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2010年2月25日

『DREAM.13』出場のミノワマン、長南、菊野、弘中がコメント!!
ストライクフォースからの刺客、KJ・ヌーンがDREAM初参戦!!

2月25日(木)、都内ホテルにて記者会見が行われ、3・22『DREAM.13』(横浜アリーナ)の追加対戦カードが発表された。発表されたカードは、菊野克紀vs弘中邦佳、KJ・ヌーンvsアンドレ・ジダ、長南亮vsアンドリュース・ナカハラ、ミノワマンvsジミー・アンブリッツの4試合。記者会見には菊野、弘中、長南、ミノワマン、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーが出席した。
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注目のカード4試合が決定!! まずは、ライト級ワンマッチでDEEPライト級王者・菊野とCAGEFORCEライト級王者・弘中が激突だ。笹原EPも「実力伯仲同士。ここで勝ってライト級のトップ戦線に加わってくる、生き残りを懸けた一戦になると思います」と期待を寄せるこの一戦。かつては練習を共にすることもあって現在も親交のある両者だが、弘中が「前回、大阪のDREAM(『DREAM.12』)に出させていただいて、勝つには勝ったんですけど、ちょっと不完全燃焼だったので、今回は相手が菊野さんということで、日本人対決なのでキレイに白黒付けて、勝って、いい春を迎えられたらと思います。菊野さんは多分、打撃で三戦立ち(さんちんだち)で来ると思うんですけど、三戦をしっかり攻略して、自分の得意な寝技に持って行ければと思っています」と語れば、菊野も「昨年10月にアルバレス選手に負けてから5ヵ月ぶりの試合。絶対に勝ちたい試合だと思っています。弘中選手は上の階級から落としてきているので、体が大きくて強いイメージがあります。寝技が強くて、最近は打撃もすごく強くなっていると感じていて、隙のない選手という感じです。弘中選手はすごい人格者で、仲良くさせてもらっているのですが、お互い上に行くために負けられない一戦だと思っていますので、絶対に勝ちに行きたいと思っています」と語り、熾烈を極めるDREAMライト級のトップを目指すべく、両者とも一歩も引かぬ姿勢を見せていた。

同じくライト級ワンマッチとして行われるのがヌーンvsジダ。アメリカのMMAイベント、ストライクフォースからの刺客として送り込まれるヌーンは打撃のスペシャリストで、MMAとプロボクシングの両方で活躍するファイターだ(※05年以降のプロボクシング戦績は6戦5勝1敗4KO)。元EliteXCライト級王者でもあり、今回が日本初ファイト。やはり打撃を武器にするジダとの一戦は、片時も目が離せない展開となるだろう。DREAM初参戦に際し、ヌーンは「日本で初めて試合できることを非常に嬉しく思っている。しばらくボクシングをやっていたが、MMAに復帰することに決めた。そして、復帰するならばトップレベルの場所にしようと思っていた。ライト級のトップは日本のDREAMであることは間違いない。MMAの復帰戦を、このハイレベルなDREAMライト級戦線で飾ることができ非常に嬉しい。ストライクフォースの代表として、エキサイティングな試合をすることを約束する」とコメント。そして、ヌーンを送り込むストライクフォースのスコット・コーカーCEOも「絶対の自信を持って送り込む」とメッセージを寄せている(※コーカーCEOのメッセージ全文は下記)。

また、『DREAM.13』参戦予定選手として名を連ねていた長南の相手はナカハラに決定。今回からナカハラは階級をミドル級からウェルター級に変えての出場となる。笹原EPも「総合の戦績は3戦ですが、才能としてはトップを取れる可能性を持っています」と評価するナカハラとの一戦に際し長南は、「今までの(ナカハラの)相手は彼の攻撃を嫌がっていたんですけど、自分は敢えてアンドリュースの打撃に付き合いたいなと思います」と、極真仕込みの打撃を武器とするナカハラと真っ向打撃で勝負することを宣言。「ストライカーとしてはアンデウソン・シウバという世界最強のストライカーと試合していますし、ブラジル人にも慣れているので、相手に負けないキャリアを思う存分発揮して勝ちたいと思います」と貫禄あるコメントを発していた。

