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公開練習開始定刻、佐伯繁広報が「これまでふざけたような公開練習をやってきましたが、今回はチャンピオンシップということで真面目に、初心に戻って柔術をするそうです」と報道陣にアナウンス。そして、「先生、お願いします！」と佐伯広報の呼びかけを受けると、青い柔術衣を身にまとった青木がスポーツ紙を手に笑顔で姿を現した。「えっ、『真面目にやる』って言っちゃったんですか？」ととぼける青木だが、柔術スパーリングは真剣そのもの。今成正和と見応えある攻防を展開した。「なぜ、今回の公開練習で柔術を？」という質問受けた青木は、「『青木はムエタイだけじゃないんだぞ！』と（笑）」とニヤリ。「まあ、単純に柔術が好きというのがあります。格闘技だと仕事になっちゃうけど、柔術だと楽しめる。それは重要ですよね。心の息抜きです。それに、今年のADCC（アブダビコンバット）を優勝したのもほとんど柔術のトップ選手。寝技でトップを目指す以上、道衣を着ての練習は重要なんじゃないかなと思います」と説明した。DREAMルールでは道衣を着用しての試合も認められているが、「試合で？　まったく着るつもりはありません（笑）」とキッパリ。「オレはMMAは道衣は着ないものだと思っているし、もうそういう時代じゃない。マイナスのほうが多いですからね」と語っていた。

DREAMライト級タイトルマッチまであと4日。コンディションは「良好です！」と即答すると、王者ハンセンについては「相手どうこうじゃなく、自分を100％表現できたら大丈夫だと思います。試合までにどこまで自分を高められるかですね」とコメント。ベルト獲得への意欲を問われると、「ベルト？　欲しいっす！　……いや、違うな。とにかく勝ちたい。負けたくない。負けたくないんですよね、もう。勝てばベルトは付いてくるものだと思っています」と闘志を漲らせていた。また、ハンセンが桜井“マッハ”速人主宰のマッハ道場で練習していることを佐伯広報から伝え聞くと、「いいんじゃないですか？」と意に介した様子はなし。「ヨアキムも日本に来て練習環境は不便でしょうから、ここ（DEEPオフィシャルジムIMPACT）で練習してもいいし、お互いベストな状態でぶつかりたいですね」と語っていた。

また、『DREAM.11』の次大会、10・25『OLYMPIA DREAM.12』（大阪城ホール）では六角形ケージを使用するが、これに青木は反応。「興味あります！　凄いあります！　今、メジャーとするイベントは金網ですし、それに『金網だと青木はやられちゃうんじゃないか？』と言われるのは腹立ちますからね」と興味津々の様子。続けて、「あと、BJペンが強いのは認めるけど、だからといって『BJペンが世界一』『UFCが世界一』というのには物申したい。UFCがメジャーなのは認める。金あるというのも認める。強い選手がいるというのも認める。BJペンが強いというのも認める。ただ、世界一というのは認めない。オレのほうが強いと思っています。オレが日本ライト級の最後の砦？　オレに任せちゃっていいんですか？（笑）。そういう意識はあまりないですけど、オレはあいつらが相手でも勝つと思っています。だからこそ負けられないんですよ。ライト級に限らず、すべての面で負けられないです！」と、視野を世界に向けつつ、日本のMMAイベント、DREAMで闘うその熱い思いを語った。

前回、『DREAM.10』でのビトー“シャオリン”ヒベイロ戦を経て、「単純に経験値が上がりましたよね。実は、青木真也にとってMMAで初の（柔術の）ブラックベルトとの対戦だったんですけど、ブラックベルトを越えられたというのはよかった。柔術では負けるかもしれないけど、『MMAだったら勝てる』という、その厚みが増しました」と手応えを得た青木。ここで王座を奪取すると、大晦日での川尻達也とのタイトルマッチというのも見えてくるが、「今はそんなことを考える余裕はないっす。勝ってから検討します（笑）」と、すべてを10月6日に集中だ。DREAMライト級新チャンピオン誕生なるか!?　試合開始のゴングまであと4日!!

