢ですね。どうするかは試合当日に考えて決めようかなと思います。とにかくすごく動いて、最後まで諦めない。諦めずに闘おうと思うんで、気持ちの部分を見てもらいたいですね。
──諦めない気持ちを見てもらいたいと。
石田 あとはタックルですよね。タックルを見てほしいなというのはあります。寝技とか打撃に比べてタックルは地味なイメージしかないですけど、地味な技でも自分はすごい魅力的な技だと思うので、そういうところを見せたいなと思います。“タックルってすごいんだな!”というのを感じてもらいたいですね。

■「お互い感情を剥き出しにして闘えればなと」

──ブギョン選手に“ここだけは勝ちたい!”という部分はありますか?
石田 やっぱり気持ちです。意地の張り合いになると思うんで。柔道の試合だったら10秒でやられると思います。ただ、総合格闘技だったら負けられません! そういう気持ちです、はい。向こうは大晦日で負けてしまって“次は負けられない!”っていう気持ちもあるでしょうけど、僕も負けたくないので。そういう気持ちで闘います。
──相当ハードな試合になりそうですね。
石田 そうですね。ハードな試合になるという覚悟は決めてあります。お互い気持ちを見せ合えればすごい試合になると思うんで、お互い感情を剥き出しにして闘えればなと思いますね。
──トーナメント優勝まで長い道のりです。
石田 もちろん全選手が絶対思っていると思うんですけど、優勝を目指して頑張っていきたいと思います。ただ、トーナメントと意識すると、すごく“負けられない”と意識して固くなってしまうので、それは意識せずに一試合一試合大事に闘いたいと思います。今回もトーナメント1回戦とは意識せずに、一つの試合として闘いたいですね。ですので今は、目の前のチョン・ブギョン戦に集中しています。まずはブギョン戦に勝つことを目指して頑張ります。