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大会のセミファイナルには、5月に行われたDREAMバンタム級日本トーナメント1回戦で大沢ケンジと対戦した大塚隆史が登場。前王者の今成正和が返上し空位となっているDEEPバンタム級王座を懸け、2月の『DEEP52』で今成を判定で下している中村“アイアン”浩士と激突した。

前日の調印式で「ガツガツ倒す練習をしてきました。倒しに行きます」と語っていた通り、大塚は1Rから左右のパンチでアグレッシブに前進すると、右ストレートからタックルへとつなげテイクダウンに成功。2Rはアイアンに2度テイクダウンを奪われるが、大塚の積極性は変わらず、左ミドルをアイアンの脇腹にクリーンヒットさせるなど攻勢も見せる。そして3R、組み合いからグラウンドで上になった大塚はパウンドを投下すると、立ち上がりざまにサッカーボールキックをヒット。さらに左ストレートでアイアンをダウンさせパウンドで追撃するシーンも作り、試合終了のゴングが鳴ると大塚は勝利を確信しガッツポーズ。5人のジャッジは全員「大塚」に付け、見事大塚が第2代DEEPバンタム級チャンピオンとなった。大塚は試合後、「倒して終わらせることができたと思います。阿部（裕幸）さんと倒す練習してきたんですけど……」と判定決着となったことを悔やむと、チャンピオンとして「DEEPのバンタム級にはDREAMにも引けを取らない選手がたくさんいるので、そういった選手を全員ぶっ倒して、このベルトの価値を高めていきます」と抱負。そして、「ガツガツ相手を倒して防衛を重ねていけば、またDREAMから声を掛けてもらえると思います。DREAMからまた『こいつ使いたいな』と思われるように頑張ります」と語り、まだ結果を残していないDREAMに再び上がるべく、DEEP王者として勝ち続けることを誓っていた。

また、第10試合には長南亮が登場し、川尻達也や石田光洋の所属するT-BLOODの実力者、岩瀬茂俊と対戦。リングインするや岩瀬に接近しメンチを切り、ゴング前から気合い十分の長南は1R、岩瀬の右ストレートでダウンを喫する大ピンチを迎えるが、この窮地を脱すると1R終了間際に左フック一閃。KO勝利を収め、大会のベストバウト賞も獲得した。

FIGHT FOR JAPAN『10th Anniversary DEEP54 IMPACT』試合結果
■第1試合/70.3kg以下契約（5分2R）
×LUIZ（禅道会）［判定0-2］川崎泰裕（R-BLOOD）○
■第2試合/77.1kg以下契約（5分2R）
○渡辺良知（AACC）［1R3分12秒、KO］豪（フリー）×
■第3試合/62kg以下契約（5分2R）
△赤尾セイジ（NEX）［判定0-0］アレックス・ソト（アンディスピューティッド・トレーニング・センター）△
■第4試合/62kg以下契約（5分2R）
○原田ヨシキ（マッハ道場）［1R2分53秒、TKO］原井徹（毛利道場）×
■第5試合/83.9kg以下契約（5分2R）
○藤沼弘秀（フリー）［1R1分26秒、TKO］大西健太郎（ROOFTOP ACADEMY）×
■第6試合/83.9kg以下契約（5分2R）
×金原弘光（リングス金原道場）［判定0-3］辰巳豪人（フリー）○
■第7試合/65.8kg以下契約（5分2R）
○TAISHO（バルボーザジャパン）［1R4分53秒、ヒールホールド］グァク・ミョンシク（CMAKOREA /一山TEAM MAXジム）×
■第8試合/72.5kg以下契約（5分2R）
×Barbaro44（クラブバーバリアン）［判定0-3］クォン・アソル（CMA KOREA/木浦プライド）○
■第9試合/ライブパワーpresents「ANNIHILATE !杯」/無差別契約（5分2R）
×誠悟（TEAM東京CLUTCH）［1R3分21秒、TKO］どすこい羅頭魔勢（フリー）○
■第10試合/77.1kg以下契約（5分3R）
○長南亮（Team M.A.D）［1R4分45秒、KO］岩瀬茂俊（T-BLOOD）×
■第11試合/65.8kg以下契約（5分3R）
○横田一則（GRABAKA）［判定3-0］昇侍（KIBAマーシャルアーツクラブ）×
■第12試合/DEEPバンタム級タイトルマッチ/62kg以下契約（5分3R）
○大塚隆史（王者/AACC）［判定5-0］中村“アイアン”浩士（東京イエローマンズ）×
※大塚が新チャンピオンに
■第13試合/DEEPライトヘビー級タイトルマッチ/93kg以下契約（5分3R）
○中西良行（王者/Team M.A.D）［1R1分7秒、KO］ベルナール・アッカ（挑戦者/フリー）×
※中西が初防衛に成功

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