ホーム>

ニュース


2008年7月11日

「時代が自分に向いているのを感じます」
川尻達也が報道陣もビックリの過酷トレを敢行!!

7月11日(金)、都内・JB SPORTSにて、7・21『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦』(大阪城ホール)で行われるライト級グランプリ決勝ラウンドに臨む川尻達也が公開練習を行った。

公開練習が行われたJB SPORTSは、ボクシング漫画『はじめの一歩』の作者である森川ジョージ氏がオーナー兼会長を務めるボクシングジム。川尻は自身の所属するT-BLOOD以外に同ジムでも練習を重ねており、この日の公開練習は、「緩い練習を見せてもしょうがないでしょ。追い込みも佳境に入ってきているので、見せるにはちょうどいいかなと思って」との川尻の意向により、同ジムで通常行っている練習をそのまま公開した。

練習には川尻と同じT-BLOOD所属の石田光洋らも参加。多くの総合格闘家を指導する同ジムの山田武士トレーナーの号令のもと、過酷なトレーニングが開始された。まずはボクシンググローブを付けての打撃スパーを3分3Rこなすと、グローブをオープンフィンガーグローブに代えて3分2Rの打撃スパー。間髪入れずに今度は5分2Rのスパーだ。しかもここでの川尻のスパーリングパートナーは、山田トレーナーと、現在WECでも活躍する高谷裕之。川尻は報道陣の存在などは一切眼中に入らない様子で、激しいスパーリングを黙々と敢行していた。これが終わると、3分2Rのサンドバッグ打ち。たっぷりと汗をかき、ここで練習終了……ではなく、山田トレーナーが強烈なボディブローで参加選手全員に気合いを入れなおすと、1R10分・2R5分の間にグラウンドスパーとミット打ちを交互に行い続ける練習をスタート。DREAMの試合時間と同じタイムで行われるこの練習だが、川尻はその前に行われた練習での疲れも見せず、驚異的なスタミナを披露した。最後はモモ上げ、シャドーを3分間行い、ようやく練習終了。時間にして1時間以上。ほとんどノンストップで行われた練習に、報道陣もビックリ。ただただ唖然とした様子だった。

公開練習終了後、場所を同ジムの屋上に移し、囲み取材を受けた川尻。「次は一日2試合なんで、いつもの倍、練習しています。追い込みのピークも越えて今は疲れが溜まっているけど、徐々に練習量を減らして疲れも抜けていけば、試合当日はだいぶいいコンディションになると思います」とまずは順調な仕上がり具合であることをアピールした川尻は、準決勝で対戦するエディ・アルバレス戦について「激しい試合になるでしょうね。でも、引くつもりはありませんよ。苦しい試合になるとは思うけど、その分、優勝したときの喜びはでかいですからね」とコメント。そして、「(ヨアキム・)ハンセンとの試合でエディの全体像が見えて、どういう選手か分かった」とアルバレス研究にも怠りがないことを強調すると、「まあ、相手がどうのこうのより、自分のやりたいことをやるだけ。最後はKO。拳で倒したいですね」とKO宣言まで飛び出した。

また、反対ブロックで激突する青木真也と宇野薫のどちらが決勝戦に上がってきてほしいか問われた川尻は、「どっちでも。どっちもやりやすいんで」と大胆発言。「青木君とは一緒に練習したことがあるし、宇野さんとは試合をしたことがあるので、2人のイメージはあるんですよ。あの2人ならどちらが相手でもやることは変わらない。ポイントは、“触らせない”“寝ない”」と攻略のヒントまで明かした。『DREAM.3』では盟友・石田を破った宇野に挑戦状を叩き付けたが、その感情的な部分も優勝の前ではかすんだ様子。「抽選会で当たらなかった時点でどうでもいいかなって。むしろ青木君のほうがPRIDEファンは喜ぶんじゃないですか?(笑)」と余裕の笑みを浮かべていた。

「大阪は、修斗の新人王トーナメントで優勝したり、カレー屋のおばちゃんがサラダをサービスしてくれたり(笑)、ボクにとって験(げん)のいいところ。時代が自分に向いているのを感じます」と語っていた川尻。アルバレスとの準決勝戦、そして青木vs宇野の勝者が待つ決勝戦を突破し、初代DREAMライト級王者となることはできるか!?