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2011年8月15日

「リオン選手との試合は絶対にいい試合になると思っています」
宇野薫インタビュー

9・24FIGHT FOR JAPAN『DREAM.17』(さいたまスーパーアリーナ)に出場する宇野薫にインタビュー。好勝負必至のフェザー級ワンマッチ。リオン武戦に向けての意気込みを語った。【取材日:2011年8月4日】

■「やっとフェザー級に適応できたなと感じています。」

──5月の『DREAM JAPAN GP』での西浦“ウィッキー”聡生戦は見事な勝利でした。今後に向けて弾みになったと思うのですが。
宇野 まずは勝てたことが嬉しかったですし、ホッとしたところが大きかったですね。そして若くて勢いのある選手でしたので、そういった選手に勝てたことは非常に大きいと思います。
──試合後は「3年間、勝てなくて、何回も辞めようと思ったんですけど、諦めずにやってきました。被災地にいる自分と同じ30代の人に勇気を与えられたらと思います」とマイクアピールされていました。
宇野 今回もそうですけど、大会名に「FIGHT FOR JAPAN」と入っているように東日本大震災にあわれた被災地の方々を応援するチャリティプロジェクトでもあったので、復興に向けて頑張っている方、特に僕くらいの年代の方たちに力をあげられたらいいなと思っていたんです。もちろん他の世代の方たちも大変なことはわかっていますが、僕と同世代の方たちは上の世代と下の世代をつないで率先して動いていかなければいけない大事な立場ですし、小さいお子さんを持つ方も多く今の環境に対して不安を感じていると思います。他にもいろいろな面で大変な世代だと感じたので、先ずは僕と同世代の方たちに元気を与えられたらなと思っていました。
──そのウィッキー戦は、昨年大晦日のフェザー級転向後、2試合目となったわけですが、フェザー級での試合にフィットしてきたという手応えは?
宇野 練習していても少しずつ適応してきているなとは感じていたんですけど、この前の試合に勝てたということで、やっと適応できたなと感じています。宮田選手との試合を経て、減量することによって力強さやスピード、あとスタミナ、そういったところをなくさないようなことを心がけていたんですけど、うまく闘えたと思います。
──そういった中、『DREAM.17』でのリオン武戦が決定しました。以前からリオン選手は「宇野選手と闘いたい」とアピールされていましたけど、リオン選手のアピールについてはどのように感じていたんですか?
宇野 やはり強い選手ですので、そういった選手から「闘ってみたい」と思われるのは光栄なことですし、また、こういったタイミング、お互いDREAMで前回の試合に勝った状況で対戦できることも非常に光栄に思っています。
──笹原EPは、5月の『DREAM JAPAN GP』での「第二集団から誰が抜け出すかの試合」に勝利した宇野選手とリオン選手が激突するこの試合を、「今後のフェザー級戦線を占う重要な一戦」と言っています。
宇野 やはり次の試合が大事だということは思っています。ただ、今回の試合は、格闘技が好きな方はもちろん、あまり格闘技を観ない方が観ても楽しめるカードなんじゃないかなと思うんですね。僕自身もいい試合になるんじゃないかと感じていますし、お互いの気持ちが伝わるような試合にしたいです。

