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2011年1月19日

「バンタム級トーナメントがあるなら出場してベルトを巻きたいです」
所英男インタビュー

昨年大晦日『FieLDS Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜』で行われた渡辺一久とのDREAMフェザー級ワンマッチに勝利した所英男にインタビュー。今年の抱負を語ってもらった。【取材日:2011年1月1日】

■「焦りと意地で、『おかしいな、おかしいな』って……」

──勝利から一夜明けた今の心境から聞かせてください。
所 一昨年の大晦日以来の勝利だったので、課題はいっぱいありますけど、とりあえず勝てて安心しています。総合初挑戦の選手なので、もっとキッチリ勝たないといけなかったのかもしれないんですけど、よかったです。……よかったというか、渡辺選手がよかったので、僕は引っ張ってもらった立場ですね、はい(苦笑)。
──どういった作戦を立てていたのでしょうか?
所 今回は絶対に勝ちたかったので、打ち合わないというのを決めて、テイクダウンしたらしっかり抑える、まずはそこから、という感じだったんですけど、抑え込みもろくにしないで極めに行ったりして、セコンドには「凄い疲れた」と言われてしまいました(苦笑)。「もっとキッチリ抑えて、上から嫌がらせしてからだろ」って、控え室に戻ってからダメ出しされて……ほんとその通りでした。
──右目に青タンができていますね。
所 1Rか2Rか忘れたんですけど、唯一もらったパンチです。自分が打ったときに、それに合わせられてバコンとなったので、「あっ、これはちょっとパンチじゃ無理だな」と思いました。
──チャンスはあったんですけど、なかなかタップを奪うまでに至りませんでしたね。
所 粘られて粘られてだったので、疲れましたね。極め急ぎました。焦りと意地で、「おかしいな、おかしいな」って……。
──所選手の仕掛けるサブミッションを渡辺選手は何度も逃げたわけですけど、あれは渡辺選手の逃げ方がうまかったのでしょうか?
所 巧さというかパワーですよね。パワーはほんと凄かったです。ビックリしました。ほんととんでもないですよ。試合終わってから「昔から力だけはあるんです」って言われたんですけど、ほんとあの力は凄かったです。
──3Rには腕十字から所選手を持ち上げて叩き付けたシーンもありました。
所 危ないですよね(笑)。普通いないですよ、軽量級で。
──同じ軽量級でジャーマンを連発できる選手はいますよ。
所 そういえば、宮田さんに触発されたのか、僕も試合中に一度、バックを取ったときに投げようと思ったんですよ。見事に崩れ落ちましたけど(笑)。普通の人間がやるとああなるんですね。

■「『今度、絞め方を教えます』って言われました(笑)」

──戦前、現在闘病中の宮下トモヤ選手のためにも頑張りたいということをおっしゃっていましたが、勝利の報告というのはもうしたんですか?
所 はい。昨日、何度もメールのやりとりをして、「今度、絞め方を教えます」って言われました(笑)。
──ハッハハハハ!
所 あと、「気持ちが嬉しかった」と言ってくれました。テレビで取り上げていただいたのも嬉しかったみたいで、こうやって盛り上がると病気も良くなっていくみたいなのでよかったです、ほんとに。
──今年の目標を教えてください。
所 バンタム級トーナメントがあるなら出場してベルトを巻きたいです。そのためにはもう毎日の積み重ねだと思うので、練習再開したら必死になってやるってことですね、ちゃんと頭も使って。
──頭を使うというのは試合で、ですか?
所 試合もそうですけど、練習も。「単なる運動になっている」と言われることがあるので、ちゃんと頭を使って練習したいと思います。バンタム級トーナメントに誰が出るのか分からないんですけど、フェザーやバンタムは選手層が厚いので厳しいですけど、そんな中でも目立ってベルトを巻けるようにしたいです。今年はベルトを目指します。