そして、昨年、ボブ・サップ、チェ・ホンマン、ソクジュを破り見事スーパーハルクトーナメント優勝を果たしたミノワマンは、ジミー・アンブリッツと無差別級ワンマッチで激突だ。笹原EPによるとこの一戦はアンブリッツから強い要望を受け実現したとのことで、対戦が決定しアンブリッツは「オレ様がそもそも、スーパーハルクトーナメントにエントリーされていないことがおかしい。この試合は真のスーパーハルクトーナメントの決勝戦」と鼻息も荒い様子。そんなアンブリッツを相手にスーパーハルクトーナメントチャンピオンとして初の試合に臨むミノワマンは、「スーパーハルクトーナメントチャンピオンとして今後見られていく試合が続いていくと思います。チャンピオンとして試合を見られることも新しい感覚で、また、チャンピオンとして試合に臨んでいく感覚も新しい感覚であり、今までどおり本気、本能、本物を見せて、さらに新しい感覚を掴みたいと思います。テーマは『ミノワマン第16話“新感覚の巻”』です」とテーマを掲げつつ意気込みを語っていた。

以下、DREAMに寄せられたジミー・アンブリッツ、ストライクフォースのスコット・コーカーCEOからのメッセージ、及び、記者会見終了後に行われたミノワマン、笹原EPの囲み取材の模様。

【ジミー・アンブリッツのメッセージ】
「オレ様のいないところで『スーパーハルクトーナメント』が開催され、そのチャンピオンがミノワマンになったと聞いた。オレ様がそもそも、そのトーナメントにエントリーされていないことがおかしいし、オレ様に勝ってもいないにチャンピオンを名乗っているミノワマンのことを認めるワケにはいかない。『DREAM.13』でどちらが強いかはっきりさせ、どちらが真のハルクかをはっきりさせたい。そう、つまりこの試合は真のスーパーハルクトーナメントの決勝戦ということだ」

【スコット・コーカーCEOのメッセージ】
DREAMとSTRIKEFORCEがメジャー団体間の歴史的な提携関係を発表してからその間協力についての合意を反映したいくつもの顕著な出来事がありました。

まず、2009年8月15日にカリフォルニア州サンノゼHPパビリオンで行われた“Carano vs. Cyborg”の大会後記者会見で、STRIKEFORCEのCEOであるスコット・コーカーとDREAMイベント・プロデューサー笹原圭一氏が共に登壇し、2つの団体間で活発に選手の交換・発掘を行い、将来に向けてはタイトルを統一させる可能性もあることについて発表しました。

新たに結ばれた協力関係に基づき、“Carano vs. Cyborg”の大会においてゲガール・ムサシ選手及び石田光洋選手が、それぞれレナト“ババル”ソブラル選手の持つSTRIKEFORCEライトヘビー級タイトル、ギルバート・メレンデス選手のSTRIKEFORCEライト級暫定タイトルに挑戦しました。そしてムサシ選手は1R1:00でババル選手を倒し、ライトヘビー級王者となっています。

ムサシ選手はSTRIKEFORCEと複数試合契約を結んでおり、11月7日にイリノイ州シカゴシアーズセンターアリーナで行われ、CBSで全米中継されたSTRIKEFORCEとM-1 Globalの共同開催による“Fedor vs. Rogers”にも出場し、ソクジュ選手と対戦しました。また同じくDREAM出場経験者である、ジェイソン“メイヘム”ミラー選手ともSTRIKEFORCEは複数試合契約を結び、同選手はジェイク・シールズ選手との間で争われたSTRIKEFORCEミドル級タイトル戦でSTRIKEFORCE初出場を果たしています。

