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2008年8月27日

「勝ってKIDさんとの試合の可能性を残したいと思います」
所英男インタビュー

9・23『OLYMPIA DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦』(さいたまスーパーアリーナ)で山本篤と対戦する所英男にインタビュー。この日31歳の誕生日を迎えた所に、山本戦への意気込みを語ってもらった。【取材日:2008年8月22日】

■「昔から“3”と“31”という数字が好きなんです(笑)」

――所選手、31歳の誕生日おめでとうございます!
所 あっ、あっ、ありがとうございます!!
(※ここでバースデーケーキ登場)
所 いやぁ~~~嬉しいっす!!
――どんな年にしたいですか?
所 ボク、理由は特にないんですけど、昔から“3”と“31”という数字が好きなんです(笑)。だからまあ、いい年になるとは思うんですけど……そんな気はしています。
――30歳最後の試合となった前回『DREAM.5』での山崎剛戦を振り返ってみていただけますか。
所 前回は、試合までに持っていく体調管理だとかはうまくいったと思うんですけど、やっぱり山崎さんは強くて一本を取れなかったんで、スッキリはしていないです。勝てたのはよかったんですけど一本取りきれなかったので、詰めが甘いというか、まだ打撃と寝技がちぐはぐな感じなんですよね。一つになっていないというか……。まあ、あともう1~2試合経験を積んだら、またちょっと変わるんじゃないかと思います。
――「体調管理はうまくいった」ということは減量も。
所 そうですね。減量して試合をするというのはまだ2回しかやっていないですけど、なんとなく掴んだ感じはあります。割といいとこらへんで体重をキープしているんで、次もすんなり落とせると思います。
――DREAM2戦2勝。好調に見えるのですが、所選手ご自身の手応えとしてはいかがですか?
所 う~ん……、結果を出せているというのはいいと思うんですけどねぇ。階級を下げてフェザー級で闘って2試合連続、判定ですけど勝てたんで、こっちのほうがやりやすいかなというのはあるんですけど、まだ一本を取れていないので早く一本取ってスッキリしたいですね。

■「去年のHERO’Sでの経験が生き始めているのかなと感じます」

――9・23『DREAM.6』さいたまスーパーアリーナ大会への出場が決定しました。DREAM3戦目の相手は山本篤選手です。
所 山本さんはすごい強い選手なので、いろいろ試すにはもってこいの相手というのはありますね。
――フェザー級で2戦闘って、自分の中で一つの答えが3戦目となる次の山本戦で出せそうという感覚ですか?
所 そういう気はします。山本さんはなんでもできる選手なのでここでうまいこと結果を出せたら……、(自分は)割と強いほうだなと思いますね(笑)。
――3大会連続の出場となりますが、コンディションは大丈夫ですか?
所 ところどころ痛いところはありますけど、それはプロでやっている人にとっては当たり前のことなんで、なんてことないです。
――山本選手の印象はいかがですか?
所 山本さんはグラップラーに強い印象があるので、厳しい試合になるだろうなと思います。トイカツ(戸井田カツヤ)さんとか徹(肌ィ郎)さんといったトップクラスのグラップラーにも勝っていますし、いろんなところで結果も出していますからね。強いと思います。
――グラップラーの所選手にとってはやりにくい相手と?
所 そうですね。パンクラスとかD.O.Gとかの試合を見ていて思ったのは、極めさせない強さを持っているというのと、上になって殴るのがうまい。体力もすごいようなので、噛み合うとは思うんですけど、イヤな相手ですよね。あと、3年くらい前にスクランブル渋谷で2〜3回スパーをやったことがあるんですけど、クラッチが強くて、ダイナミックに動いて、これでパウンドあったら危ないなという感じは受けました。レスリング力というのもあると思うんですけど、身体能力というか運動神経がいいというのが強さの秘訣かなと思います。
――では、自分が山本選手より優っていると思う部分はどこですか?
所 ……まあ、年齢とかですかね?(笑)。今日も一つ、年齢を重ねましたし。あんま……ないですねぇ(苦笑)。
――あれれれ?(笑)。
所 まあ、ここまで来るとあまり差がないどっこいどっこいの選手ばかりなので、あとは当日、どっちの精神力が強いかってことだと思います。今回に限らず、最終的な勝負のポイントはメンタル以外ないと思います。それは去年のHERO'Sですごく感じたことで、今、少しずつですけど、去年のHERO’Sでの経験が生き始めているのかなと感じます。
――会見のときの記念撮影時に山本選手と何かお話しされていましたが、どんなことを話したんですか?
所 「いい試合しましょうね」って山本さんのほうから言ってもらって、まさかそんなことを言っていただけるとは思っていなかったのでビックリしてしまいました。
――その会見で笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは「所選手がこれからどんどん結果を残していくと、KID選手の回復具合にもよるが、大晦日でのKIDvs所戦というのも充分あり得ます」とおっしゃっていました。
所 今回勝つと負けるとでは、大晦日に出れる出れないも決まってきますし、ボクが勝ってKIDさんに絡んでいかないと格闘技界も盛り上がっていかないと思うので、ここで勝って、KIDさんは怪我しているので大晦日かどうかは分からないんですけど、そういう(KIDとの対戦の)可能性を残していきたいです。
――そういう意味では、今までとはまた違ったプレッシャーがありますか?
所 1ヵ月前からかなり……ありますね(苦笑)。イヤですねぇ。(ブラック)マンバとやるときもイヤなプレッシャーがありましたけど、また違うイヤさがあります。対日本人というのは、負けたら今まで培ったものが全部奪われていくので、日本人相手には負けたくないですね。まあでも、勝ちます……勝って旅行に行きたいです。
――勝って旅行!(笑)。旅行はどこを予定されているんですか?
所 今、奥出(雅之)君と言っているのは「沖縄でも行こうか?」って言っているんですけど、まあ、沖縄がダメだったら……伊豆ですね。
――また随分、変わりますね(笑)。
所 なんか10月だと沖縄でも泳げないという噂を聞いたので、泳げないんだったら温泉のほうがいいかなと思って、はい。
――6月の『DREAM.4』から3大会連続の出場となるわけですから、ここで勝って旅行してリフレッシュして年末に備えようと。
所 そうですね。9月の試合が終わったら一休みして、ZSTの6周年大会もあるんですけど、大晦日に向けて気持ちを新たにしたいです。
――それでは最後に改めて『DREAM.6』山本篤戦に向けての意気込みをお願いします。
所 30を越えて年齢も年齢ですし、KIDさんとの対戦に漕ぎ着けるかどうかはこれからの格闘家人生を考える上でポイントになると思います。ここで勝つのと負けるのでは本当に天と地ほどの差があると思うので、なんとしてでも勝ってKIDさんとの試合の可能性を残したいと思います。負けるわけにはいかないです。一生懸命頑張ります!