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2009年5月27日

『DREAM.9』地上波放送の平均視聴率は16.2%をマーク!!
谷川EPが正式オファーを明言! 川尻vs魔裟斗実現濃厚か!? 『DREAM.9』一夜明け会見

『OLYMPIA DREAM.9 フェザー級グランプリ2009 2nd ROUND』から一夜明けた5月27日(水)、都内ホテルにて一夜明け記者会見が行なわれた。
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この日の会見に出席したのは、昨日の試合に勝利しDREAMフェザー級GP決勝ラウンド進出を決めたジョー・ウォーレン、高谷裕之、所英男、ビビアーノ・フェルナンデス、スーパーハルクトーナメント準決勝に進出したゲガール・ムサシ、ソクジュ、チェ・ホンマン、ミノワマン、ライト級ワンマッチに勝利した川尻達也の9選手。激闘から一夜明けた心境を語るとともに、今後の抱負を語った。

フェザー級GPファイナリストは一様に勝利の喜びをコメント。特に敗者復活で2回戦に臨んだ所は喜びもひとしおで、「勝ってよかったなと、しみじみと思っています。本当に嬉しかったです」と安堵の表情を浮かべていた。また、注目の山本“KID”徳郁が敗れたことについてはそれぞれ、「そういう結果もあるんじゃないかと思っていたので、そんなにビックリはしなかった」(高谷)、「KID選手がいなくなっても、素晴らしい選手が残っています。みんなで次の決勝ラウンドを盛り上げたいと思います」(ビビアーノ)、「(ウォーレンが)KIDさんに勝ったというのは物凄いことだと思いますし、とても尊敬できることなんですけど、正直、あんま嬉しくはないです」(所)と感想。そのKIDを破ったウォーレンは、昨夜の激闘を感じさせないほど人一倍大きな声で、「KID選手のような素晴らしいチャンピオンに勝てたことは、非常に名誉に思っています。また9月に決勝戦がありますが、そのときはこの2つのベルトを持って帰るつもりです。毎日精進して、必ず持ち帰りたいと思います」と初代DREAMフェザー級王座戴冠に強い意欲を見せていた。

スーパーハルクトーナメント準決勝進出選手たちも、昨日の勝利に最高の気分であることを強調。全員、大きな怪我もなく、問題なく次戦に向けての準備ができる様子だ。ちなみに、準決勝以降のスケジュールは、準決勝、決勝と一つの大会で行われるのではなく、分けて行われることが濃厚。笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーによると、「準決勝は9月。決勝は、大晦日までの間の大会か、大晦日」とのことだ。

また、かつて2度HERO’S王者となったことのあるJ.Z.カルバンに完勝した川尻は「昨日は判定勝ちだったのですべてにおいて満足はできてないんですけど、やっぱり世界のトップファイターであるカルバン選手に、どんな形であれ勝てたことは素直に嬉しいし、自信になりました」とコメント。そして、今年限りで引退を表明している魔裟斗の7月の対戦候補として名前が浮上していることについても言及し、「やるならやる、やらないならやらない、それだけです。向こう(魔裟斗)は『ナメている』とかなんだ言っているみたいですけど、こっちはナメているつもりはないですよ。逆に敬意を表しているのに、そう言われることは面白くないです。口で言うよりも、闘ったほうが早いと思うんだけど」と淡々とした口調で心境を告白。さらに、「やると決まったらバチバチに殴り合いたいですね。向こうも“喧嘩”とか言っているみたいなんで、お互い足止めて殴り合えばいいんじゃないですか。だって、喧嘩ってそういうもんでしょ?」と挑発三昧だ。その後、K-1の谷川貞治イベント・プロデューサーが報道陣からの質問に対し、「魔裟斗選手の対戦候補として(川尻は)申し分ない。これから正式に(魔裟斗戦の)オファーを出します」と明言。来週には7月の魔裟斗の対戦相手が発表される模様だが、果たして川尻vs魔裟斗は本当に実現するのか……!?

また、気になるのは、昨夜放送された地上波大会中継の視聴率。『二大格闘技祭』と銘打ち内藤大助のWBC世界フライ級王座防衛戦とともにTBS全国ネットで放送された同大会の平均視聴率は、内藤大助vs熊朝忠が20.4%、『DREAM.9』の模様が16.2%と、高い数字をマーク! この視聴率について笹原EPは「数字としては大合格。満足いく数字です。本当にほっとしています」と語ると、「この数字は昨日の結果ですので、慢心することなく、さらにもっと高い目標を目指して頑張っていきたいと思います」と気を引き締めなおしていた。

以下、会見中の全選手コメント及び笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの囲み会見の模様。

【記者会見出席選手のコメント】

■チェ・ホンマン
「非常にコンディションがよかったので大変嬉しく思っています。昨年は不調が続いたんですけど、この調子だったら今年後半に向け、グングンと調子が上がり、最高のコンディションまで引き上げることができると自信を持っています。これからどのような相手と闘うにしても、素晴らしい試合を展開できると思っています。私の試合に期待していてください」

■ゲガール・ムサシ
「昨日は勝てて嬉しく思っています。マーク・ハントというK-1チャンピオンに勝てて非常に気分がいいです。そして、視聴率もよかったことは嬉しく思っています。やはりファイターとしても視聴率に関しては責任を持っていると思いますし、家族と感じているDREAMが高い視聴率を獲ったことは非常に喜ばしいことです。それから、まだまだ97キロということで、少し自分でも軽いと思っていますので、もう少し体重を増やして、その上でスピードは下げないように鍛えて、次に挑みたいと思います」