■「逆転を何度も見せてきているリオン選手は、本当に強い選手」

──リオン選手にはどのような印象を持たれていますか?
宇野 修斗の実績を見ても分かる通り強いです。自分の持ち味というか、得意技を持っているのもすごいですし、あと、逆転できるところですよね。技術的な強さに加えて気持ちが強くなければ逆転はできないですから、本当にやりがいがあるというか、挑戦しがいのある選手だと思います。
──リオン選手の存在を知ったのはいつ頃でしたか?
宇野 修斗に出始めた頃から知ってましたが、特にアントニオ・カルバーリョとの(修斗世界ライト級)タイトルマッチ(06年5月)から強く印象づけられました。確かあのときのカルバーリョ戦って繰り上げになってタイトルマッチになったんですよね。
──当時、修斗世界ライト級王者のアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ選手と世界ライト級2位のカルバーリョ選手がタイトルマッチを行う予定でしたが、ノゲイラ選手がヒザを負傷し欠場。王座を返上し、急遽、カルバーリョ選手と世界5位のリオン選手で世界王座を争うことになったんですよね。
宇野 そういった流れがあって、結果チャンピオンになったわけですからね。その引きの強さというのも含めて、チャンスをしっかりものにするのは強い選手の証拠だと思います。
──印象に残っているリオン選手の試合はありますか?
宇野 (佐藤)ルミナ選手との試合も印象に残っていますし、日沖(発)選手と土屋(大喜)選手の試合も印象に残っています。ルミナ選手との試合は、さっきも言いましたが、劣勢のところからひっくり返す、まさに“逆転”の試合でしたよね。諦めちゃったらそこで畳み込まれて終わってしまうことが多いのですが、そこを踏ん張ってもう一度、自分のペースに持っていくというのは、当然そこに冷静な判断とテクニックが必要ですが、それ以上に気持ちが強くなければ逆転はできません。そういった逆転を何度も見せてきているリオン選手は、本当に強い選手だと思います。
──先ほどおっしゃっていた「得意技」というのは、やはり右のパンチですか?
宇野 はい。KOできるパンチを持っているというところです。スタンドのパンチはもちろん強いんですけど、パウンドの強さも感じます。とはいえ、総合格闘技ですからどんな状況になるか。その部分は特に警戒はしますけど何が起こるか分からないですからね。しっかり集中して試合に臨みたいと思います。
──前回の試合ではウィッキー選手から「世代交代」という言葉が出て、今回の記者会見でも「下の世代を迎え撃つことについて」の質問がありました。そこで宇野選手は「自分より上の世代の方とはルミナ選手くらいしかやってない」とおっしゃっていたのを聞いて、「たしかにそうだ!」と思いました。
宇野 実はそうなんですよ(笑)。ルミナ選手以外にも上の世代の方と試合をしたことはあるんですけど、(修斗の)チャンピオンになって以降はあまりないんですよね。ウィッキー選手にも「世代交代」と言われましたけど、下の世代と闘うのはいつものことだったので、あまりそこを意識することはなかったんです。もちろん世代ごとによって強さや勢いはあって、それは感じていますけど、世代を意識したところでの勝負をしようとは思わないんですよね。
──なるほど。昨年、宇野選手、ヨアキム・ハンセン選手、石田光洋選手がフェザー級に転向されて、そして今日……。
宇野 川尻選手も記者会見でフェザー級転向を発表したんですよね。
──そうなんです。川尻選手のフェザー級転向を知ったときはどう思いましたか?
宇野 ビックリしました。Twitterを見ていたら「DREAMの記者会見があります」というつぶやきがあったので、「どんな試合が組まれるのかな?」と思っていたら、川尻選手の階級転向でほんとビックリしました。
──7月の『DREAM JAPAN GP FINAL』でのフェザー級タイトルマッチも物凄い試合でしたし、川尻選手の転向によって、今後さらにDREAMフェザー級戦線が熾烈なものになっていくと思います。
宇野 そうですね。いい選手が集まるということは、さらに高いレベルでの試合が多くなっていくと思います。でもそれはいい試合ができるということでもありますから、やりがいがあります。
──最後に改めてリオン戦に向けての抱負を聞かせてください。
宇野 今回の試合は一番最初にカード発表していただきましたし、自分もリオン選手との試合は絶対にいい試合になると思っていますので、ぜひ会場まで応援しにきてください。前回の試合で僕の試合を会場で観ていただいた方から「いい試合だった」と声をかけられたり、twitterやブログでコメントをしていただいたり、そして特別僕のファンというわけでもない方からも「よかった」と言っていただいたので、本当に嬉しかったです。やっぱり会場で観るのとテレビで観るのとでは、また少し違ったことを感じると思いますので、その違いを会場観戦で感じてみてください。

【FIGHT FOR JAPAN『DREAM.17』対戦カード】
■DREAMバンタム級(−61キロ)世界トーナメント1回戦(5分3R)
所英男(日本/リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)vsアントニオ・バヌエロス(アメリカ/ピット・ファイト・チーム)
■DREAMバンタム級(−61キロ)世界トーナメント1回戦(5分3R)
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム)vs大塚隆史(日本/AACC)
■DREAMバンタム級(−61キロ)世界トーナメント1回戦(5分3R)
今成正和(日本/チーム・ローケン)vsエイブル・カラム(アメリカ/Cullum Ground Fighting)
■DREAMバンタム級(−61キロ)世界トーナメント1回戦(5分3R)
ユサップ・サーデュラエフ(ロシア・ダゲスタン共和国/Uflacker Academy)vsホドルフォ・マルケス・ディニス(ブラジル/ノヴァ・ウニオン)
■DREAMフェザー級(−65キロ)ワンマッチ(5分3R)
宇野薫(日本/UCS)vsリオン武(日本/シューティングジム横浜)
■DREAMフェザー級(−65キロ)ワンマッチ(5分3R)
川尻達也(日本/T-BLOOD)vsヨアキム・ハンセン(ノルウェー/ヘルボーイ・ハンセンMMA)
■DREAMライト級(−70キロ)ワンマッチ(5分3R)
青木真也(日本/パラエストラ東京/Evolve MMA)vsロブ・マックロー(アメリカ/ハンティントン・ビーチ アルティメット トレーニング センター)
■DREAMライト級(−70キロ)ワンマッチ(5分3R)
北岡悟(日本/LOTUS)vsヴィラミー・シケリム(ブラジル/ノヴァウニオン)