【『DREAM.11』対戦カード】
■DREAMフェザー級GP準決勝戦
高谷裕之（日本/高谷軍団）vs所英男（日本/チームZST）
■DREAMフェザー級GP準決勝戦
ジョー・ウォーレン（アメリカ/チーム・クエスト）vsビビアーノ・フェルナンデス（ブラジル/レボリューション・ファイトチーム）
■DREAMフェザー級GPリザーブファイト
DJ.taiki（日本vsフリー）vs宮田和幸（日本/Brave）
■DREAMフェザー級GP決勝戦
高谷裕之×所英男の勝者vsジョー・ウォーレン×ビビアーノ・フェルナンデスの勝者
■DREAMライト級タイトルマッチ
ヨアキム・ハンセン（ノルウェー/フロントライン・アカデミー/王者）vs青木真也（日本/パラエストラ東京/挑戦者）
■スーパーハルクトーナメント準決勝
ミノワマン（日本/フリー）vsチェ・ホンマン（韓国/フリー）
■スーパーハルクトーナメント準決勝
ソクジュ（カメルーン/チーム・クエスト）vsボブ・サップ（アメリカ/チーム・ビースト）
■DREAMライト級ワンマッチ
川尻達也（日本/T-BLOOD）vsメルカ・バラクーダ（アメリカ/ Purebred Spike22）
■DREAMライト級ワンマッチ
中村大介（日本/U-FILE CAMP.com）vsX

関連選手：

青木　真也、アリスター・オーフレイム、アンディ・オロゴン、アントニオ・バヌエロス、アンドリュース・ナカハラ、アンドレ・ジダ、池本　誠知、石井　慧、石田　光洋、泉　浩、今成　正和、イマニー・リー、ヴィラミー・シケリム、宇野　薫、エイブル・カラム、エディ・アルバレス、エメリヤーエンコ・ヒョードル、大沢　ケンジ、大塚　隆史、大山　峻護、小見川　道大、金原　正徳、川口　雄介、川尻　達也、カール・アモーゾ、菊野　克紀、キコ・ロペス、北岡　悟、キム・ジョンマン、京太郎、ギルバート・メレンデス、KJ・ヌーン、ゲガール・ムサシ、ゲーリー・グッドリッジ、コール・エスコベド、桜井“マッハ”速人、桜庭　和志、柴田　勝頼、昇侍、白井　祐矢、ジェイク・オブライエン、J.Z.カルバン、ジェイソン・ハイ、ジェイソン“メイヘム”ミラー、ジェラルド・ハリス、ジェロム・レ・バンナ、ジェームス・トンプソン、ジミー・アンブリッツ、ジョシュ・トムソン、ジョシュ・バーネット、ジョン・ヨンサム、ジョー・ウォーレン、鈴川　真一、ソクジュ、高谷　裕之、ダレン・ウエノヤマ、チェイス・ビービ、チェ・ホンマン、長南　亮、DJ.taiki、所　英男、トレヴァー・プラングリー、ドリュー・フィケット、中村　和裕、中村　大介、中村　優作、長島☆自演乙☆雄一郎、西浦“ウィッキー”聡生、ニック・ディアス、ハレック・グレイシー、バル・ハーン、パーキー、廣田　瑞人、弘中　邦佳、ビビアーノ・フェルナンデス、福田　力、藤原　敬典、古木　克明、ブルーノ・カルバーリョ、ホドルフォ・マルケス・ディニス、ボブ・サップ、前田　吉朗、松本　晃市郎、マリウス・ザロムスキー、マーカス・アウレリオ、三崎　和雄、水野　竜也、光岡　映二、ミノワマン、宮田　和幸、メルヴィン・マヌーフ、山崎　剛、大和　哲也、山本　篤、山本“KID”徳郁、ヤン・カブラル、ユサップ・サーデュラエフ、ヨアキム・ハンセン、横田　一則、リオン　武、ロブ・マックロー、渡辺　一久

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