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2008年2月26日

「誰が優勝してもおかしくない、世界一を決めるにふさわしいリング」(川尻)
3・15『DREAM.1』ライト級グランプリ追加3試合が決定!!

2月26日(火)、都内・ホテルグランドパレスで記者会見が行なわれ、3月15日(土)に開催される『HEIWA DREAM.1 LIGHT WEIGHT GRANDPRIX 2008 1st ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)でのライト級グランプリ1回戦のカード3試合が追加発表された。
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“誰かの夢ではない。あなたの夢である”。会見場に貼り出されていた今大会のポスターにはそんなコピーが躍っていた。最初に会見場に登壇した笹原圭一イベント・プロデューサーは「先だっての会見から少し時間が経ってしまいましたが、今日ここにライト級グランプリの3カードを発表させていただきます。先だっての会見以来、事務局のほうにはファンの方から多くの問い合わせをいただいておりまして、注目度の高さを日々実感しております。そのご期待に応えられるよう、素晴らしい大会を目指していきたいと思っています」と、あらためてこの記念すべきDREAM旗揚げ戦に向けての抱負を述べ、追加カードとして川尻達也vsブラックマンバ、宮田和幸vsルイス・ブスカペ、ヨアキム・ハンセンvs朴光哲の3カードの発表を行なった。
そして川尻達也、宮田和幸、朴光哲も登壇を果たし、この1回戦のカードについて、意気込みを語った。

■朴光哲
「どうも、朴です。相手がやっと決まったんで、ようやく練習に身が入るかなって感じで。けっこう噛み合う選手だと思うんで、すべて出し切ってDREAMにふさわしい試合をしたいなと思います」
■宮田和幸
「今までHERO'Sと『Dynamite!!』で、自分の力をほとんど発揮出来てなかったんで、今度の選手も強いですけど、自分の持っている力を強く発揮したいと思います。よろしくお願いします」
■川尻達也
「今回、ホント、参加予定メンバーを見ても、誰が優勝してもおかしくないメンバーだと思うんで、ホント、世界一を決めるリングにふさわしい場所だと思います。僕的には今年5月の誕生日で30歳を迎えるんで、ぜひこのトーナメントを制覇して、誕生日プレゼントにベルトが欲しい。頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
3選手それぞれが、グランプリで激突するにふさわしい強豪外国人との対戦となったわけだが、長い手足を利したムエタイテクニックでHERO'Sのリングでは所英男に二連勝したこともあるブラックマンバと闘うこととなった川尻は「やっぱり僕はPRIDEっていうリングが大好きで、そこで闘ってきたっていう自負があるんで、HERO'Sのリングで闘っていた選手には負けたくないっていう気持ちは凄いあります」と前置きをしたうえで、ブラックマンバの印象を「やっぱり“危険”ですよね。ホント、このメンバー全員素晴らしい選手が揃ってるんですけど、強い弱いは別にして、一番危険な相手なんじゃないかなあと自分の中では思っている」と警戒心を強める。だが、「そういう相手をしっかり倒して、本当に盛り上がる試合をしたいです」と必勝を誓った。
また、トップレベルの柔術テクニックを持つ、ブラジリアン・トップチームのルイス・ブスカベと対戦する宮田は「対戦が決まって昨日急きょ、DVDを借りて観たんですけど、思ったよりレスリングが巧くて、寝技は黒帯なんでもちろん上手なんですけど。思ってたよりレスリングが出来るな、と」とブスカベに対する印象を語り、ヨアキム・ハンセンと闘うこととなった朴は「ハンセンは修斗のチャンピオンだったんで、それなりに強いと思う。あと顔が怖いのと(笑)、拳がデカいんで殴られたら痛そうだな」と、やはり各選手とも今回の相手に対して“難敵”であるという印象を持っているようだ。
これで、青木真也vsJ.Z.カルバンを含めてライト級グランプリ1回戦は4カードが決定。川尻の言う「誰が優勝してもおかしくないメンバー」全16選手の中から組まれる残りのカードは4カード。この決定のタイミングについて笹原イベント・プロデューサーは、「ワンマッチも含めて、今週中にも発表をしたい」とのこと。“参戦予定選手”にはまだまだそうそうたる名前が残っており、まさに世界一を決めるにふさわしいトーナメントとなりそうだ。

