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2008年4月11日

「これは僕にとってはチャンスですから」
永田克彦インタビュー

5・11『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)でのライト級グランプリ2回戦で、4・29『OLYMPIA DREAM.2 ミドル級グランプリ2008 開幕戦』(さいたまスーパーアリーナ)で行われる青木真也vsJ.Z.カルバンの勝者と対戦する永田克彦にインタビュー。永田に今の心境を聞いてみた。

■「“ふざけんじゃない”という気持ちもあります」

──遂に『DREAM.3』でのライト級トーナメント2回戦の相手が、4・29『DREAM.2』で行われる青木真也vsJ.Z.カルバンの勝者ということで発表されました。今の心境から教えてください。
永田 1回戦が終わってあっという間に2回戦まであと1ヶ月くらいということで、今は気持ちを切り替えて練習をしているんですけど、対戦相手がもう少ししないと分からないという、ハッハハハハ! でも、単純に考えたら、青木選手とカルバン選手の勝者とやれるってことはすごいことだなと思いますし、すごい嬉しいですね。どちらの選手と闘っても、物凄くやりがいのある試合になると思います。と同時に、4月29日が終わって5月11日までというすごい短いスパンで、その勝者の相手に僕が当てられたってことは、主催者から“永田が一番安全な相手かな?”って思われたことなんで、ふざけんじゃないという気持ちもあります。まあ、今は“やってやろう!”って気持ちが強いです。
──“ふざけんじゃない”という気持ちもあると。
永田 あえて厳しいハードルとして僕がそこにいるということだったら嬉しいんですけどね(苦笑)。ただ、やっぱり同じ条件で試合をやりたかったというのはありますよね。疲れとか、もしかしたらダメージがあるかもしれませんし。
──同じ選手として、このタイトなスケジュールというのは……。
永田 いやぁ〜、めちゃめちゃ大変でしょうね。自分だったらってことを考えたら……考えられないですよね(笑)。実際にそうなったらやるしかないと思うんですけど、これほど過酷なことはないんじゃないかと思います。
──逆に、そのような条件下にある相手には負けられないという気持ちはありますか?
永田 それは負けられませんよね。簡単には越えさせないという気持ちはあります。相手は12日前に試合をしている選手ですけど、そういう気持ちを持ったら相手にも失礼だし、実際、試合になったらそういうことは考えないと思いますね。これは僕にとってはチャンスですから。

■「2人を研究して練習することは、自分にとって物凄くプラス」

──4月29日の大会が終わるまで、相手は分からない。ということは、対戦相手を想定した練習は難しいと思うのですが……。
永田 これはもうプラスに考えて、相手はその2人のどちらかって決まっているわけですから、その2人を研究して練習することは自分にとって物凄くプラスになると。総合格闘家としての幅が大きくなると思いますから。これ以上ないってくらいの柔軟性が身について、どんなタイプの選手と当たっても大丈夫なようなオールラウンダーになれると思いますからね。そういう気持ちで練習していこうと思っています。
──青木選手とカルバン選手の2人を想定したら、ほんと全部やらなくてはいけないですよね。
永田 そうですね(笑)。でも、総合格闘技だから全部やるのが基本で、それはキリがないことだと思うんですよ。打撃だったらここまでとか、寝技だったらここまでとか、そういうふうにキリを付けるのはよくないと思うし、自分のスキルアップとして考えています。
──すごく前向きですよね。
永田 前向きなのは昔からですね(笑)。まあ、前向きに考えないとやっていけない世界ですから。
──正直、青木選手とカルバン選手のどちらとやりたいという気持ちはありますか?
永田 どっちともやってみたいですよ。仮にカルバン選手とやることになったら日本人として初めて土を付けたいという気持ちになるし、青木選手とやることになったら内容とか結果でその後の自分の立ち位置とか評価が本当に変わると思いますし、そう考えると2人ともこの上ない相手ですよね。
──最後に2nd ROUNDに向けての意気込みをお願いします。
永田 トーナメントですし崖っぷちに立たされているので、なんとしても這い上がりたいというか、なんとしても勝ち上がりたいという気持ちです。打撃にしても寝技にしてもレスリングにしても、1個1個の技に自信を持って思いっきり仕掛けていきたいと思います、はい!