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2012年10月26日

「今までより優れたエキサイティングな内容に」(ピエール・アンデュランド氏)
再始動のDREAM、そしてGSIの展望とは―――

DREAMは、12・31『DREAM.18 ~大晦日SPECIAL 2012~』より、ピエール・アンデュランド会長率いるGSIのMMAブランドとして再始動することが発表された。

今大会よりDREAM広報としてイベントを作っていくこととなった笹原広報は、昨年大晦日から10ヶ月の間DREAMを開催できなかったことについて「FEGがDREAMを主催していました。リアルエンターテインメントという会社は業務委託という形でやっていましたので、FEGが倒産をして、リアルエンターテインメントは弁護士を通じて清算をしている最中です。そんな状況の中で、それでもなんとか開催すべくいろんな方とお話をしていたのですが、なかなか話がまとまらずに大晦日が近づいてきているというのが現状です」と説明。大晦日については、「10年以上大晦日の格闘技イベントというのをやり続けてきて、それを何とか守りたいというのはずっとありました。そうはいっても我々の単独開催というのは本当に難しい」とし、「なんとか一緒にやっていただけるパートナーを探していたんですが、ようやく、本当に日本のMMA、日本の格闘技を心から理解してくれて、資金的にも安定していて、ちゃんとした哲学を持っている仲間がようやく見つかりました」と開催に至る経緯を語った。また一部報道にあったDREAMの商標について「看板を見ていただいてわかるとおり、問題なくクリアしています」と明言。そして、「PRIDEからDREAMとずっと格闘技を作ってきた制作チームと、今回紹介する方々とが力をあわせれば、大晦日はもとより2013年も熱いイベントを作れるんじゃないかと期待しています。ホワイトナイトと言っていい。日本の格闘技を救ってくれるホワイトナイトを紹介したいと思います」とGSI(グローリースポーツインターナショナル)会長ピエール・アンデュランド氏、同じくGSIのスコット・ラッドマン氏、バス・ブーン氏を紹介した。

「(日本語で)こんばんは、私はスコット・ラッドマンです」と挨拶をしたラッドマン氏は、「今日は記者会見にお越しいただいて誠にありがとうございます。私の会社は、ネクターキャピタルというロンドンにある会社です。10年以上メディアやエンターテインメントに関わる仕事をしています。またネクターキャピタルと私自身はGSI(グローリー・スポーツ・インターナショナル)に投資をしています」と自身の会社について話し、「GSIでの役割は、GSIが世界各国で新たな取引をするときに、私とネクターキャピタルが助言したり、助力したりしてその取引がうまく行くように取りはからうことです。今年の夏に、ヨーロッパで有名なSHOWTIMEを買収したことも、我々の助言によってうまく話をまとめられた事例として挙げられると思います。出版、音楽、テレビに関わる経験が豊富なので、その経験や知識を活かしてGSIに助言をするのです」と説明。そして、「ここにいるスタッフと共に、私は強く確信していることがあります。それは『リングによる格闘技』がエンターテインメントとして、将来は数十億ドル規模のイベントに成長するのでは、ということです。日本、そして東京は格闘技にとってナンバーワンの祖国であり、母国です。ここに私たちが来ることができ、そのことを大変誇りに思っていることが重要なのです」と、MMAの可能性について語った。続いて「今から、ピエール・アンドュランドを紹介したいと思います。私たちの会長であるピエール・アンドュランドのことをご存知の方もいるかもしれませんが、ピエールのバックグラウンドを説明させてください。彼は非常に著名な金融機関でのキャリアを持っています。ゴールドマン&サックス社、バンク・オブ・アメリカといった会社です。ピエールは非常に興味深い人物で、それは今申し上げたような過去のキャリアではなく、2008年に自身でヘッジファンドを立ち上げたことこそが、彼の興味深い特徴で、『ブルーゴールド』という会社を立ち上げました。ピエールはヘッジファンドという戦いの世界のなかで、大きな勝利を納めています。2008年以降の4年間で、驚くべき250%のリターンという成果を上げています。そしてピエールは同時に格闘技への大きな愛情と情熱を持ち、GSIでの活動をより活発に進めています」とアンデュランド氏を紹介した。また、GSIについて「既に世界中から能力を持ったスタッフをGSIに招き入れています。GSIのマネージメント・ダイレクターである、元TSA(トータル・スポーツ・アジア)のマーカス・ルアー。GSIのCOO(最高執行責任者)であるグラハム・ホワイトは、FIFAやオリンピック組織委員会での豊富な経験を持っています。20年間、WWE(ワールド・レスリング・エンターテインメント)のNo.2の座についていたアンドリュー・ウィティカーも我々の組織の一員になっています。(そうしたスタッフを迎え入れ)我々GSIは既に国際的な企業となっています。シンガポール、ロンドン、アムステルダム、クアラルンプールにオフィスを構えています」と説明。さらに「そしてここ日本にオフィスを構え、日本の仲間とともに大晦日のDREAM.18を開催することを発表するために、本日ここに参りました」と話しアンデュランド氏にバトンを渡した。

