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2009年3月29日

「ここで世代をチェンジするわけにはいかない」
桜井“マッハ”速人インタビュー

4・5『OLYMPIA DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦』(日本ガイシホール)DREAMウェルター級GP1回戦で青木真也と対戦する桜井“マッハ”速人にインタビュー。青木戦に向けての意気込みを語ってもらった。【取材日:2008年3月19日】

■「ぶっちゃけ、特別な感じはないですね」

──『DREAM.8』DREAMウェルター級GP1回戦で青木真也選手との対戦が決定しました。今の心境から教えてください。
マッハ まあ、遂に決まったというか……う~ん、どうなんだろうなぁ。
──……あまり気分的に盛り上がってこない感じですか?
マッハ 20年近くやっているんですけど、いつも「遂に」ばっかりなんで、ぶっちゃけ、特別な感じはないんですよ(笑)。誰とやっても強いですからね、この階級は。
──今回も対戦相手が日本人選手となったことについてはどう感じていますか?
マッハ 全日本選手権ですね、これ(笑)。ほんと日本人としかやってない。だけど最近、逆に「それが面白い」って、そういうふうに感じるようになってきました。
──ほう! それはどういった経緯で?
マッハ まず、日本人慣れしてきた。もう日本人専門家ですよね(笑)。ガイジンのこととか忘れるっす(笑)。まあ、日本人専門家から言わせてもらうと、日本人は細かい作戦で来るのがお気に入りなんですよね。それに対しオレは、オレの底力というか、いつも人間力で相手を倒してきたんで、次もそうなると思います。作戦立ててとか、もう、分かるんすよ。彼なんて特にそういうタイプでしょう。
──大体、何を考えているか分かると?
マッハ うん、彼がオレを相手に打撃でKOしに来るなんて200%ないですからね。やってみれば分かりますよ。200%じゃないや、1,000%だ。逆に違うことやってきてくれたほうが嬉しいっすけどね。でも、彼の凄いところは、相手は寝技で来るって分かっていて、それでも極めてるってとこだと思います。でも、オレもグラップリングはできないわけじゃないんでね。彼より実績あるし、試合で全然使ってないだけで。彼は(グラップリングの)職人な感じだけど、それを凌いで、逆に攻めて、快勝したいと思います。
──記者会見ではKO宣言も飛び出しましたね。
マッハ KOする自信はあります。まあ、一本取るかもしんないですけど。一応、オールラウンドでやっているんで、うん。これで決めるというのはないですね。
──言葉の端々から物凄い自信を感じます。
マッハ いつも勝ってるからね(笑)。まあ、彼もそうだと思うけど。
──青木選手は「やってきた相手に差がある」と。
マッハ ハッハハハ! オレだって、(J.Z.)カルバンとやったって、(エディ・)アルバレスとやったって、このサイズだったら余裕で勝てますよ(笑)。彼は70で彼らと闘ったわけでしょ。今回は76での試合なんだから。76での話だったら分かるけどね。そういうことですよ。それが階級ってやつです。

■「ウェルターに上げたり、ライトに下げたり、カメレオンみたい」

──一番最初に青木選手を認識したのっていつ頃ですか?
マッハ 中尾受太郎さんにKOされたじゃないですか、彼。そのあたりから、ああいう若手がいるんだなぁという感じだったっすね。
──05年8月に修斗で一度対戦されていますが、そのとき肌を合わせてみていかがでしたか?
マッハ やっぱり寝技は強かったですよ。でも、修斗のルールはまた全然違いますからね。そのときオレは、もうPRIDE出ていたんで、踏みつけしたくなっちゃってしょうがなかった。そのくらい彼はねちっこかったですね。
──3年8ヵ月の時を経て、DREAMウェルター級GP1回戦で再び相対することとなりました。
マッハ 神が与えた試練ですよね。誰とやるのもそうなんですけど、オレが決めることじゃないんで。プロモーターが決めるんですけど、その声は神の声なんで。その声だったら、青木真也でも、階級の違うボブ・サップでも山本“KID”(徳郁)でも、うん。
──これまでのウェルター級を引っ張ってきたという自負があると思います。それに、青木選手は昨年までライト級で闘っていました。負けられないという思いは強いと思うのですが?
マッハ 器用ですよね、ほんとに(笑)。相手を褒めるわけじゃないけど、ウェルターに上げたり、ライトに下げたり、カメレオンみたいだよね(笑)。まあ、これまでのウェルター級を引っ張ってきたという、そういう自負はあります。ああだこうだ言っていますけど、本当は、彼はウェルター級の選手だと思ってるんですよ。元々、ウェルター級から来ているんでね。でも、ここで彼に世代をチェンジするわけにはいかないです。まだまだオレが引っ張れると思うんで、はい。やるだけですよ。
──最後に改めて、『DREAM.8』青木真也戦に向けての意気込みを聞かせてください。
マッハ 終わって主役が青木になってないように頑張りますよ、はい(笑)。殴ったり蹴ったりを17年やってますけど、その集大成じゃないですけど、それを4月5日に見せます、ええ。……まあ、本当は勝ちを目指して、いつもどおり、ただやるだけなんですけどね、ハハッ!(笑)。