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2010年5月30日

昨夜勝利したフェザー級ファイターからDREAMフェザー級階級分けの要望が!! 『DREAM.14』一夜明け会見

5月30日(日)、都内ホテルにて、前日に開催された『DREAM.14』(さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け会見が開かれた。会見には笹原圭一DREAMイベントプロデューサーと、昨日の試合で勝利したニック・ディアス、ハレック・グレイシー、高谷裕之、宮田和幸、大沢ケンジ、ウィッキー聡生、ミノワマンの7選手が登壇。一夜明けての感想と、次なる闘いに向けての抱負を語った。

メインで桜井“マッハ”速人から一本勝ちを果たしたニック・ディアスは、「よい夜でした。皆さんも私の試合を気に入ってくれたなら嬉しいです」とコメント。また、セミで桜庭和志に判定勝ちを収めたハレック・グレイシーは、「昨日は素晴らしい大会でした。自分たち一族のビデオも作ってくれて、それもとてもよかったです。照明、音響もよく、私自身の入場曲もよかったと思います」とDREAMの演出面を絶賛していた。ディアス、ハレックはフライトの都合のため以上の言葉を残し退席。なお、山本“KID”徳郁は「お子さんの運動会に参加するため」(笹原EP)、この日の会見は欠席となった。

昨日の第1試合で150キロの巨漢ファイター、イマニー・リーを破ったミノワマンは、「何キロでも、無差別級でも、どこのリング、どこの国でも、視野を広げて闘っていきたいと思います」と、勝利に浮かれることなく視線は早くも先へ。「海外でもやってみたいと思います」と海外での試合も視野に入れていることを明かしていた。

フェザー級ワンマッチに勝利した高谷、大沢、ウィッキーからはそれぞれ、現在63キロ規定となっているDREAMフェザー級を「60キロか61キロ、65キロに分けてもらえると」(大沢)という要望が。昨日、KIDも「今回、60キロでカードを作ってもらって、これだったら凄くいい」と語っていたが、フェザー級ファイターたちからそのような声が多く出ていることについて、笹原EPは「昨年DREAMフェザー級GPを行うに当たり、61キロ、65キロの両方の選手が出られるということでDREAMフェザー級を63キロ規定にしました。今でこそ選手の顔とキャラクターが浸透してきていますが、当時はまだまだ分からないという方も多かったと思います。ですから、まずはDREAMの軽量級を磨いていこうという狙いがありました。軽量級という存在が浸透していくにつれてそういう声(61と65に分けたほうがいいという意見)が出てくるのも思っていたとおりで、私もゆくゆくは分けたほうがいいと思っています。当面、ワンマッチはキャッチウェイトで行っていてタイトルマッチは63で行って、あとはどこのタイミングで階級を分けるかという。その時期だけだと思います」と見解。今後のフェザー級戦線の流れとしては、「今年のどこかでビビアーノ(・フェルナンデス)選手を呼んで、間に合えば7月に呼んで試合をしてもらって、その次、9月なのか大晦日なのかはまだ分かりませんが、そこでチャンピオンシップができればと思っています」と語っていた。

また、笹原EPは次大会7・10『DREAM.15』(さいたまスーパーアリーナ)についてもコメント。「ライトヘビー級の試合を2試合組んで、勝ったほう同士で9月頃にタイトルマッチをやれればなと。あとヘビー級は、一枠はアリスター(・オーフレイム)選手、そして相手は交渉中なんですけど、なるべく早く決めて発表できればと思っています。ライト級は、昨日発表しました青木真也vs川尻達也のタイトルマッチ、プラス菊野(克紀)選手のカードとか、青木vs川尻の勝者に挑んでいくような選手を見せられればなと思っています」という構想があるようだ。以下、一夜明け会見に登壇した選手のコメント。

■ニック・ディアス
「よい夜でした。皆さんも私の試合を気に入ってくれたなら嬉しいです」

■ハレック・グレイシー
「昨日は素晴らしい大会でした。自分たち一族のビデオも作ってくれて、それもとてもよかったです。照明、音響もよく、私自身の入場曲もよかったと思います」