★★★9・24『DREAM.17』チケット発売中!!★★★
FIGHT FOR JAPAN『DREAM.17』
◎日時/2011年9月24日(土)開場15:00 開始16:00(予定)
◎場所/さいたまスーパーアリーナ
◎主催/(株)FEG、(株)リアルエンターテインメント
◎協力/さいたまスーパーアリーナ
◎チケット料金/全席指定・消費税込
・VIP(ビップ)=100,000円【特典:専用入場ゲート・グッズ付】
・RRS(ロイヤルリングサイド)=22,000円
・スタンドS=10,000円
・スタンドA=5,000円
(※1歳より入場券が必要です)
◎チケット発売所/
・DREAM webサイト(http://www.dreamofficial.com/)
・DREAM携帯サイト(iモード Yahoo!ケータイ EZweb)
・イープラス(http://eplus.jp/battle/) ※パソコン&携帯
・チケットぴあ(電話0570-02-9999 <Pコード=594-790>)
・ローソンチケット(電話0570-084-003 <Lコード=33418>)
・CNプレイガイド(電話0570-08-9999)
・レッスル池袋店(電話03-3989-0056)(http://www.wrestle.jp/)
・書泉ブックマート(電話03-3294-0011)(http://www.shosen.co.jp/)
・フィットネスショップ格闘技(電話03-3265-4646)(http://www.fs-kakuto.com/)
・チケット&トラベルT-1(電話03-5275-2778)(http://www.t-1.jp/tk/)
・後楽園ホール(電話03-5800-9999)(http://www.tokyo-dome.co.jp/hall/)
・さいたまスーパーアリーナ(電話048-600-3027)(http://www.saitama-arena.co.jp/)
・公武堂(電話052-241-2511)(http://www.koubudo.co.jp/)
・バトルロイヤル(電話03-3556-3223)(http://www.battleroyal.jp/)
・Laughter7(電話03-6807-1770)(http://www.laughter7.com/)
・新日本プロモーション(http://www.shinnichi-pro.co.jp/)
◎お問合わせ/DREAM事務局03—5775—5065

★★★スカパー!、J:COM等で9・24『DREAM.17』をPPV完全生中継!!★★★
【『DREAM.17』スカパー!放送概要】
■スカパー!の「スカチャン162」で完全生中継!
①9月24日(土)16:00〜@Ch.162(初回放送)
②9月24日(土)24:00〜@Ch.173(再放送)
③9月26日(月)20:00〜@Ch.179(再放送)
④9月27日(火)20:00〜@Ch.181(再放送)
⑤9月28日(水)13:00〜@Ch.172(再放送)
⑥9月29日(木)10:00〜@Ch.181(再放送)
⑦9月30日(金)15:00〜@Ch.162(最終回)
視聴料金:3,150円/番組(税込) ※各放送の視聴に対して毎回3,150円が掛かります。
■「スカチャン195HD」(ハイビジョン)でも完全生中継!
①9月24日(土)16:00〜@Ch.195(初回放送)
②9月27日(火)20:00〜@Ch.191(再放送)
③9月29日(木)10:00〜@Ch.181(最終回)
視聴料金:3,150円/番組(税込) ※各放送の視聴に対して毎回3,150円が掛かります。
■スカパー!e2 もハイビジョン、「スカチャン804」で完全生中継!
①9月24日(土)16:00~@Ch.804(初回放送)
②9月27日(火)20:00~@Ch.801(再放送)
③9月29日(木)10:00~@Ch.801(最終回)
視聴料金:3,150円(税込) ※視聴チケットのお申し込みで3回ともご覧いただけます。
☆8/15(月)〜9/23(金)、視聴チケットの事前購入申し込みを受け付け中!
スカパー!ユーザーの方で、チューナーに電話線を接続されていない場合でも、電話やWEBから事前にPPV・PPSがお申込みいただけます。なお、チューナーに電話線を接続されている方は、放送当日でも番組購入を申し込めます。
■ケーブルテレビの「J:COM」や「エラボ」、スカパー!光でも完全生中継!
※詳しくは、スカチャンホームページをご覧ください。
www.sukachan.com/battle/