■ソクジュ
「まず最初に、昨日の試合後の自分の態度について謝りたいと思います。久しぶりに日本で試合をして興奮もあって、勝って嬉しくて、あのような行動をしてしまいました。試合に勝てたことは、気分がいいです」

■ミノワマン
「昨日は自分自身を思いっきり出せたかと思います。勝ち負けよりも、そこが一番自分自身が満足したところであり、それが結果、視聴率だったり、周りの反響に繋がったのかなと思います。これからも自分自身を出し切る試合をしていきたいと思います。今の気分はヘブンです。体はバキバキです」

■川尻達也
「昨日は判定勝ちだったのですべてにおいて満足はできてないんですけど、やっぱり世界のトップファイターであるカルバン選手に、どんな形であれ勝てたことは素直に嬉しいし、自信になりました。ストライカーでもなくグラップラーでもなく、MMAファイターとして自分の考える闘い方が、ある程度、リングで表現できたんで、それをもっともっと突き詰めて、一本、KOできる選手になっていきたいと思います。次の試合は一本で勝ちたいと思います。怪我はまぶたの擦り傷だけで、あとはいたって健康なので、全然問題ないです」

■ビビアーノ・フェルナンデス
「DREAMの皆さん、そして昨日の対戦相手であった今成選手に感謝したいと思います。彼は非常に素晴らしい選手です。昨日は素晴らしいイベント、ありがとうございました。体調は最高です。今日から練習を始めたいくらいです。(昨日、KID選手が敗れたことについてどう思うか?)KID選手がいなくなっても、素晴らしい選手が残っています。所選手、ウォーレン選手、高谷選手、みんなで次の決勝ラウンドを盛り上げたいと思います。一番気になるのは、自分自身。もっと向上していきたいと考えています」

■所英男
「昨日は勝ってよかったなと、しみじみと思っています。本当に嬉しかったです。ありがとうございました。体のほうは、あまり怪我もないのでよかったです。(昨日、KID選手が敗れたことについてどう思うか?)(ウォーレンが)KIDさんに勝ったというのは物凄いことだと思いますし、とても尊敬できることなんですけど、正直、あんま嬉しくはないです」

■ジョー・ウォーレン
「KID選手のような素晴らしいチャンピオンに勝てたことは、非常に名誉に思っています。また9月に決勝戦がありますが、そのときはこの2つのベルトを持って帰るつもりです。毎日精進して、必ず持ち帰りたいと思います。次の試合はもっとエキサイティングにしたいと思います」

■高谷裕之
「昨日は2回戦ということもあったし、日本人対決ということもあったので、絶対に負けられない試合に結果、KOで勝てて、本当によかったと思います。いろんな課題も見えてきたので、次にまたもっといい試合ができるように、9月に向けて練習していきたいと思います。試合中のカットは縫うほどじゃなく、大きい怪我はなかったので、次に向けてすぐに練習できる状態だと思います。(昨日、KID選手が敗れたことについてどう思うか?)そういう結果もあるんじゃないかと思っていたので、そんなにビックリはしてないです。結局、ここにいる4人が残ったということなんで、この4人で決勝ラウンドを盛り上げたいと思います」

【笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの囲み会見の模様】
笹原 さっき視聴率を申し上げたんですけど、北海道での平均が22%くらいで、福島が20%を越えているそうです。
──瞬間最高視聴率は?
笹原 正確な数字はまだ出てないですけど、多分、KID選手のところです。19、20近く取っています。所選手の試合もそれに近い数字を取っています。
TBS 瞬間は19.1%で、KID選手のところと所選手のところで出ています。
笹原 多分、総合格闘技で言うと、年末を除いて、この平均の数字はベスト3に入るんじゃないかと思います。正確ではないですけど、それくらい高い数字です。
──カンセコ選手の今後については?
笹原 本人はほっとしてましたね。無事にリングから降りてこられたことに対してほっとしてました。今後のことはまだ話をしてません。昨日も言いましたが、結果はああなりましたが、彼の挑戦する姿はちゃんと見せられたと思うので、もう一回本人がやりたいというのであれば、いろいろとタイミングが合えば、そういうチャンスを与えてもいいかなと思いますね。
──ノーコンテストとなったジャカレイvsメイヘムについては?
笹原 まだ決めてないんですけど、早ければ7月。3回目の再戦となりますが、改めてタイトルマッチを組みたいと思います。
──フェザー級GPのリザーブファイトは?
笹原 当然、DJ taiki。相手はまだ決めてないです。
──KID選手がリザーバーになる可能性は?
笹原 う〜ん、あんまり考えてないですね。ワンマッチで出てくることはあると思います。もしかしたら7月もあるかもしれませんし、7月、9月と連続で出るかもしれません。今までDREAMに出られなかったので、その鬱憤を晴らしてもらえればなと。そういう意気込みを凄い感じました。
──KID選手が敗れたことは想定外?
笹原 当然、どんなことでも起こりえるんで、結果としては残念でしたけど、私はそれよりもブランク明けであそこまで闘えたこと自体がよかったと思います。大晦日入れて今年はまだ4大会残っているので、そこにフル出場する感じで出てきてもらえればなと思います。
──川尻vs魔裟斗の可能性については?
笹原 まだ本人とちゃんと話はしてないんですけど、大きな怪我もなかったので、気持ちは固まっているんじゃないかと思います。今回、こういういい数字(視聴率)が取れて、さらにその“熱”が拡がるようにということを考えると、川尻vs魔裟斗というのはいいなと思います。