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2011年1月13日

「バンバンKOして何回でも防衛していきたいです」
高谷裕之インタビュー

昨年大晦日『FieLDS Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜』で行われたビビアーノ・フェルナンデスとのDREAMフェザー級タイトルマッチに勝利し、第2代王者となった高谷裕之にインタビュー。チャンピオンとしての抱負を語ってもらった。【取材日:2011年1月1日】

■「最後、上になったところは気持ちの勝負だった」

──DREAMフェザー級王座戴冠、おめでとうございます! ベルト奪取から一夜明けた今の心境から聞かせてください。
高谷 ほんと嬉しいですね。絶対に勝たないといけないと思っていたので安心したっていうのもありますし、嬉しいです。
──去年は嬉しいことがたくさんありましたね。
高谷 ありましたね。ベルトも獲ったし、子供も生まれたし。濃かったですね、去年は。
──昨夜はどのように過ごされたんですか?
高谷 ずっと友だちと過ごしていました。アマチュアのときからずっと応援してくれてきた友だちとここまでの昔話をして盛り上がりました。
──煽りVにはお父様が登場されて、実際会場で高谷選手の試合をご覧になっていましたけど、お父様の反応はどうだったんですか?
高谷 「(ベルト)獲ったよ」って言って親父と握手したんですけど、多分、親父と握手したのって生まれて初めてなんですよね。いい親孝行になったなと思うし、関係もちょっと……近寄ったかなと思います(照笑)。
──試合を振り返ってみていかがですか?
高谷 やっぱり強かったですね、ビビアーノは。なかなか自分の思っていたようには闘えなくて、難しい闘いで必死でした。一瞬も気の抜けない感じで、もうちょっとプレッシャーを掛けて攻めたかったんですけど、1Rも攻めたときにカウンターのテイクダウンを取られたりして。とにかく相手の読みが速かったので、そこは駆け引きでしたね。全然気が抜けなくて疲れました(苦笑)。
──接戦の末、勝利を掴んだわけですけど、高谷選手としてはどこに勝因があったと思いますか?
高谷 最後、上になったところは気持ちの勝負だったと思うので、そこで差が出たのかなと思います。俺も必死でしたけど、向こうも必死で、それで最後に引き込んじゃったと思うんですけどね。
──3R、引き込んできたビビアーノ選手に対してパウンドを落としました。
高谷 ビビアーノは下からも得意な選手なので、十字や三角の対策もしてきたし、あそこはうまく殴れたと思います。欲を言えば、あそこでパウンドでKOしたかったですけど。
──勝者のコールを受けた瞬間の気持ちというのは?
高谷 半分はめちゃくちゃ嬉しかったんですけど、DREAMで勝つときはいつもKOで勝ってきたので、もう半分は納得できないところがありました。これで勝ちでいいのかな、というのは少しありましたね。今回はだいぶ課題が残ったし、倒しきれなかったので、次はしっかり倒したいです。やっぱり倒していくのが僕のスタイルだと思っていますし、お客さんもKOを望んでいると思うので、これからはキッチリKOで倒していきたいです。

■「強い外国人とか、SRCとの交流、どんどん新しい選手とも闘っていきたい」

──チャンピオンになって2011年を迎えたわけですが、今後の抱負というのを聞かせてください。
高谷 勝っていくことで、チャンピオンとしてこのベルトの価値を高めていきたいと思います。そのためにバンバンKOして何回でも防衛していきたいです。あと、チャンピオンなんでノンタイトルでも負けちゃいけないと思っていますから、タイトルが懸かっていても懸かっていなくても全力で勝ちに行きます。
──先ほどの一夜明け会見では記者から次の挑戦者候補として宮田選手はどうかという質問も出ましたが、高谷選手から見てフェザー級に転向してからの宮田選手の闘いぶりはどう映っていますか?
高谷 やっぱり試合に勝つのがうまいですよね。たまに一緒に練習もするんですけど、グラップリングはほんとに強いと思います。
──やりにくさというのは感じますか?
高谷 あれだけレスリング力が高いとやりにくいと思いますね。試合になってみないと分からないですけど。
──現時点で高谷選手が挑戦者として相応しいと思う選手はいますか?
高谷 今いる選手だけじゃなくて、強い外国人とか新しい選手も集まってくるだろうし、SRCとの交流もあるし、どんどん新しい選手とも闘っていきたいですね。