ホーム>

ニュース


2009年5月2日

「自分にとっては大きな賭けでした」
福田力インタビュー

『OLYMPIA DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦』で行われたミドル級ワンマッチでムリーロ・ニンジャに勝利した福田力にインタビュー。今後の抱負を語ってもらった。【取材日:2009年4月6日】

■「勝因はやっぱり自分がやってる練習環境です」

──ムリーロ・ニンジャ戦の勝利、おめでとうございます!
福田 ありがとうございます。
──どうですか、今の気分は?
福田 やっぱり急なお話だったんで、自分にとっては大きな賭けだったんですけど、今はやって良かったなって思っています。
──リスクのある試合だったと思います。
福田 そうですね。ただ、普段の練習からGRABAKAの選手たちとやらせてもらってますし、出稽古先のパワーオブドリームのほうでもやらせてもらっているので、技術的には負けてないというのは分かっていたんですけど、調整ができなかったぶん、スタミナとか体力的な部分で不安はありましたね。でも、上に行くには無理をしないと行けないと思っていたんで(オファーを)受けました。
──昨夜はどのようにスゴされたんですか?
福田 応援に来てくれた友人とスタッフとご飯を食べて、あとはホテルでゆっくりしてましたね。お酒は飲まなかったです。結構殴られたんで(笑)。
──改めて、ニンジャ戦を振り返ってみていかがですか?
福田 苦しい試合でしたね。
──実際に肌を合わせてみたニンジャ選手の印象は?
福田 打撃に関しては、思ったよりもスピードがなかったですね。ただ、スタミナがあって、最後まで諦めないというか、勝負に徹する執念や気合を感じました。
──どういった作戦を立てていたんですか?
福田 やっぱり打撃をもらわないようにってことですよね。向こうの打撃をもらったら一発で終わっちゃうんで。本当はテイクダウンして、パウンドに行こうと思ってたんですけど、思ったよりも体力が続かなかったんで、それで、途中からはスタンドの打撃に作戦を切り替えました。
──試合の中で一番印象に残っているシーンは?
福田 組んで離れ際に殴られたときとか、際の動きは上手かったですね。郷野(聡寛)さんから、ニンジャは打撃が上手いし、ガンガン来るってことを言われてたんですけど、やっぱそういうのは感じましたね。
──一番の勝因はなんだったと思いますか?
福田 やっぱり自分がやってる練習環境ですよね。本当に死ぬ思いで毎日やってるんで、はい。

■「KIDさんと篤が試合前に激励に来てくれました」

──かつて福田選手が所属されていたKRAZY BEEの山本“KID”選手や山本篤選手も会場にいましたね。
福田 そうですね。KIDさんと篤は、試合前に激励に来てくれて、KIDさんからは「絶対にチャンスだから。死ぬ気で行け!」って言ってくれて(笑)。本当に、自分は周りに恵まれているんだなって思いましたね。
──試合後にKID選手から何か言葉は?
福田 終わった後も控室に来てくれて、「やって良かったな」って、はい。ありがたいですね。
──次につながる勝利だと思います。
福田 そうですね。今までやった試合の中で、一番苦しかったんで、はい。これからもお話をいただけるのであれば、ぜひやっていきたいですね。自分は誰とでもやっていける準備はあるんで、はい。
──期待しています! では最後に、今後の目標を教えてください。
福田 やっぱり試合を見ている人に楽しんでもらいたいですよね。こういう大舞台で闘うチャンスというのは、限られていると思うんですよ。そういう中で、ファンの人が望む、盛り上がるような試合を自分は第一にやっていきたいですね。その結果、盛り上がってくれて、業界も大きくなってくれて、自分の仕事としての成功も掴めればと思います。