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2010年5月19日

「選手層の厚いDREAMにいられるかいられないかが大事」
大沢ケンジ、生き残りを懸け『DREAM.14』前田吉朗戦必勝を誓う!!

5月19日(水)、都内・和術慧舟會RJWにて、5・29『DREAM.14』(さいたまスーパーアリーナ)でDREAMフェザー級ワンマッチ、前田吉朗戦に臨む大沢ケンジが公開練習を行った。
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大沢はこの日、3分1Rの軽めの打撃スパーを公開。公開練習前後の雑談時や練習後に行われた囲み取材では時には笑みを浮かべるなど、終始リラックスした様子だった。

DREAMフェザー級屈指のオールラウンダー・前田との一戦に際し大沢は、「一個に絞った練習はしてないですね。前田君は打撃もちらしてきますし、ガチガチ来るように見えるけど、勝ちに行くときはテイクダウンしてくるイメージもあります。だからもう、全部です」と全局面を想定しての練習してきた模様。「ほんと全部できる選手だと思います」と前田の実力を高く評価すると、「可能性のあるやられ方を全部イメージして、そこから頑張る。15分あれば、一回はチャンスが来ますからね。耐えて耐えて、その一回のチャンスでドカーンと行きます。前田君は攻め急ぐことがありますからね。優勢に試合を進めていても、最後にいいのをもらってしまう。この前の試合の時も前田君が完全に勝つと思っていたんですけど……なんかあるんだと思いますよ。一瞬(集中力が)切れるときがあるんでしょう。チャンスになった時の組み立ては考えています。下を意識させて、上を狙います……って言っちゃった(笑)」とワンチャンスを活かして一気に仕留める姿勢を見せた。

今回の一戦はケージで行われるが、「ケージのほうが自信があるというよりも、好きなんですよね。UFCが始まった頃にホイス(・グレイシー)の試合を観てすげえなって。それで格闘技を始めたので、ケージに入ると憧れのところにいる気がして、テンションが上がります」と、WECなどでケージでの闘いに慣れた大沢にとっては好都合。「僕の中ではギリギリ前田君に勝てると思ってる。だから、もし負けたら、その自分の感覚がズレているということ。そのズレというのは自信が崩れていくことになりますからね。初の日本のメジャーですか? 周りが喜んでくれるので、それは嬉しいですけど、僕自身は特別な感情はないです。選手全体のレベルが高くて、一番選手層の厚いDREAMにいられるかいられないかが大事ですから。DREAMは勝った後もたくさん相手はいます。だから負けられないです。ここで負けたらワンランク落ちるってことですからね」と、DREAMフェザー級戦線への生き残りを懸け必勝を誓っていた。

そんな大沢はDREAMで勝利を重ねていった暁に、DREAMに61キロ級の新設をアピールしていきたい意向。WECでは61.2キロ(バンタム級)で闘ってきた大沢にとって、DREAMフェザー級規定・63キロとの差は「メンタル的にくるんですよね。同じ61の相手でも、63になるとちょっと気分的に負けている感じ」に作用してくるという。「WECではしっかりとした結果を残せなかったけど、やられるイメージってのはないんですよ。同じくらいの体重のヤツだったら誰とでも勝負できます」と61キロでは絶対の自信を見せる大沢は、「だから、ちょっとずつ、ジワジワと階級を増やすようDREAMに働きかけたいと思います(笑)。勝って発言権を得ていって、あからさまじゃなく、アピールしていきたいです」とDREAMでの将来のビジョンを語っていた。

「昔はお客さんを意識しすぎて、殴らなきゃと思っていた。でも、今は勝つことだけを意識しています。派手に勝つことは意識してないですけど、勝ちに行けばそういう結果になると思う。退屈はしないと思いますよ」とニヤリと笑った大沢。前田戦に勝利し、DREAMフェザー級戦線に新風を巻き起こすことはできるか!?

【『DREAM.14』対戦カード】
■DREAMミドル級ワンマッチ
桜庭和志(日本/ Laughter7)vsハレック・グレイシー(ブラジル/グレイシー柔術)
■DREAMウェルター級ワンマッチ
桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)vsニック・ディアス(アメリカ/シーザー・グレイシー柔術)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
高谷裕之(日本/高谷軍団)vsヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
山本“KID”徳郁(日本/KRAZY BEE)vsキコ・ロペス(アメリカ/チーム・クエスト)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
所英男(日本/チームZST)vs西浦“ウィッキー”聡生(日本/STGY)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
宮田和幸(日本/Brave)vs大塚隆史(日本/AACC)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)vs大沢ケンジ(日本/和術慧舟會A-3)