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第8試合 -ウェルター級(76kg以下)ワンマッチ-


OLYMPIA DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦

第8試合 -ウェルター級(76kg以下)ワンマッチ-

VS2R 5:00
判定3-0

試合前

ウェルター級王座の行方を占う意味で重要な一戦だ。桜井“マッハ”速人はこの階級の第一人者というべき存在。5月の修斗・JCBホール大会でまさかの一本負けを喫しており、再起をかけるこの試合に向けてアメリカ修行も行なっている。対する弘中邦佳は、UFCなど海外での活躍も目立つ強豪。憧れの存在でもあるマッハを倒すことで、その実力を日本のファンにもアピールしたいところだ。練習を共にしたこともあるという両者だけに、微妙な駆け引きが勝負のカギか。

試合結果詳細

1R、弘中がジャブからローを放つと、マッハは前蹴りからバックブロー。弘中はタックルから差し合いに持ち込みテイクダウンすると、ハーフからパスガードを狙い、続けてパウンド。マッハは下からヒールホールドを狙うが、弘中が立ち上がってスタンドの展開へ。お互いじっくりと打撃を狙っていく中、マッハはバックキック。さらにジャブもヒットするが、弘中も左右のローキックを繰り出す。試合が進むうちに、マッハの強力なローがヒット。弘中は差し合いに持ち込むが、ここはブレイクとなる。ラスト3分近く、マッハはローを蹴ったところで転倒、弘中が上になり、コツコツとパウンドを放っていく。弘中は立ち上がってパスを狙いながら踏みつけを放ち、これがアゴに当たってしまい、口頭注意が与えられる。スタンドで再開後、パンチのテンポを上げていくマッハ。ボディブローも見せる。

2R、マッハのローに合わせたタックルで弘中がテイクダウン。コーナーで強いパウンドを見せるが、ドントムーブでリング中央から再開。マッハは足を取りながら立ち上がってみせる。弘中はタックルから差し合いに持ち込むが、今度はマッハがテイクダウン。しかしすぐにスタンドに戻す弘中。スタンドでパンチの攻防が続く中、弘中はジャブ、右ハイキックをヒット。対するマッハも左フック、ローキックでダメージを与える。ラスト1分を切ったところで、マッハの左フックがカウンターでヒットし、弘中がダウン。さらにパウンドを連打したところで、試合が終了する。判定は3-0。最後の最後で底力を見せたマッハが、接戦を制した。

試合後、マイクを握ったマッハは「最後は苦しかったですけど、苦しい中にチャンスがあると思ってるんで、苦しい中でスプリントしました」と語ると、シアトル修行のトレーナーをリングに上げ、「最近、日本語しゃべってないので忘れちゃって」とトレーナーにマイクを預けた。

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