ホーム>

ニュース


2010年5月12日

「殺すくらいの覚悟を決めていこうと思っています」
前田吉朗インタビュー

5・29『DREAM.14』(さいたまスーパーアリーナ)にて行われるDREAMフェザー級ワンマッチ、大沢ケンジ戦に臨む前田吉朗にインタビュー。『DREAM.13』に続いての連続参戦が決定した現在の心境を語ってもらった。【取材日:2010年5月10日】

■「自分にとっても大沢選手にとっても分岐点になる試合」

──5・29『DREAM.14』(さいたまスーパーアリーナ)での大沢ケンジ戦が決定しました。試合まで3週間切っていますが、調整は問題ないですか?
前田 いつもどおりバッチリですよ。あと3週間くらいなんでそろそろ追い込みのピークなんですけど、無事仕上がる感じで動けています。
──前回『DREAM.13』のコール・エスコベド戦でのダメージというのは?
前田 ないですね。ちゃんと病院で検査もしたんですけど大丈夫でしたし。
──そのエスコベド戦は、フィニッシュまでは完全に前田選手ペースで進みながらも……。
前田 映像で見たらすごかったですね(笑)。試合のこと全然覚えてないんですよ。どうやって控え室に戻ったかも覚えてないし。「こりゃ行けるな」と思いながらやっていた頃までは覚えとるんですけど……。大沢選手も「勝ってるペースなのに最後にポカすることが多い」って言っていましたけど、自分で納得してしまいますよね(苦笑)。まあ、前回ああで今回は呼んでもらえると思っていなかったんですけど、声を掛けてもらったので、死ぬ気でやって、キッチリとした感じで倒さないかんと思っています。
──今回の対戦相手の大沢選手の印象というのは?
前田 なんでもこなす選手ですよね。そつなくなんでもできるので、これで行こうって決めないで攻めていって、やりながら自分で行けるなと思ったところで勝負しようかなと思っています。
──笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは、両選手ともWEC帰りということで「キャラがかぶっている」ということを言っていましたが、オールラウンダーという部分でも共通点があると思うのですがいかがでしょう?
前田 全然、自分のほうが上やと思っていますけどね。打撃とか寝技とかの括りじゃなく、総合力として自分のほうが勝っていると思います。でも、大沢選手って結構、今活躍してたり強い選手に勝っているんですよね。「ここ!」ってところで勝っているので、多分、僕のことも殺しに来ると思うんですよ。そのくらいの覚悟を持ってくると思うので、こっちもそれ以上の覚悟を持っていかなくちゃいかんなと。いざ試合になって、覚悟の違いっていうのであたふたしたりもしますからね。こっちも殺すくらいの覚悟を決めていこうと思っています。
──前回『DREAM.13』の前には「今年は、誰とやりたいとかより、ベルト」ということをおっしゃっていましたが、現在の気持ちとしてはどうでしょうか?
前田 もちろんベルトなんですけど、今はそこに向けて一つぽとんって落とし穴にハマっちゃっている状態なんで、そこから脱出する感じですね。
──今大会がケージで行われるということに関してはどうですか?
前田 別にケージでもリングでもいいんですけどね。でもまあ、DREAMのケージは好きですから。
──昨年10月に行われたDREAM初のケージイベント『DREAM.12』ではチェイス・ビービ選手に一本勝ち。その直後のインタビューでDREAMのホワイトケージは「デカくてやりやすかった」とおっしゃっていました。
前田 そうなんですよ。あと、会場は前回結果を残せている(さいたまスーパー)アリーナですからね。
──笹原EPは、今大会をケージで行うことによって、DREAMが世界と向き合っていくためにケージのほうがいいのかリングのほうがいいのかなど、幅広く意見を聞いていきたいということをおっしゃっているのですが、前田選手はケージとリング、どちらがいいと考えていますか?
前田 ほんと、自分的にはどっちでもいいんすよねぇ。ケージもリングも両方好きですし。そりゃあリングのほうが試合した回数で言えば圧倒的に多いですけど、ケージに対しての苦手意識ってのはまったくないですからね。だから、どっちでも、はい。
──最後に改めて、今回の一戦に向けての意気込みを聞かせてください。
前田 次の闘いは自分にとっても大沢選手にとっても分岐点になる試合だと思うので、大沢選手は自分のことを殺しに来るだろうし、自分も大沢選手を殺しに行くので、その凌ぎ合いを楽しんでください。

【『DREAM.14』既報対戦カード】
■DREAMミドル級ワンマッチ
桜庭和志(日本/ Laughter7)vsハレック・グレイシー(ブラジル/グレイシー柔術)
■DREAMウェルター級ワンマッチ
桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)vsニック・ディアス(アメリカ/シーザー・グレイシー柔術)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
高谷裕之(日本/高谷軍団)vsヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
所英男(日本/チームZST)vs西浦“ウィッキー”聡生(日本/STGY)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
宮田和幸(日本/Brave)vs大塚隆史(日本/AACC)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)vs大沢ケンジ(日本/和術慧舟會A-3)