以下、会見後に行なわれた各選手および笹原イベント・プロデューサーの囲み取材の模様。
■宮田和幸「総合格闘家として、このまま終わりたくない」
――先ほど川尻選手が「HERO'Sに上がっていた選手には負けたくない」と言っていたが、逆に宮田選手にも「PRIDE出身の選手には負けたくない」という気持ちはありますか?
宮田 もちろん、それはありますけど、それより自分自身がこないだの『Dynamite!!』(ヨアキム・ハンセン戦)で負けてしまって正念場にいるんで、誰とやっても勝ちたいです。
――試合が決まる前から練習は継続してやっていたんですか?
宮田 そうですね。もちろん。ただ、大晦日に負けた後に精神的にもショックが大きかったんで、1月中はほとんど(やっていなかった)。
――開始したのはいつぐらい?
宮田 1月の終わりくらいですね。
――精神的なショックから立ち直ったのは?
宮田 総合を始めて3年になるんですけど、今まで練習では出せてる技とかが全然試合で出せてなかったんで、出せないまま終わりたくない。
――それはどんな技ですか?
宮田 この前の試合で言うと、グラウンドで下からの極めとかも僕は得意なほうなんですけど、やっぱり試合で下からやったことがなくてですね、まあ相手のパウンドが強かったっていうのもあるんですけど、出せなかった。打撃もそうですけど、悪い面が出たり相手にプレッシャーを与えられてないので、でも練習ではそんなこともないので、試合で出していきたいです。
――現在、打撃とグラウンドの練習の比重というのは?
宮田 ほとんど打撃ですね。グラップリングはある程度のレベルまできたと思うんで、やっぱり怪我が多くなってきて、もともとのレスリング時代の怪我も多いので、組み技でちょっと怪我をしやすいから。
――ブスカベはレスリングが巧いという印象とおっしゃってましたが、レスリング技術の差を見せつけたいという気持ちは?
宮田 もちろん、それはありますし、単純にレスリングで言ったら話にならない(くらい自分の方が強い)と思うんですけど、総合格闘技の中で3年やってきて、パンチを合わせながら入ってきたりとかっていうのに惑わされない技術もあるし、そういうところも見せたいです。
――気をつける点は?
宮田 寝技はたぶん僕より強いでしょうから、絶対下にならないように。でも、自分が攻めてる時に転んで下になることがあったとしても、積極的に極めにいきたいです。

■朴光哲「強い相手のほうが燃えるんで良かったです」
――相手がハンセンに決まりましたが、修斗時代から通して「自分がハンセンと闘う」ということを意識したことはありますか?
朴 何回か意識したことはあるんですけど、今回このタイミングで決まって良かったです。強い相手のほうが燃えるんで。けっこう潰し合いになると思います。
――スタンド勝負?
朴 そうですね。売名行為で(笑)。自分の中では査定試合みたいなもんで、これで勝てばトーナメントのメンバーとして誰にも文句は言わせないぞっていう感じで、変な相手じゃなくて良かったです。
――他選手と比べて知名度などで劣っていると感じている?
朴 半分ぐらい被害妄想なんですけど(笑)。ちょっと一発ガツンと倒したいです。稼がないといけないんで(笑)。
――山本KID選手からは何かこのカードについては?
朴 まあ、「余裕だよ」とは言われたんですけど(笑)、ハンセンのこと知ってんのかなあ? 昨日もけっこうしごかれて最近よく指導を受けています。
――具体的なアドバイスは?
朴 言葉に出来ない感じなんでアドバイスというか、(KIDは)長嶋茂雄チックなんでカラダのジェスチャーで(笑)。
――その中で参考になって身に付いたものは?
朴 集中力の面とか、常になにか技を狙っていけ的なことは言われてますね。

