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2008年3月27日

桜庭の正式参戦も決定! 船木は田村とUWF対決!
4・29『DREAM.2』ミドル級トーナメント1回戦3試合が決定!!

3月27日(木)、都内・Laughter7で記者会見が行なわれ、4月29日(火・祝)にさいたまスーパーアリーナで開催される『OLYMPIA DREAM.2 ミドル級グランプリ2008 開幕戦』の対戦カード3試合が発表された。

開催を約1ヶ月後に控えた『DREAM.2』、ミドル級グランプリ1回戦3試合が発表された! 桜庭和志の相手は、極真会館ブラジル支部が生んだストライキングマシーン、アンドリュース・ナカハラ。そして、時空を越えたUWF対決、田村潔司vs船木誠勝がトーナメント1回戦で実現。さらに、世界屈指のミドル級ファイター、デニス・カーンは、オランダの若き天才ストライカー、ゲガール・ムサシと相まみえることとなった。会見には、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサー、そして『DREAM.2』への出場が決定した桜庭和志、船木誠勝が出席。大会に向けての抱負を語った。

会見に先立ち、笹原EPから、『DREAM.1』でノーコンテストとなったJ.Z.カルバンvs青木真也戦の裁定について、「青木選手の怪我の状況もあり、なかなか発表できませんでしたが、来週には、ライト級グランプリ2nd ROUNDの対戦カードの発表と併せて発表させていただきたいと思います」と説明。また、ファンからの要望が大きかったPPV放送については、「正式に“やれる”ということをここでは発表できないんですが、前向きに進んでいます」と語り、「これも来週には発表できると思います。ファンの方々には吉報が届けられるんじゃないかなと思います」と語った。

そして、笹原EPからミドル級グランプリ1回戦のカード、田村vs船木、カーンvsムサシが発表されると、ここで船木が登壇。船木は、かつて所属していたUWF時代の後輩・田村との一戦に際し、「昨年大晦日に試合をさせていただいたんですが、自分としてはまったく何もできずに終わり、すごく悔いが残りました。今年、どんな形でももう1回試合をしたいと思っている中で、トーナメントに出られるというのはすごくありがたい話で、しかも相手は田村選手。自分の中ではUWFで一緒に闘った仲間と試合ができるというのは物凄く感慨深いものがあります。何もできずに終わってしまうのは、自分自身も見てくれるファンの人もつらいと思いますので、今回は必ず何か爪痕を残して、リングに何かを刻みたいと思います」と意気込んだ。

続いてもう1カード、桜庭vsナカハラが発表されると、報道陣の後方から「え〜!!」という驚きの声が。声の主は、なんと桜庭! DREAMスタッフが拍手で出迎える中、困惑した表情で登場した桜庭は、「ボク、『ここ(Laughter7)使うから鍵を開けてくれ』って言われて、鍵開けに来ただけなんすけど……」と語るが、笹原EPは「いや、正式に決まりましたので、今日発表させていただきました」と取り合う様子はなし。笹原EPから「桜庭選手の対戦相手、ナカハラ選手は極真の選手で、現在、フランシスコ・フィリォの元で総合の練習を積んでいます。非常に身体能力が高く、危険な相手だと思います。セコンドにはフィリォ選手も付きまして、ゆくゆくはナカハラ選手に続いて、フィリォ選手もこのDREAMの舞台に上がっていただければなと思います」と説明があるが、桜庭は何が何だか分からない様子。「(右足の)かさぶたは治ったんですけど、反対の足が痛いので、まだ出るか分かりません!」と、トーナメント出場に同意していないことをアピールするが、無情にも会見は終了し記念撮影へ。何が何だか分からない桜庭は、そのまま囲み取材に応じた。

以下、会見後に行なわれた桜庭、船木、笹原EPの囲み取材の模様。

【桜庭和志】
――もう一方の足も痛めたということですが?
桜庭 (練習相手の)ヒジを蹴っちゃって腫れているんですよ。すごい痛いです。歩く分には大丈夫なんですけど、スパーリングするのがつらいんですよ。
――試合はできる?
桜庭 本当に「船木さんの会見やるから鍵を開けてくれ」って言われて鍵を開けに来ただけなんで、ちょっとビックリしました。会見出るなら、ボクもスーツ着てきますよ。
――騙されたと?(笑)
桜庭 完全に騙していますよね!(笑)。
――相手の選手のことは知っていますか?
桜庭 さっき見せられました、「この人です」って(笑)。強そうですよね。でも、100%決定じゃないので、キャンセルしちゃうかもしれないです(笑)。
――資料にはミドル級グランプリ1回戦と書いてあるんですが、承諾されたんですよね?
桜庭 してないです!
(ここで笹原EPが登場)
桜庭 笹原さん、ここに「ミドル級グランプリ1回戦」と書いてあるんですが……?
笹原 あぁ、書いてありますね(笑)。僕らは騙していないですよ。
桜庭 世の中、こういう嘘が通ることはないと思います。ワンマッチですよね?
笹原 ワンマッチがつながっていくとグランプリになりますからね。考え方ですよ。
桜庭 ……心苦しくないですか?
笹原 ここ最近では一番晴れ晴れしています!
(報道陣大爆笑)
桜庭 皆さんが帰った後、モメると思いますよ!(笑)。
――「極真空手」と聞いて、何を連想されますか?
桜庭 アンディ・フグのカカト落としとか、あと大好きだったのが緑健児さん。あと、松井(章圭)さんも。
――ナカハラ選手の闘っている映像は?
桜庭 見たことないです。空手の試合しかやってないんですよね?
笹原 空手だけですね。でも、本当に身体能力は高いです。極真のチャンピオンクラスが総合に出てくるのは初めてでしょうね。危険な相手だと思います。
――何か空手対策は行いますか?
桜庭 特にないと思います。
――ちなみに、ナカハラ選手はカカト落としが得意です。
桜庭 身長を見たらボクより高いので、ボクの脚じゃ届かないですもんねぇ。でも、カカト落としが得意なのはイヤだなぁ。まあ、喰らったら怒りますけどね。「お前、武道やってるんだろ! 人に足の裏、向けるなぁ!!」って(笑)。

