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2008年5月30日

「HERO'Sがなかったら、今のボクはないですから」
所英男インタビュー

6・15『OLYMIA DREAM.4 ミドル級グランプリ2008 2nd ROUND』(横浜アリーナ)でDREAM初参戦を果たす所英男にインタビュー。フェザー級ワンマッチ、ダレン・ウエノヤマとの一戦に臨む所が意気込みを語った。【取材日:2008年5月28日】

■「もっと頑張っておけば良かったなぁっていう後悔ばかりが……」

──DREAM初参戦が決まりました。今の心境から聞かせてください。
所 まあ、頑張ろうっていう、はい。
──これまでDREAMは3回行われたんですけど、ご覧になられましたか?
所 はい。1と3は会場で、2はテレビで見ました。やっぱり、感じとしてはPRIDEみたいだなあっていう。
──具体的にどの部分でPRIDEっぽさを感じましたか?
所 舌を巻いてリングコールする女性の方とか、あとはレフェリーの人とかですね、はい。
──HERO'Sではないなと。
所 そうですね。まだホームっていう感じはないです。気がついたらHERO'Sは完全になくなってしまってる感じですよね。
──そういう現実味はあまりないですか?
所 う〜ん……、「なくなったなぁ……」っていう感じですね。特に「なくなります」っていうのもなかったので、なんか変な感じですよね。
──今日の記者会見では笹原EPから「HERO'Sの象徴」と紹介を受けました。
所 象徴ではないと思うんですけどねぇ……(苦笑)。まあ、レギュラー参戦させてもらって、結構回数は上がらせてもらいました。
──HERO'Sでの3年間で一番思い出に残ってる試合は?
所 どれも思い出に残っていますね。(アレッシャンドリ・フランカ・)ノゲイラとか、宇野(薫)さんとの試合ももちろん、(ブラック)マンバとか、田村(潔司)さんとか、ホイス(・グレイシー)ともやらせてもらって、思い出だらけです。
──所選手にとってHERO'Sはどんなリングでしたか?
所 やっぱり強い人が集まるリングっていうことに変わりはないんですけど、“いいところ”っていうか、好きでしたよ。ホームみたいな感じがしましたからね。やっぱりHERO'Sがなかったら、今のボクはないですし、出会えなかった人もたくさんいると思います。より多くの人に見てもらう大チャンスの場所でしたね。そういうふうに今から考えると……もっと頑張っておけば良かったなぁっていう後悔ばかりが……(苦笑)。
──後悔ばかり(笑)。
所 もっと頑張ったら、もっと上にも行けたでしょうし。もっと頑張っておけば良かったなぁっていう、はい。
──これから新しい闘いが始まります。
所 この先継続して上がれるかどうかもまだ分からないですから、とりあえず1試合1試合頑張らないとダメだなと思います。
──先程、「PRIDEみたい」とおっしゃっていましたが、DREAM参戦にあたりアウェイ感はありますか?
所 そうですね……半々ですね。知ってる人の顔はいっぱいいるんですけど、知らない感じのところもあるし。アウェイっていう感じもしないですけど……グレーですね(笑)。まあでも、遊びに行くんじゃないんで大丈夫です。
──『DREAM.3』のときは、昇侍選手のセコンドに付かれてましたね。
所 練習仲間がああいう舞台に上がって拍手を浴びてるのを見て、「わあ、すごいなぁ!」っていうふうに思いましたね。
──的確なアドバイスはできましたか?
所 いやぁ、「なんか言いましたか?」って言われました(笑)。
──全然声が届いてなかったんですね(笑)。
所 全然でした……(苦笑)。

■「一番上の人が強ければ強いほどその階級の価値は高いと思います」

──対戦相手のダレン・ウエノヤマ選手についてはどれくらい情報がありますか?
所 全然知らないです。
──6年前にウエノヤマ選手がDEEPに上がったときに、所選手はそのイベントでバイトしていたんですよね?
所 はい(笑)。でも、5〜6年前のことなんで、DEEPで試合をしたっていうイメージはあるんですけど、あまり試合のことは憶えてないです。上にラッシュガードを着て試合をしていたと思うんですけど……そのくらいですね。
──グラウンドの強い選手とのことです。
所 得意な形になったりしたら強いと思うんですけど……DREAMであまり弱い人もいないと思いますからね。頑張るだけです、はい。
──初めてのDREAMでどんな試合を見せたいですか?
所 試合をすることに関しては今までと変わらないんですけど、何かを見せたいっていう余裕はないかもしれないですね。初めて上がるリングなんで、はい。
──まだ契約体重が決まっていませんが、今回の一戦はフェザー級ワンマッチと銘打たれて行われます。HERO'Sではミドル級(70キロ以下)で闘ってきて、DREAMでは体重を落としてフェザー級で闘おうと思ったのはなぜですか?
所 なんでですかねぇ?(笑)。でも、去年の大晦日に田村さんと試合をして、体重っていうのをかなり感じたのは大きいと思います。
──ZSTにレギュラー参戦している頃は何キロくらいだったんですか?
所 65キロくらいだったと思います。
──HERO'Sのときは多少無理をしていた部分ってありましたか?
所 無理ってほどではないんですけどね。強くなってる実感はあったんですけど、周りも強くてちょっと結果が出せなかったんで“厳しいのかなぁ?”っていう感じはありました。
──それはパワーの部分であったり?
所 パワーだけじゃないですけど、ありましたね。
──DREAMではフェザー級ということで、まだリミットが何キロになるのか分からないんですけど、適正体重に近いところで闘うことによって、今まで見せられなかった力が発揮できるっていう感覚はありますか?
所 自信はないんですけど……半信半疑なんですけど、そうだといいなっていうのはありますね。
──フェザー級には山本“KID”徳郁選手の参戦が濃厚です。
所 やっぱり強いですよね。簡単には勝てないですけど、自分も簡単には負けないと思うんで。まあ、一番上の人が強ければ強いほどその階級の価値は高いと思います。
──KID選手と闘ってみたい?
所 本音を言えばやりたいですけど、ボクにはまだ実績がありませんからね、はい。
──初代フェザー級のベルトが目標になると思います。
所 欲しいですね。なんか、練習仲間とかがベルトを巻いてる姿を見ていると憧れます。
──KID戦、ベルトという意味では、今回の試合は大事な一戦になると思います。
所 やっぱ、ここで負けたら戦線離脱みたいな感じになってしまうんで、結果を残さないとダメだと思っています。結果にはこだわりたいと思います。頑張ります、はい!