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2008年6月19日

「ロシアでヒョードルと練習する予定なんだ」
ゲガール・ムサシインタビュー

『OLYMPIA DREAM.4 ミドル級グランプリ2008 2nd ROUND』で行われたミドル級トーナメント2回戦でユン・ドンシクを破り、9月23日(火・祝)に開催のOLYMPIA DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦』(さいたまスーパーアリーナ)での同トーナメント決勝ラウンド進出を決めたゲガール・ムサシにインタビュー。決勝ラウンドに向けての意気込みを語ってもらった。【取材日:2008年6月16日】

■「ボクのほうがよりオールラウンドなファイターだったということだね」

──決勝ラウンド進出、おめでとうございます! 試合を振り返っていかがですか?
ムサシ もっとスタンドにこだわって闘っていたら、早い段階でフィニッシュへ持ち込めたんじゃないかなとは思う。ただ、自分がどれだけグラウンドでできるかというところを見せたいという思いもあって、昨日のような試合展開になったんだ。一度、ヒザ蹴りがうまいこと入ったときがあったんだけど、ユンはすごいタフで回復も早かった。本当に強い相手だったよ。結果的に勝ててよかったけど、フィニッシュまで持って行けなかったのは残念に思っている。1Rはよかったけど、2Rはもうちょっとできたと思うね。
──なぜ、スタンドでの攻撃を続けなかったのですか?
ムサシ 最初の5分間、彼のことを殴り続けていて、自分の手も腫れてくるくらいだったのに、彼は倒れなかった。だからスタンドにこだわり続けるのをやめたんだ。それにしても柔道の選手はタフだね。
──闘ってみたユン選手の印象は?
ムサシ やはりタフだったというのが一番だね。あと、アームバーがすごかった。テイクダウンに関しても非常に上手だと思うけど、ボクもテイクダウンされない練習はみっちりと積んできたからね。倒されたあとの対処も十分に積んできた。だから、テイクダウンされることに関してはあまり気にせずに攻めることができたよ。ボクのほうがよりオールラウンドなファイターだったということだね。
──9月の決勝ラウンドまではどういったスケジュールを立てていますか?
ムサシ まずは1週間ほど休んでから軽めに練習を再開して、今から2週間後にはロシアに行って(エメリヤーエンコ・)ヒョードルと練習する予定なんだ。ロシアには2週間ほど滞在して、その後はオランダに帰ってヒョードルから学んだことを反復練習する。
──ヒョードル選手と練習するんですか?
ムサシ 今頃ヒョードルはロシアでAfflictionでのティム・シルビア戦に向けての練習をしている。その練習にボクも入れてもらおうってわけ。
──ヒョードル選手のスパーリングパートナーとしてですか?
ムサシ いやいや(笑)。そうなれば非常に嬉しいことなんだけど、多分ボクのほうが学ぶことが多いトレーニングになると思うよ(笑)。

■「その次はライトヘビー、ヘビー級にも挑戦してみたい」

──次の決勝ラウンドでは誰と闘いたいですか?
ムサシ 決勝ラウンドは1日に2試合。自分のスタイルに合う相手か合わない相手かというのが重要になってくると考えているんだ。やっぱりスタンドの選手のほうが自分に合っていると思う。メルヴィンなんかいいよね。自分はオランダでは無名で、メルヴィンはオランダでは話題の的になっている。ここでメルヴィンに勝てば、オランダで注目される存在になると思うからね。
──昨日の桜庭vsマヌーフ戦はどんな感想を持ちましたか?
ムサシ 個人的な希望を言えば桜庭に勝ってほしかったけど、メルヴィンが勝利することはなんとなく予想していた。桜庭は……ちょっと疲れているんじゃないかな? 年齢的な部分もあるからね。2~3年前の彼のコンディションとは違うと感じたよ。
──決勝ラウンドに向けての意気込みをお願いします。
ムサシ とにかく頑張るよ。決勝ラウンドの鍵となるのは、相手の得意分野じゃない部分で闘うことだと思う。だから、ジャカレイと闘った場合はグラウンドには行かず、メルヴィンとはスタンドで勝負しない。賢く準備をしていきたいと思う。あとは運も必要になると思うけど、こればっかりは神に祈るしかないね。ぜひこのトーナメントで優勝して、タイトルを何回か防衛したら、その次はライトヘビー、ヘビー級にも挑戦してみたい。そのためにも全力でトレーニングして、優勝したいと思うよ。