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2013年1月1日

「名前の通り、選手も見ている人も夢を持てるような団体にしていきたい」
川尻、決意新た!! 『DREAM.18&GLORY4』一夜明け会見!!

1月1日(火)、都内にあるホテルにて、2012年の大晦日『GSI Presents DREAM.18&GLORY4〜大晦日SPECIAL 2012〜』(さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け会見が行われた。

激闘から一夜明けた2013年の元旦にセミー・シュルト、ダニエル・ギタ、グーカン・サキ、ジャマール・ベン・サディック、ジョージ・カラカニヤン、ウィル・ブルックス、ビビアーノ・フェルナンデス、桜井“マッハ”速人、マールス・クーネン、青木真也、川尻達也の11選手が集合。まず、大会の主催者であるGSI社のピエール・アンデュランド会長より昨日の総括があった。

ピエール会長は「イベントも試合も素晴らしかった。日本の格闘技を復活させたいし、格闘技が主流になることをお約束します」とコメントすると、グランドスラムトーナメントで優勝したシュルトを「彼は本当に素晴らしい選手というだけではなく、このスポーツの親善大使です」と絶賛。さらに活躍した若い選手たちについても「これからも若い選手の台頭を楽しみにしています」とエールを送った。

続いてマーカス・ルアー氏からは来年のGLORYの予定が発表された。まず3月にロンドン、4月には2大会の開催が計画されており、場所はイスタンブールとミラノが候補にあがっているとのこと。そして、5月には東京での開催を計画しているという。さらに、9月か10月、そして12月と2013年は日本でも3回大会を開催する予定だ。

また、気になるDREAMについてだが、「DREAMの制作チームを信頼しているので、開催することをお約束します。また、日本で格闘技を蘇らせて、昔の輝きを取り戻したいと思っています」と開催を明言。具体的な時期はまだ決まっていないものの、「あと数週間、時間をください。そうすればハッキリします」と追々発表していく予定だ。

さらにGLORYでは『ROAD TO GLORY』なる選手発掘のイベントも開催する予定。こちらは日本とアメリカで開催していく意向があり、グランドスラムトーナメントの形式で進める。トーナメント優勝者はGLORYと契約。4位までに入り、ポテンシャルのある選手もGLORYと契約したり、あるいはGSIがスポンサーとなって、その選手の練習環境などを整えたりするなどして、GLORYの底上げをしていく。なお、日本では3月から開催したいとのことだ。

DREAMに関しては現在提携を結んでいるONE FCと引き続き協力体制を敷き、またベラトールとも話し合いを進めて協力関係を結ぶ意向もある。さらにピエール会長は「面白いのはクロスオーバーですね。キックボクシングの選手がMMAをしたり、MMAの選手がキックボクシングをする。闘いの枠を超えた試合をするほうが面白いです。ですから、現在はオールラウンドの選手を探しています。世界ではキックよりMMAの団体のほうが多いですから、MMAができるキックの選手がいるかということにフォーカスしています」と、GLORYのキックボクサーにMMAに挑戦させることも考えているようだ。

そして、選手たちも一夜明けての心境をコメント。また、昨日渡せなかったトーナメント3位のグーカン・サキとジャマール・ベン・サディックには賞金ボードが手渡されている。以下、選手のコメント。

セミー・シュルト
「ハッピーニューイヤーと言いたいです。チャンピオンになれて本当に名誉と誇りに思うと他に言葉がない素晴らしいイベントでした。対戦相手にもお礼を言います。ほんとにありがとうございました。(1日4試合闘ったことと新システムの感想は?)1日に4試合というのは多いなと元々思っていました。ところが大会が始まって、速いペースで進み、休憩も短かったんですけど、大きなチャレンジに向かっていって、優勝することができました」