続いてGSI会長のピエール・アンデュランド氏がマイクを持ち、「こんばんは、みなさん。わたしはピエール・アンデュランドです」と日本語で挨拶。12月2日に日本で開催される『GLORY4』の会見のため1か月前にも来日したというアンデュランド氏はまず『GLORY4』について「『GLORY4』は過去にない素晴らしいカードを揃えています。ヘビー級のトップファイターたちがキックボクシングのトーナメントを戦い、優勝するためには一晩で4試合に勝たなければなりません。とてもペースの速い、多くのドラマを生む大会になると信じています」と説明した。そして、「私自身も競技スポーツが好きで、昔は水泳選手として大会に参加していました。2000年に格闘技を始めて以来、格闘技の虜になりました」と告白。また、「スポーツは人生に優れた体験と価値観をもたらすと信じています。勝つためにはベストなパフォーマンスが必要。そして、そこに至るまでには努力が不可欠。格闘技は最も競争の激しいスポーツです。これは暴力的なことではなく、非常に強い相手の前で、その相手を負かさなければならないという厳しいスポーツということです。そして格闘技は人生を表していると思います。勝つためには鍛錬とファイティングスピリットが必要です」と格闘技に対する熱い想いを語った。日本の格闘技について「私はずっと日本の格闘技イベントのファンでした。日本のイベントのレベルは世界最高峰だと思っています。日本の大会ほどファンのみなさんにエキサイトメントを届ける大会は他にないと思います」とし、現状については「残念ながらコーポレートガバナンス(企業統治)が欠けていることで日本の格闘技イベントはダメージを受けてきました。ファンとしては悲しかったけれど、ビジネスマンとしてはチャンスだと思いました」と話した。そして、DREAMを開催することについて「DREAMは優れた大会で今までも歴史に残る試合を数々繰り広げてきました。日本だけでなく世界中にファンがいます」と前置きし、「私はキックボクシングを愛しており、日本とアジアの総合格闘技も愛しています。日本の格闘技がもう一度活性化するための力添えをしたいと思っています。バス・ブーン氏が、日本にとって重要な、大晦日に格闘技ができるというチャンスをもたらしてくれました。もちろん会場はさいたまスーパーアリーナです。開催するにあたっては慎重に考えましたが、私たちが関わることで相乗効果が生まれますし、キックボクシングとMMAの良さを生かし、また、両方の大会に参加できる選手もいるということを考え、グローリースポーツ株式会社が『DREAM.18 ~大晦日 SPECIAL 2012~』を開催いたします」と力強く宣言した。また、「今まで同様、もしくは今までより優れたエキサイティングな大会内容、試合内容になります。MMA10試合、キックボクシング3試合を考えています。日本は私たちにとっても特別な場所です。来年はグローリーとDREAMで10大会を開催したいと考えています。新しいニュースを毎月のように皆さんに届けていきたい。一緒に、日本の格闘技にもう一度過去の輝きを取り戻しましょう」と展望を話した。

「私はバス・ブーンです(日本語で)。まだ私の名前を知らない人のために自己紹介をしました」と話し始めたバス・ブーン氏は「日本は本当に特別な場所で、私にとって第二の祖国と言えます。20年以上に渡って、日本で開催された大きな大会にはほとんど私は関わっています。私は日本で黒帯を取得した数少ない外国人の一人でもあり、高田道場、桜庭道場(ラフターセブン)といった場所で練習をし、数多くの選手や関係者、マネージャー、プロモーターといった格闘技に関わる多くの方々と知り合いになることができました」と日本の格闘技との関わりについて語り、「ピエールが格闘技に興味を持ち、格闘技界を信じ、そして長期的に日本の格闘技界を活性化させるという計画を持っていることに対して、本当に喜ばしく思っています」と話した。DREAMについては「私にとってDREAMは最高の大会です。記憶に残る試合や数々のドラマ、そして単なる試合ではなくエンターテインメントの要素を持っているのではないでしょうか」と話し、「2011年は私にとって非常に退屈な一年でしたが、2012年はスウェーデン、モスクワ、モナコ、ブリュッセル、オランダ、シンガポール、クアラルンプール....といった国々を飛び回りましたが、最終的には格闘技の母国は日本なのでは、という思いに至りました」と語った。「このあと11月3日にはローマのグローリー大会で70キロの決勝戦が行われます。12月2日には『GLORY4』が日本で開かれ、素晴らしいビッグネームの選手たちのトーナメントが行われます。」と『GLORY4』を紹介。「そして大晦日は、多くの人たちにとってお祭りであり、とりわけ今回は私にとって特別な一日です。私は10年間、家族と共に大晦日を過ごしたことがありません。いつもさいたまスーパーアリーナにいるか、もしくは(スーパーアリーナからの帰りの)バスに乗っているかです。でも、バスに乗って年越しを迎えても、そのことを後悔したことは一度もありません」と振り返り、「(なぜなら)日本、MMA、格闘技、一番(日本語で)だからです」とアピールした。

