ホーム>

ニュース


2008年3月11日

“わかりやすく、世界基準に則した形”
DREAMオフィシャルルールを発表

3月11日(火)、都内・ホテルグランドパレスで、DREAM競技役員の島田裕二ルール・ディレクター、礒野元ジャッジ、野口大輔レフェリーがDREAMオフィシャルルールの発表を行なった。

すでにDREAMに出場するファイター達には伝えられていた、DREAMオフィシャルルールが正式に発表となった。
島田ルール・ディレクターより発表されたこのオフィシャルルール(抜粋)は、「1ラウンド10分、2ラウンドを5分で行い、延長戦は行わない」、「判定は必ず各ジャッジが優劣を判定するマストシステムにて勝敗を決する」というもので、基本ラインは昨年大晦日に開催された『やれんのか!』ルールに準じた形式だが、異なる点は“頭部・顔面への足、膝による攻撃について”。
一方の選手がスタンドポジション、一方の選手がグラウンドポジション状態において、スタンド状態にある選手による膝から下の足部(膝での攻撃は含まれない)での頭部、顔面への攻撃は禁止となり、つまり、いわゆるサッカーボールキックや踏みつけがDREAMでは反則行為となる(頭部・顔面以外はOK)。ただし、両者グラウンドポジションでの足による頭部、顔面への攻撃は有効となる。また、両者の体重差が階級を問わず15kg以上ある場合はグラウンドポジション状態での上記の攻撃は一切禁止となった。
今回、発表されたルールの中で表記されている「グラウンドポジション」とは、足の裏以外が一点でもリングに接地した状態をさすもので、これまで「4点ポジション」などに代表されるさまざまなグラウンド状態の総称として使用されている。
このサッカーボールキックや踏みつけ禁止となった経緯について、島田ルール・ディレクターは、「ファンに分かりやすいということを第一に考え、世界的な流れの中でグローバル・スタンダードなルールということ。DREAMではバイオレンスになりがちなものを世界基準に則って外していこうということになった」と説明した。
また、このルール発表の場に同席したジャッジの礒野元は、「これまで日本でも10年以上、総合格闘技の様々なレベルの高いイベントが繰り返し行なわれてきましたが、その中で、たくさん積み重ねられた競技としての経験、そういった財産が非常に残っている、また持っているのが日本の総合格闘技だと思っております。その経験と財産を生かして、お手伝いをさせていただきたいと思っております」、同じく出席した野口大輔レフェリーも「日本の総合格闘技というものを、もう一度しっかりと再構築、再確立するためにレフェリーとしてしっかりとしたルールに基づいて、選手の安全をまずは第一に守るということで、しっかりとしたレフェリングをしていきたいと思います。そして、我々レフェリーは観客にいかにわかりやすい試合を提供するか。そういったものを念頭に置いて、いつもレフェリングをさせていただいています。今回もTBSさんが放送されるということで、お茶の間の皆さん、会場に来るファンの皆さんにわかりやすいレフェリングを提供していきたいと思っています」と、各人がDREAM競技役員として大会に向けての意気込みを語った。
以下、DREAMオフィシャルルール(抜粋)・階級に関する表記の訂正・DREAMトーナメント特別ルール。

【DREAMオフィシャルルール】(抜粋)

●試合時間について
試合形式は、1ラウンド10分、2ラウンドを5分で行い、延長戦は行わない。ラウンド間のインターバルは90秒とする。

●判定について
勝敗は本戦2ラウンド終了時点で必ず各ジャッジが優劣を判定するマストシステムにて勝敗を決するものとする(ドロー裁定はない)。

●頭部・顔面への足、膝による攻撃について
一方の選手がスタンドポジション、一方の選手がグラウンドポジション状態においてスタンド状態にある選手による膝から下の足部(膝での攻撃は含まれない)での頭部、顔面への攻撃は禁止とする。但し、両者グラウンドポジションでの足による頭部、顔面への攻撃は有効とする。
尚、両者の体重差が階級を問わず15kg以上ある場合はグラウンドポジション状態での上記の攻撃を一切禁止する(グラウンドポジションとは足の裏以外が一点でもリングに接地した状態をさすものとする)。

【階級に関する表記の訂正】
ライト級…………70kg未満→70kg以下
ウェルター級……76kg未満→76kg以下
ミドル級…………84kg未満→84kg以下
ライトヘビー級…93kg未満→93kg以下
ヘビー級…………93kg以上→93.1kg以上


【DREAMトーナメント特別ルール】

☆一回戦において
試合時間 1ラウンド10分、2ラウンド5分の2ラウンド制。インターバル90秒
●試合でノーコンテストになった場合
 闘える選手を勝ち扱いとして二回戦に進めるものとする。
 両選手とも闘えない場合は、主催者推薦選手が二回戦に進むものとする。
●試合で勝った選手が、怪我等で二回戦に出られない場合
 負けた選手を勝ち扱いとして、二回戦に進めるものとする。
 両選手とも闘えない場合は、主催者推薦選手が二回戦に進むものとする。

☆二回戦において
試合時間 1ラウンド10分、2ラウンド5分の2R制。インターバル90秒
●試合でノーコンテストになった場合
 闘える選手を勝ち扱いとして準決勝に進めるものとする。
 両選手とも闘えない場合は、主催者推薦選手が準決勝に進むものとする。
●試合で勝った選手が、怪我等で準決勝に出られない場合
 負けた選手を勝ち扱いとして、準決勝に進めるものとする。
 両選手とも闘えない場合は、主催者推薦選手が準決勝に進むものとする。

☆準決勝、決勝において
試合時間 1ラウンド10分、2ラウンド5分の2R制。インターバル90秒
決勝トーナメントの取扱いは以下の要項で行う。
●主催者はリザーブファイトを行うものとする。
●準決勝でノーコンテストになった場合は、下記のように優先順位を定める。
 第1優先 本ブロックでの闘える選手を勝ち扱いとする。
 第2優先 リザーブファイトの勝者
 第3優先 別ブロックの敗者
 第4優先 リザ-ブファイトの敗者
●準決勝で勝った選手が怪我等により決勝戦に出られない場合
 第1優先 本ブロックの敗者
 第2優先 リザーブファイトの勝者
 第3優先 別ブロックの敗者
 第4優先 リザ-ブファイトの敗者
●決勝戦でノーコンテストになった場合
 闘える選手を優勝者と認定する、ただし賞金は半分になるものとする。
 また、決勝戦と同じカードを半年以内に選手は行うことを義務付けるものとする。
●トーナメントの性質上、敗者にも勝ち上がれる権利があるので、負けた選手も次の試合が確定するまで待機するものとする。ただしKO負けした選手、反則負けした選手は、勝ち扱いとはしない。
●上記にあてはまらない事が起こった場合は、競技役員及びドクターと協議の上プロモーター責任として速やかなる裁定を下して大会を円滑に運営していくものとする。