ダニエル・ギタ
「昨日は選手を応援してくれてありがとうございました。皆さんが楽しんでくれたいい試合だったことを祈っております。また、さらに大きなアリーナで活躍したいと思います。あけましておめでとうございます。(1日4試合闘ったことと新システムの感想は?)昨日のシステムは非常に良かったです。一晩で4試合は選手にとってはキツイですが、見ている人たちにとっては大変エキサイティングな試合が見られたんじゃないかと思います。たくさんのKOもダウンもありました。早いペースで進んでいくトーナメントに合わせるために選手たちはより良い戦術と戦略を立てていくことになるでしょう」

グーカン・サキ
「対戦相手にもお礼を言います。ファンも楽しんでくれたことを祈っております。昨日は全力を尽くしましたが、次はもっと力を出していきます。シュルトに負けてしまって、いい試合をしたのですが、負けは負けです。シュルトおめでとう。あとあの新システムですが、非常に良かったと思いました。またこのような形で試合ができることを祈っています」

ジャマール・ベン・サディック
「昨日の試合は楽しんでくれたと思います。さらに大きく、そしてさらに強い選手となって活躍します」

ジョージ・カラカニヤン
「GLORYとDREAMに呼んでもらえて嬉しかったです。昨日はキックとMMAのレジェンドの見ている前で試合ができました。名誉なことです」

ウィル・ブルックス
「GSIの皆さんに本当にありがとうございました。キックとMMAの最高の選手に混ざって自分のようなキャリアを始めたばかりの選手が参加できたことを光栄に思います。本当にありがとうございました」

ビビアーノ・フェルナンデス
「あけましておめでとうございます。DREAMとGLORYはブラジルとカナダでも放送されていて、家族から電話がかかってきました。本当に凄い大会でした。本当に素晴らしい大会に呼んでもらってありがとうございました」

桜井“マッハ”速人
「1年空いちゃったんですけど、勝利を得られたんで良かったです。バローニは世界でも伝説の選手たちを拳で葬ってきた選手だったので、その選手と打ち合って勝てたので良かったです。また素晴らしい大会を開催してください」

マールス・クーネン
「昨日は大会のオープニングから涙が出そうになりました。素晴らしいオープニングでダンサーがいて、桜庭選手が走っていて、泣いてはいけなかったんですけど、感動してしまいました。男子に混ざって自分たちが試合をできたことは女子の選手にとっても特別です。トレーナーにもお礼を言いたいと思います。そしてピエール、ありがとうございました。ファンの皆さんもありがとうございます。昨日は腕十字で勝ちましたけど、次の試合もいい試合をして、ファンの皆さんにもっと楽しんでもらえるように頑張ります」


青木真也
「昨日はありがとうございました。また頑張ります。押忍!」

川尻達也
「大晦日に闘えたことをスタッフとファンに感謝したいと思います。今年もDREAM開催されると言ってくれたので、開催される全ての大会に参加してDREAMを盛り上げたいと思います。そして、DREAMというブランド自体をもっと高めるために、素晴らしい他のMMA団体には素晴らしいチャンピオンがいると思うので、DREAMのフェザー級チャンピオン、ONE FCのフェザー級チャンピオン、ベラトールのフェザー級チャンピオンたちと闘って、三冠統一チャンピオンになりたいと思います。(DREAMは具体的なスケジュールが立ってないようだが、それでも今後も闘いの場をDREAMと考えるのか? それとも違う考えがある?)昨日試合が終わったばかりで気持ちがあれなんですけど、DREAMファイターですから、DREAMがあればDREAMに出て、日本のMMAを盛り上げたいというのがボクの思いです。(日本でDREAMを続けていく中で一番大きいMMAの団体DREAMをどんな団体にしていきたいですか?)名前の通り、選手も見ている人も夢を持てるような団体にしていきたいと思うし、ボク一人の力でどうこうというのはないですけど、DREAMのスタッフも選手も一緒になって盛り上げていけたら、もう一度素晴らしい夢を見られるんじゃないかと思います」