さらに11月上旬に、STRIKEFORCEはDREAMウェルター級GP王者マリウス・ザロムスキー選手と複数試合契約を結び、今年1月にはニック・ディアス選手とのウェルター級王者戦へ出場を果たしています。また同大会では、メルヴィン・マヌーフ選手も同様に出場を果たしています。

そして日本のメジャー団体としては初めて使用されたケージの作成にも、STRIKEFORCEは重要な役割を果たし、協力をしています。

そして今回のDREAM.13では、我々から絶対の自信を持ってKJヌーン選手を送り込み、今年はさらに交流戦、いや対抗戦が活発化してくるでしょう。もちろんDREAMからも具体的なトップファイターの名前が挙がっており、このことも近々正式発表の運びになると思います。今年2010年は、この歴史的な提携関係をより強固なものとするとともに、日米の格闘技界を多いに盛り上げていきたいと思います。

【ミノワマンの囲み取材の様子】
──ジミー・アンブリッツ選手の警戒する部分は?
ミノワマン 対策はいくつかあるんですけど、パンチに気を付けたいですね。ウェイトトレーニングで作り上げたパンチは力があるというか、武器になりますから。それに気を付けたいです。
──アンブリッツ選手は今回の試合が真のハルクトーナメントの決勝戦になると言っていますが?
ミノワマン 世界にはもっとハルクな選手はいっぱいいると思います。チャンピオンという形になって、挑戦される側の立場になったので、それ自体が新感覚ですね。それに対して、ドッシリ構えて、新しい感覚に振り回されず、本能を出し切って、新しい感覚と勝負したいですね。お客さんにも新しい感覚で見てもらえると思います。
──防衛戦のつもりで臨むのでしょうか?
ミノワマン タイトルマッチではないですけど、防衛戦として見られると思うので、そのつもりでやりきりたいですね。
──IGFのネクロ・ブッチャー戦で6針縫ったという左目のケガはどれぐらいで完治するんですか?
ミノワマン 来週の頭には抜糸できると思います。試合まで1ヵ月近くありますから、試合には影響ないですね。
──ネクロ・ブッチャー選手は血祭りにしましたが、次はどんな形で勝利を得たいですか?
ミノワマン 無差別、ハルク、超人というのは譲れないですから、超人を出し切って、確実に勝利したいです。

