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2008年4月27日

「打撃で活路を見出します」
前田会長も太鼓判! 船木誠勝が龍道場で公開練習!!

4月26日(土)、都内・龍道場において、4・29『OLYMPIA DREAM.2 ミドル級グランプリ2008 開幕戦』(さいたまスーパーアリーナ)で田村潔司と対戦する船木誠勝が公開練習を行った。

この日、船木は3分2Rのミット打ちを敢行。澤屋敷純一や尾崎圭司など、数々のK-1ファイターを輩出するチーム・ドラゴンの前田憲作会長の構えるミットに、サウスポースタイルから鋭いジャブ、ワンツーフックを放ち、パンチ技術の向上ぶりを報道陣に披露した。以前、当サイトの取材で船木は「蹴りの間合いをもう1回確認しようと思っています」と語っていたが、蹴りへの対策、そして自身のキック攻撃については一切公開せず。報道陣からの「蹴り技も見せてほしい」という要望には、前田会長が割って入ると笑顔でかわし、蹴りについては秘密主義を貫いた。

「復帰戦では、蹴りで出足を取られて入れなかった。蹴りがあんなに邪魔とは思わなかった」と感じた船木は、3月より龍道場での出稽古をスタート。「パンクラスのときにシンサック・ビクトリー・ジムで一緒に練習してからですから、10年以上の付き合い」という前田会長指導のもと、「『打撃の勘を取り戻すには時間を掛けるしかない』というアドバイスもあり、来られる日は全部来ていました。週4で来ていたときもあります。打撃の練習をしていて、どれだけ組み付きたくなったかしれません(笑)。とにかく蹴りからの攻防を練習してきました」とみっちり打撃の練習を積んだことを明かした。「よくなっているという気持ちもあるが、それを試合で出せるかについては不安」と語りつつも、龍道場での練習で打撃に手応えを得たようで「ここでは考える前に体を動かすことを学んだ。打撃で活路を見出します」と船木。田村の得意技である左ミドル対策もきっちり行ったようで、「ミドルを食らっても、そこからの展開も練習した。前田会長からのアドバイスですか? 秘密です(笑)」と不敵な笑みを浮かべ、打倒・田村に自信を覗かせていた。

船木を指導した前田会長によると、日本屈指のキック軍団、チーム・ドラゴンのプロ選手とスパーリングをしても互角に渡り合うようで、「みちがえるようになってますよ」と船木の急成長ぶりに舌を巻く。「船木さんの打撃を見たら、相手は寝技に持って行こうとするでしょう。それをどう凌ぐかじゃないですかね」と語っていた。

田村とはかつてUWFで同じ釜の飯を食った仲だが、「今は“敵”としてか考えられないですね。まあでも、練習して家に帰ると疲れているのですぐに寝ちゃうんで、考える気力もないというのが正直なところです(笑)」とキッパリ。田村は「肌を合わせてみたい気持ちもあるけど、やりたくない気持ちもある」と船木戦に際し複雑な心境を語っていたが、「自分は殴りますし、田村選手も普通に殴ってくると思います。逆に、『殴らなくても勝てる』ということでしたら、自分は非常に舐められていますよね(笑)。自分はそこまで落ちぶれてはいません」と私情を挟むことなく真っ向勝負することを誓った。

また、秋山成勲のミドル級トーナメント不参加について聞かれると、「目玉の選手ですから、やぱり寂しい部分はありますよね。一番関心を持たれているのは事実ですから」とコメント。「主催者推薦枠で2回戦から? いいんじゃないですか。自分をトーナメントに出してくれたのも主催者。主催者が決めることに対して意見するなんて、自分はそんな偉い身分ではありません」と語っていた。

最後に「昔の懐かしさが甦るのか? 現実がバーンと来るのか? とにかく試合後に握手できるような試合にしたいです」と田村戦への意気込みを語った船木。4月29日、果たしてどんな結末が待っているのか……!?