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この日行われた11試合中、一番の盛り上がりを見せたのは、やはりこのカード。メインイベントで行われた魔裟斗vs川尻達也だ！　完全アウェイの状況の中、DREAMファンの熱い声援を受け、DREAMファイター＆関係者を帯同し入場した川尻は、1R、魔裟斗の右ローを受けつつも機を見て前進。打ち合いを挑み、魔裟斗を相手に一歩も引かぬ姿勢だ。両者のパンチが交差する展開に大興奮の日本武道館。1R終盤に魔裟斗の右ストレートでダウンを喫した川尻だったが、その闘争心剥き出しの目は変わらず。2Rになっても、パワフルな右アッパー、左フックで前に出る川尻。しかし魔裟斗の右ローで動きを制せられると、魔裟斗の連打を浴びる展開に。川尻はその連打を浴びつつも倒れることはなかったが、状況を冷静に判断したセコンドから無念のタオル投入……。敗れはしたが、不慣れなK-1ルールながらも王者・魔裟斗に対し打ち合いを挑み、さらにこの日一番の熱戦を展開し、DREAMファイターの意地を見せつけた川尻に大きな声援が送られた。

試合後、川尻は「（魔裟斗は）やっぱ強かったです。さすが立ち技70キロの世界王者ですよね。最初にローとパンチを喰らったとき『これなら大丈夫』と思ったんですけど、その分、速かったので、連打で効いちゃったのかなと。ただ、勝つつもりだったので悔しいっす。応援してくれたファンの期待に応えられなかったのは、本当に悔しい……」と感想。そして、「K-1王者と闘えたことを今後のMMAに活かします」と、この経験を今後のDREAMでの活躍に活かすことを誓っていた。

また、今大会には山本“KID”徳郁＆山本篤のKRAZY BEEコンビも出場。KIDは韓国ムエタイ・ジュニアライト級王者チョン・ジェヒと対戦し、1R、右フックでグラついたチョンを仕留めに掛かるも、カウンターの左フックを浴び、惜しくもKO負け……。しかしKIDは、「帰って試合を見て、悪かったところを直します。次もよろしくお願いします！」と前向き。「K-1の試合？　オファーがあればぜひ。総合の選手なんで、立ち技も寝技も両方できなければいけないですから」と、さらなる向上に意欲を見せていた。また、山本は元プロボクシング日本フェザー級王者・渡辺一久と対戦。積極的に前に出て渡辺にプレッシャーを掛けるも、右ストレートで3度のダウンを奪われKO負けを喫してしまった。

【『FieLDS K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament FINAL8』試合結果】
■オープニングファイト/K-1ルール/3分3R
○ノ･ジェギル（韓国/ウルサン・ジョンジン会館）[3R2分01秒、KO]横山剛（日本/CRAZY WOLF）×
■第1試合/スーパーファイト/K-1ルール/3分3R延長1R
○ジャバル“チンギスハン”アスケロフ（UAE/WMC　キャンプ　ラマイ）[延長R判定3-0]日菜太（日本/湘南格闘クラブ/Toshin Family）×
■第2試合/スーパーファイト/K-1ルール/3分3R/62キロ契約
○HIROYA（日本/フリー）[3R判定3-0]キコ・ロペス（USA/チームクエスト/ボブ･チャネイ　ムエタイ）×
■第3試合/FINAL8/K-1ルール/3分3R延長1R
○山本優弥（日本/全日本キックボクシング連盟/青春塾）[3R判定3-0]ドラゴ（アルメニア/チーム SHOW TIME）×
■第4試合/FINAL8/K-1ルール/3分3R延長1R
○ジョルジオ・ペトロシアン（イタリア/サトリ・グラディエートリウム・ネメシス）[3R判定3-0]アルバート・クラウス（オランダ/チーム・スーパープロ）×
■第5試合/FINAL8/K-1ルール/3分3R延長1R
○アンディ・サワー（オランダ/シュートボクシング　オランダ）[延長R判定3-0]アルトゥール・キシェンコ（ウクライナ/キャプテン オデッサ）×
■第6試合/FINAL8/K-1ルール/3分3R延長1R
○ブアカーオ・ポー．プラムック（タイ/ポー．プラムックジム）[3R判定3-0]ニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン（オランダ/ゴールデングローリージム）×
■第7試合/スーパーファイト/K-1ルール/3分3R延長1R/62キロ契約
○チョン・ジェヒ（韓国/Busan Taesan）[1R1分20秒、KO]山本“KID”徳郁（日本/KRAZY BEE）×
■第8試合/スーパーファイト/K-1ルール/3分3R延長1R/60キロ契約
○渡辺一久（日本/フリー）[1R2分40秒、KO]山本篤（日本/KRAZY BEE）×
■第9試合/リザーブファイト/K-1ルール/3分3R延長1R
○城戸康裕（日本/谷山ジム）[3R判定3-0]リーロイ・ケスナー（オランダ/チーム　アーツ/チーム　アファファ）×
■第10試合/リザーブファイト/K-1ルール/3分3R延長1R
○佐藤嘉洋（日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー）[延長R判定2-1]ユーリー・メス（オランダ/イッツショータイム）×
■第11試合/スーパーファイト/K-1ルール/3分3R
○魔裟斗（日本/シルバーウルフ）[2R1分43秒、TKO]川尻達也（日本/T-BLOOD）×