続いて参戦が決まった3選手が登壇。
高谷は「今日はたくさん集まってもらって本当にありがとうございます。そして本当にお待たせしました。
また大晦日に新しい体制で良いスタートが切れるように、一年分のファンの気持ちと、僕の気持ちを見せられるような試合をするので応援してください。ありがとうございました」と語り、北岡は「北岡悟です。待っていたというような都合の良いことは言いません。たまたまだと思うんです。「縁」だと思うんですけど、「縁」あってまた大晦日で試合をすることができます。日本で間違いなく一番の大会ですし、これより上の大会は、自分のなかでは、一つしかないと思います。なので、そういった大会に参加できることを誇りに、光栄に思います。自分がふるいに掛けられるような、そういう試合がしたいですし、この大晦日に生き残ったら来年は…敢えて言いますが、日本の格闘技を盛り上げたいと思います」と意気込みを見せた。最後に川尻が「みなさん、お久しぶりです。またこうやって、公の舞台に立てることを嬉しく思います。そしてまた今年もさいたまスーパーアリーナの舞台に立てることになりました。もうこれは執念だと思っています。日本のMMAを大好きな人たちが見せた執念で、また今年DREAMが大晦日にできる(ことになった)と思っています。僕自身も選手としての選択肢であったり、色々悩んだり、不安になったり、怪我をして動けない日々もあったりで、もしかしたら、何か一つ違ったら僕はここにいなかったかもしれないんですけど、今こうしてみんなと一緒に座って、そして今年もまたさいたまの舞台で戦えるということは、さきほど北岡君も言った通り「縁」だと思っています。日本のMMAとの「縁」ですし、一緒にDREAMを今までずっと作ってきた人たちとの「縁」ですし、こうしてDREAM(の再開)を待ち望んでいたファンとの大切な「縁」だと思っています。なので、大晦日は、今までで一番強い、ベストの川尻達也をリングでお見せすることを約束して戦いたいと思います。僕はDREAMが大好きです。12月31日、新しいスタートを、そしてまたみんなでもう一度夢を見ようと思います。是非皆さんも一緒に良い夢を見ましょう」と力強くアピールした。


●●● チケット抽選先行は10月29日(月)正午から!!●●●
DREAM.18 ~大晦日 SPECIAL 2012~
◎日時| 2012年12月31日(月・大晦日) 17:00開場(予定) 18:00開始(予定)
◎会場| さいたまスーパーアリーナ
◎主催| DREAM.18実行委員会
◎協力| さいたまスーパーアリーナ

◎チケット料金| 全席指定・消費税込 ※1歳よりチケットが必要です
・VIP(ビップ) =100,000円<特典/最前列限定・専用入場ゲート・グッズ付>
・特設花道席 =7,000円<特典/一本花道の左右サイド4席以内確保>
・RRS(ロイヤルリングサイド) =20,000円
・スタンドS =10,000円
・スタンドA =5,000円

◎チケット発売スケジュール|
・DREAM公式サイト有料会員 最良席抽選先行 =10月29日(月)12:00~11月4日(日)20:00
・DREAM.18最速一般抽選先行 =10月29日(月)12:00~11月4日(日)20:00
・一般発売 =11月25日(日)10:00~

◎チケット発売所|
・DREAM OFFICIAL WEBSITE(http://www.dreamofficial.com/)
・e (イープラス)(http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯))
ファミリーマート各店でもお買い求めいただけます。
・チケットぴあ(電話0570-02-9999 <Pコード=594-790> http://t.pia.jp/)
・ローソンチケット(電話0570-084-003  http://l-tike.com/ (パソコン&携帯))
・CNプレイガイド(電話0570-08-9999)
・レッスル池袋(03-3989-0056  http://www.wrestle.jp/)
・書泉グランデ(電話03-3295-0011  http://www.shosen.co.jp/kakutougi/ticket.html)
・フィットネスショップ格闘技(電話03-3265-4646  http://www.fs-kakuto.com)
・チケット&トラベルT-1(電話03-5275-2778  http://www.t-1.jp/tk/)
・後楽園ホール(電話03-5800-9999  http://www.tokyo-dome.co.jp/hall/)
・さいたまスーパーアリーナ(電話048-600-3037  http://www.saitama-arena.co.jp/)
・公武堂(電話052-241-2511  http://www.koubudo.co.jp/)
・バトルロイヤル(電話03-3556-3223  http://www.battleroyal.jp/)
◎お問い合わせ先| DREAM.18実行委員会事務局 03-3797-7331