■川尻達也「しっかりいい勝ち方をして、いい30代を迎えたい」
――ブラックマンバ選手に「危険な印象がある」とのことですが、やっぱりヒザ蹴りとか?
川尻 そうですね、一発がデカいんで。背もデカいし。やっぱりトーナメントなんで、怪我せず試合を終えることが一番大切だと思うんですけど、そういう意味でもやっぱり一発がデカいんで、ホント気をつけないといけないなあと。
――これまでも強打の選手と闘ってきたと思うんですけど、そういう経験は活きる?
川尻 そうですね。ただ、身長が185センチで手足の長さがちょっと総合にはいないタイプの選手だと思うんで、やっぱりリーチが長い分、組み付くのもパンチを当てるのも距離感が普段と違うんで、ちょっと苦労すると思うんですけど、そのへんをこれからの練習で詰めていかなきゃいけないとこかなと感じています。色物キャラっぽいけど、しっかり実力がある選手なんで。僕がカレーでも持って入場しようかなって(笑)。
――長身のスパーリングパートナーを探しますか?
川尻 探せるほど余裕もないんで(笑)、ある程度はイメージでやるしかないでしょうね。実際そこまで総合の日本人選手でいないと思うんで、あとはもう単純に階級が上の大きい選手とやって、対処するぐらいしかないでしょうね。
――20代最後の試合になる?
川尻 そうなんですよね。ホント、今年節目なんで。去年一年間試合出来なくて、いろいろあったんで。輝かしい30代を迎えるためにも、20代最後の試合をしっかりいい勝ち方をしていい30代を迎えたいですね。シブい男になれるように(笑)。

■笹原圭一イベント・プロデューサー「残りのカードも吟味して、いいカードを並べたいと思っています」
――マッチメイクに関して、“HERO'S vs PRIDE”という構図は意識してるんですか?
笹原 いや、特に意識はしてないですね。意識せずとも自然とそういう組み合わせになるかなというふうに思っています。青木vsカルバンもそういう図式になると思いますし、特に意識的ではないです。
――”日本人vs外国人”というのは?
笹原 そこもですね、必ずそうしようというふうには思ってなくてですね、むしろ1カードぐらいは日本人対決っていうのをこのトーナメントの中に入れたいなと思っています。本当は今日一気に全カードを発表出来れば良かったんですけど、ちょっとまだ最終の調整がついてなくてですね、現状4カードと。残りは今週中くらいにワンマッチのカードも含めて発表できればと思います。ワンマッチは1試合か2試合ですね。
――ルールはどうなりますか?
笹原 それも今日発表出来れば良かったんですけど、残りのカードを発表するタイミングで、ルールに関しても発表出来ると思います。
――ルールを決める会議には元HERO'Sと元PRIDEのスタッフが集まってやってるんですか?
笹原 そうですね。島田(裕二)さん、野口(大輔)さん、磯野(元)さんを中心にルールを詰めてもらっています。
――大きく変わる点はあるんですか?
笹原 基本、『やれんのか!』ルールとHERO'Sルールで、4点ポジションの部分とかが違ったりすると思いますけど。あとはラウンドですよね。そこぐらいだと思いますので、そんなにまったく違うものではないので、ふさわしいルールが出来るんじゃないかなと思います。
――新体制となって制作面などで不具合とかは起きていませんか?
笹原 ハハハハ。大丈夫です(笑)。仲良くやってます。これも前に話したかもしれないんですけど、大晦日も同じような座組みでやらせていただいて、すごく仕事をやるうえではやりやすかったんですよ。なので、今回も新体制となってDREAMっていうイベントをやるにあたっても、全然不具合とかはほとんどないですね。ただ、ソフト的なところではトーナメントの16人という名前を挙げて、トーナメントを作るっていうのは思っていた以上に大変ですし、旗揚げ戦でおまけに“ドリーム”っていう大会名なので、出来るだけこれからも夢のカードが組めるようにと思っていますけど。ギリギリまで時間がかかってるんですけど、吟味していいカードを並べたいなと思っています。