【船木誠勝】
船木 決まったことは今日の朝、初めて知りました。話は聞いていたんですが、田村選手はタイミングを気にするタイプなので、多分今回はないだろうと思っていたんですが、今朝連絡がありました。
――聞いてどう思いましたか?
船木 “あっ、そうなんだ”と。とにかく復帰第二戦をしたかったので、相手は誰でもいいという気持ちでいました。
――今の田村選手にはどんな印象がありますか?
船木 あまり分からないですね。最近の試合で見たのは、去年の金(泰泳)選手との試合と、所(英男)選手との試合しかないんで、その2試合だけだと、どんな感じかは分からないですね。リングスのときの試合は見ていましたけど。そのときは、すごい力を付けて活躍しているなと思いながら見ていました。実際、自分が田村選手と一緒にいた時代というのは、2年くらいしかないんです。そのうちの1年は彼は練習生で、途中怪我もあったり、実質1年半くらいしか一緒にいられなかったので、試合はしてみたいなとは思っていました。
――UWF時代は、船木選手は田村選手に教えていたんですか?
船木 教えてはいないです。たまに一緒に練習はしていましたけど、教えたことはないです。
――その頃と比べて、今の田村選手というのは?
船木 別人だと思います。体力的にも経験的にも違うと思いますし。(田村が)練習生のときに一緒に練習したときの感覚というのは残っているんですけど、それと同じ気持ちで闘ったなら、まったく別人の感じでビックリするでしょうし、別人と思って試合したいと思います。
――後輩と闘うというのはどういう気持ちですか?
船木 後輩というよりは、新しい人と闘うというイメージのほうが近いと思います。知らない仲ではないんですけど、19年前の話ですからね。どうなるかは試合をやってみないと分からないですね。ただ、田村選手は相撲をやっていたので、組んだときの腰の強さは記憶にありますね。
――大晦日以降どんな練習をされていたんですか?
船木 練習のメニューは基本的には変わらないです。あとは、気持ち的に“試合がしたい”というのが強かったです。
――今回はトーナメントですので、最終的には優勝を狙いたいと?
船木 順当に勝ち上がれば、そうなると思います。その前にやっぱり試合らしい試合をしたいですね。

【笹原圭一DREAMイベント・プロデューサー】
笹原 ミドルの他のカードについては、再来週には全部出したいですね。
――桜庭選手は本当に出るんですか?(笑)。
笹原 100%出ます(笑)。桜庭選手ご本人が(ナカハラの)写真を見たのは今日初めてかもしれませんけど、話が正式に決まったのは昨日です。
――桜庭選手へはずっとグランプリ出場へのオファーはしていたんですね。
笹原 もちろんです。ただ、桜庭選手は昔からトーナメントに対しては否定的だったので、その気持ちはすごく理解できたんですけど、我々的には目玉の選手なので、なんとか出ていただけないかというお話をずっとしていました。
――桜庭選手がトーナメント出場に前向きになった要因はなんだと思いますか?
笹原 今でもトーナメントに出たくないというのは本音だと思うんですけど、多分、それ以上にDREAMという新しいイベントに対して桜庭選手が思いを持っていただけているからこそ、「イヤだ」という気持ちを越えてもらったんだと思います。それは作り手である我々としてはすごく嬉しいですし、その気持ちに応えられるような舞台を作っていきたいと思います。それは田村選手や船木選手に対しても同じです。
――田村選手から今回の船木戦について何かコメントは?
笹原 田村選手は、多分、気持ち的には高田さんとの引退試合のときと同じような気持ちじゃないかなと思います。船木選手と闘う上での思い入れというか。田村選手もトーナメントには否定的だと思うんですけど、船木選手と闘うことで、そのハードルを越えていただけたんじゃないかなと思います。
――青木選手の今の怪我の具合というのは?
笹原 だいぶいいみたいなんですけど、僕らが思っていた以上に長引いてしまったので、どうせやるならばライト級2回戦のカードと一緒に発表させていただこうと思いました。怪我が治ったとしても、練習したときの違和感があるとかは診断では出てこない部分なので、青木選手的にそこらへんがしっくりこなかったので、ちょっと長引いてしまったということです。
――『DREAM.2』のTBS放送は?
笹原 もちろんあります。大会当日に深夜に、はい。
――未定となっている『DREAM.4』の会場は?
笹原 それも来週に、正式に日付と会場を発表します。