■ミノワマン
「イマニー・リー選手はとても素晴らしい紳士的な選手でした。いろんな面でまた、自分を成長させることができました。ありがとうございます。(今後も無差別級を続けていくのですか? それとも階級に合わせての試合をされていくのですか?)何キロでも、無差別級でも、どこのリング、どこの国でも、視野を広げて闘っていきたいと思います。(海外も視野に入れているということですか?)海外でも試合をやってみたいと思っています。(メインでもやりたいと発言されていましたが?)やはりメインをやりたいという希望は、どの選手も夢としてあると思います。自分もメインでいつかやりたいという気持ちはあります。ですが、第1試合とかメインとか試合の順番を決めるのは主催者の方ですので、そこは主催者にお任せして、メインイベントを務められるような立場になったときにぜひやりたいと思います。(次はどんな選手と闘いたいですか?)いろんな格闘技の選手とやりたいと思っています。(昨日のフィニッシュについては?)昨日、自分の映像を見たのですが、やはりあそこからキャメルクラッチにもいけると思いますので、技術のレベルアップをしてから、そういう高等テクニックを磨きたいと思います」

■大沢ケンジ
「自分の自信に少し疑問を持ち始めていたところで前田選手に勝てて、少し自信を取り戻せたかなと思っています。(今後のDREAMでの希望は?)高谷君と同じ階級なんですけど、(高谷と)練習していて同じ階級に思えないので(笑)、できれば60キロか61キロ、65キロに分けてもらって、その中で誰が強いのかチャンピオンを決めるという、そういう動きになっていければなと思っています。(この階級では高谷選手が抜けた感じになっていますが、そのことについては?)基本的に僕が高谷君と同じ括りにいるとあまり思っていないので、別の階級というか、そんな感じなので、好きにしてくれという感じです(笑)。(KID選手の存在については、どう感じていますか?)サイズ的に一緒くらいなので、やる可能性もあると思うので、すごい意識していますし、有名人なので試合することになったら周りの友達が喜んでくれると思うので、ぜひやりたいですね」

■宮田和幸
「昨日の夜、自分の試合を見たんですけど、思ったより動けてなくて、そんな試合でも勝ててほっとしています。ちょっと試合の期間が空いちゃったんで、DREAMでも海外でも、65以下の階級だったら自信あるんで、コンスタントに試合を重ねていきたいと思います。(今後のDREAMでの希望は?)最初デビューしてから負けが続いちゃったんですけど、今はようやく自信が付いているので、どんな試合でもこなしていきたいと思います。(DREAMフェザー級63キロを61キロと65キロに分けてほしいという意見が出ているのですが、それについては?)僕は63でちょうどいいので、63のままでもいいですし、世界基準でもいいと思っています。(この階級では高谷選手が抜けた感じになっていますが、そのことについては?)ハンセン選手というすごい強い選手にいい勝ち方しているので、しょうがないことだと思います。(KID選手の存在については、どう感じていますか?)一回、思いっきりやられているんですけど、違う階級の人という感じです」

■高谷裕之
「昨日は応援ありがとうございました。おかげで最高の勝ち方ができたと思います。次はタイトルマッチをやりたいと思っていますので、また応援よろしくお願いします。(次はタイトルマッチがいいですか?)そうですね。今、頭にあるのは、ビビアーノと闘うことだけです。(DREAMフェザー級63キロを61キロと65キロに分けてほしいという意見が出ているのですが、それについては?)65になったほうがありがたいです。(KID選手の存在については、どう感じていますか?)まあ、オファーがあればやるんですけど……。調子が上がってきているみたいだから、また盛り上げてほしいなと思います。(DREAMの看板を背負って海外でも闘ってみたいという希望はありますか?)あるんですけど、まずはDREAMで一番というタイトルを取ってから、外に出てそのベルトの価値を高めていきたいと思っています」

■ウィッキー聡生
「最高です。(昨夜から今まではどのように過ごされたんですか?)友達と中華屋に呑みに行って、4時間くらい寝て(ここに)来ました。(DREAMフェザー級を61キロと65キロに分けてほしいという意見が出ていますが?)それなら分けてほしいと思います。65のほうがいいです。63だと減量がキツイので。(今後のDREAMでの展開は?)また誰かぶっ倒して注目されたいです。(昨夜はフェザー級の試合が5試合行われましたが、気になった試合は?)高谷選手がすごかったです。(この先、ベルトというのは?)取るチャンスがあれば、もちろん。(闘いたい選手は?)本当にいないんですよ(笑)。いい試合できそうな選手との試合を組んでもらって、僕はやるだけです。(KID選手との試合は面白そうに思えるんですけど?)僕もそう思います。いいんじゃないですかね。(昨日の試合でアメリカ修行の成果というのは?)フィジカルの差が出たと思います。ぶつかり合ったときに吹っ飛ばせるような感じがしたり、あとスタミナも落ちそうな感じがしなかったです」