関連選手：

青木　真也、アリスター・オーフレイム、アンディ・オロゴン、アントニオ・バヌエロス、アンドリュース・ナカハラ、アンドレ・ジダ、池本　誠知、石井　慧、石田　光洋、泉　浩、今成　正和、イマニー・リー、ヴィラミー・シケリム、宇野　薫、エイブル・カラム、エディ・アルバレス、エメリヤーエンコ・ヒョードル、大沢　ケンジ、大塚　隆史、大山　峻護、小見川　道大、金原　正徳、川口　雄介、川尻　達也、カール・アモーゾ、菊野　克紀、キコ・ロペス、北岡　悟、キム・ジョンマン、京太郎、ギルバート・メレンデス、KJ・ヌーン、ゲガール・ムサシ、ゲーリー・グッドリッジ、コール・エスコベド、桜井“マッハ”速人、桜庭　和志、柴田　勝頼、昇侍、白井　祐矢、ジェイク・オブライエン、J.Z.カルバン、ジェイソン・ハイ、ジェイソン“メイヘム”ミラー、ジェシー・テイラー、ジェラルド・ハリス、ジェロム・レ・バンナ、ジェームス・トンプソン、ジミー・アンブリッツ、ジョシュ・トムソン、ジョシュ・バーネット、ジョン・ヨンサム、ジョー・ウォーレン、鈴川　真一、ソクジュ、高谷　裕之、ダレン・ウエノヤマ、チェイス・ビービ、チェ・ホンマン、長南　亮、DJ.taiki、所　英男、トレヴァー・プラングリー、ドリュー・フィケット、中村　和裕、中村　大介、中村　優作、長島☆自演乙☆雄一郎、西浦“ウィッキー”聡生、ニック・ディアス、ハレック・グレイシー、バル・ハーン、パーキー、廣田　瑞人、弘中　邦佳、ビトー“シャオリン”ヒベイロ、ビビアーノ・フェルナンデス、福田　力、藤原　敬典、古木　克明、ブルーノ・カルバーリョ、ホドルフォ・マルケス・ディニス、ボブ・サップ、前田　吉朗、松本　晃市郎、マリウス・ザロムスキー、マーカス・アウレリオ、三崎　和雄、水野　竜也、光岡　映二、ミノワマン、宮田　和幸、メルヴィン・マヌーフ、山崎　剛、大和　哲也、山本　篤、山本“KID”徳郁、ヤン・カブラル、ユサップ・サーデュラエフ、ヨアキム・ハンセン、横田　一則、リオン　武、ロブ・マックロー、渡辺　一久

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