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2008年3月2日

「絶対にHERO'Sの選手には負けたくないです」
川尻達也インタビュー

3・15『HEIWA DREAM.1 LIGHT WEIGHT GRANDPRIX 2008 1st ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)でのライト級グランプリ1回戦でブラックマンバと対戦する川尻達也にインタビュー。ブラックマンバ戦への意気込みを熱く語った。

■「HERO'S? 一言で言うと、“微妙”かな」

――川尻選手がDREAM参戦を決意された理由を教えてください。
川尻 より強い相手と“最強”の称号を懸けて闘うためです。僕が“こいつは!”と思う相手とか、ファンが“どっちが強いんだろう?”と思うような相手は、まだまだ世界中にいると思うんで、そういう選手が集まってくるDREAMのリングで頂点を目指したいと思います。やっぱり日本の格闘技界が一番だと思うし、そこを盛り上げていきたい。日本のみんなの前で闘って「川尻が一番だ!」と言われるような選手になりたいですね。
――川尻選手にとってDREAMとはなんでしょうか?
川尻 誰が一番強いのかを決める舞台です。そこで一番を目指したいですね。
――川尻選手が今まで闘ってきたPRIDEと、別イベントであったHERO'Sとがまじわることとなりました。PRIDEとHERO'Sの違いはなんだと思いますか?
川尻 HERO'SもPRIDEもライト級の選手は素晴らしいと思いますよ。でも、PRIDEのリングというのは世界一を決めるリングでした。そういう意味でも、ファンの目にも“PRIDE vs HERO'S”という見方はあるでしょうし、絶対にHERO'Sの選手には負けたくないですね。
――PRIDEの選手として見ていて、HERO'Sの印象はどうでしたか?
川尻 一言で言うと、“微妙”かな(笑)。
――微妙!(笑)。どういう部分からそのように感じましたか?
川尻 う〜ん、なんでしょうねぇ……。僕が理想としている総合格闘技のリングではなかったですよね。まあ、僕の考えなんで他の人はなんて言うか分からないですけど、少なくとも僕が闘ってきたPRIDEは、ただ大きいだけの選手とか、インパクトだけの選手とか、ビッグネームだけの選手とかがメインになって、それでお客さんを呼ぶような世界ではなかったです。
――今回、大連立ということでそのHERO'Sとタッグを組んだという形になりました。
川尻 まあ、選手同士が仲良くなる必要はないですからね。逆に、そこはギラギラしていたほうがいいと思うんです。お互い譲れないものはあるでしょうし、そこはやっぱり心と心のぶつかり合いですから。

■「マンバ選手はクセ者というか、危険な感じがします」

――『DREAM.1』での対戦相手がブラックマンバ選手に決まりましたが、決定の一報を受けたときの感想を教えてください。
川尻 “あっ、そうきたか!”って感じでしたね。参加予定選手にはなかった選手だったんで“あっ、出るんだ”というのと。最初はそんな感じでしたね。
――今のテンションはどうですか?
川尻 バリバリ上がってます。頭の中はマンバ選手一色ですよ。
――ちなみにブラックマンバ選手のことはご存知でしたか?
川尻 ええ、知ってました。
――どんな印象をお持ちですか?
川尻 う~ん……、“危険”かな。クセ者というか、危険な感じがしますね。ヒザという武器を持っているし、身体的にあのリーチと足の長さは70キロ級では規格外ですよね。
――どこに一番注意しようと思っていますか?
川尻 正面から真っ直ぐに行くとヒザをもらうと思うので、そこはしっかり対処していきます。ヒザ蹴りは意識して、スパーリングパートナーには仮想マンバ選手になってもらって練習しようと思っています。
――どのようにしてあのリーチとヒザ蹴りを封じ込めようと思いますか?
川尻 逃げないことじゃないですかね。退がったら逆に相手の思うツボだと思うんで、こっちから前に出てプレッシャーを掛けて勝負しないと厳しいと思います。
――ブラックマンバ選手はHERO'Sのファイターですね。
川尻 そうですね。まあ、お客さんはそういうイメージで楽しんでほしいです。勝ちたいですね。トーナメントなんでケガをしないように勝って、なおかつ、お客さんに総合格闘技の本当の楽しさと素晴らしさを伝えたいですね。
――どんな勝ち方を目指していますか?
川尻 KOか一本。それは自分の中に毎試合あるこだわりなんで、KOか一本で決着をつけたいですね。とにかく男として、そしてファイターとして譲れないものがある。そこはやっぱり対戦相手が誰だろうと実力差を見せて、観てる人が「川尻、任せた!」と言ってくれるような選手になりたいし、それを期待してもらえるような試合内容で勝ちたいですね。勝てる最大限の努力をして、当日は100%の自信でリングに上がります。
――フィニッシュはどんな技を考えていますか?
川尻 総合格闘家なんで、パンチでも蹴りでも関節でも絞めでも。あっ、殴ることにはこだわりがあるかな。殴って殴ってKOしてもいいし、殴って殴って一本取ってもいい。とにかくいつもより多く殴ります(笑)。
――ブラックマンバ戦のテーマを教えてください。
川尻 とにかくファンの期待を背負えるような選手になるために、マンバ選手に勝つことはもちろん、他のライト級グランプリ参加メンバーにも試合内容とかインパクトで負けたくないですね。あと、技術も大事ですけど、気持ちの部分で特に勝負したいなと思います。目では見えない部分を表現したいし、お客さんに伝えたい。あとはできるだけ多く殴りたい(笑)。スカッとできる試合をしたいですね。まず、1発目はド派手に目立って、会場に来てるみんなにも、テレビを観てるみんなにも総合格闘技の楽しさを伝えたいですね。
――では、最後にファンへメッセージをお願いします。
川尻 きっといい試合になると思うんで、できれば会場で、ダメならテレビでぜひ観てください!