【笹原EPの囲み取材の様子】
──KJ・ヌーン選手がDREAMに出られるようになった経緯は?
笹原 さっきスコットのコメントがあったように、ストライクフォースと話をしている中で、彼から出てきた名前がKJ・ヌーン選手。(ストライクフォースとヌーンが)契約したのは去年かな? KJ選手は元々、ボクシングをやっていたんですけど、近々総合に復帰したいということでストライクフォースと話をしていて、その話の流れでDREAMという話があって、「日本でやってみないか?」と話をしたところ、本人も日本に興味があったので決定したと。DREAMのライト級は青木(真也)選手、川尻(達也)選手もそうですし、外国人選手もトップクラスが揃っているので、「そこでやりたい」と。話はトントン拍子でまとまりました。打撃のレベルは相当上の選手ですよ。さっき、弘中選手と菊野選手も、「嫌なヤツが来たな……」って言っていましたから、面白いんじゃないですかね。
──DREAMからストライクフォースに選手を派遣するということは? 噂では青木真也vsギルバート・メレンデスとか桜井“マッハ”速人vsニック・ディアスという話も出ていますが。
笹原 うちから誰が行くのかっていうのはもうちょっと時間がかかると思います。ただ、いろんな話は前向きに進んでいますので、この『DREAM.13』にはKJ選手以外にもストライクフォースから派遣してもらいます。それは来週発表ですね。それは本当に超大物です。トップクラスです。
──びびってたじろぐような?
笹原 はい、本当にそうなると思いますよ。凄いなと思っていただけると思います。ヘビー級は本当に面白いカードが組めますね。最近は重たいクラスのカードが組めなかったんですけど。この間の会見でも言いましたけど、アリスター・オーフレイム選手という化け物が一人いて、彼と誰がDREAMのヘビー級の初代のベルトを懸けて闘うのかが今年のテーマになると思うんですけど、そこに向けて何か具体的な闘いが始まる試合を1試合か2試合組みます。
──今日発表した以外にはあと何試合ぐらい発表するのでしょうか?
笹原 あと3つか4つですね。全部で8〜9試合です。残りは重たいクラスと軽いクラスの半々ぐらいですかね。あとはザロムスキー選手も。
──ストライクフォースとの対抗戦は何試合ぐらいになりそうですか?
笹原 2つですかね。大挙してというか、本格的に出て来るのはライトヘビー級GPになると思います。重たいクラスはなかなかいないので、そこはストライクフォースから出してもらいます。
──ライトヘビー級GPはいつ頃から開幕ですか?
笹原 次の次……5月ですかね。
──韓国大会は4月24日という噂が出ていますけど。
笹原 ジャンチュン体育館でやるっていうのは発表していますけど、現状で決まっているのはそれだけです。もちろん4月は濃厚ではあるんですけど。
──『ASTRA-アストラ-』の前の日なのかなと思って。
笹原 ああ。バッティングはしないですよ。
──『ASTRA-アストラ-』にはDREAMから選手を派遣したりはするのでしょうか?
笹原 う~ん、(選手の派遣は)多分ないと思いますけど、何らかの協力はすると思います。J-ROCK、吉田道場とDREAMが仲悪いっていうことはまったくないので。やっぱり吉田秀彦選手というのは日本の総合格闘技界の宝の一つだと思うんですけど、そういう選手が引退するのならば、業界をあげてちゃんと送り出してあげなきゃいけないという気持ちはもちろん持っています。もちろん、いろんなしがらみとか政治的な状況はあるんですけど、気持ちとしてはそういう気持ちはあります。盛り上げてあげたいという気持ちは。
──昨年の『Dynamite!!』の三崎和雄選手の件はどうなりましたか?
笹原 元々、抗議文というのは、例えばビビアーノ(・フェルナンデス)選手と大塚(隆史)選手の試合の時にもビビアーノ選手から抗議文がきているんですけど、それはプロモーターから選手に話をするということで、特に世間に対しての発表というのはしたことがないんです。三崎選手に関しても、通常の流れであるならば、三崎選手と僕たち、それから競技陣で話をして、三崎選手に競技陣の考えをお伝えしてというやり方をしていました。ただ、三崎選手が抗議文を出したということが本人の口からも出ているので、なんか正式に発表しなきゃいけないような雰囲気というか流れになっているんですけど、別に隠しているわけじゃなくて、どういうふうに発表するのか、あるいは発表するかしないかを含めて、まだ決まっていないです。その前に三崎選手と話をしないといけないので。三崎選手が納得してくれれば、その事後報告になるかもしれないです。
──あと青木選手の処分に関しては?
笹原 それも同様なんですけど、この前も言ったように、プロモーターとしては厳重注意という処分を与えているので、それでプロモーターの処置としては終わっている。あとは競技的なことであるのかないのか? 競技陣からあるのであれば、競技陣から何らかの処分を与えると思います。ただ、ここまで時間が経っちゃっているんで、2ヵ月ですよね? 2ヵ月経って、処分を与えるのも変な話ですし。ただ、競技的に試合後とはいえ、リングで起こったことなので、競技陣が青木選手に話をするというのであれば、プロモーターとしてはそういう場を設けなきゃいけないと思います。世間の流れでは処分を下さなきゃいけないっていうふうになっていますけど、それは違うなと思います。あくまでワールドビクトリーロードさんが意見書を提出、もちろん僕らはそれをもらってないんですけど、日本格闘技連盟さんを通じて提出されて、処分をお任せします、ということですから。
──青木選手とか川尻選手、桜庭和志や山本“KID”徳郁選手というのは『DREAM.13』には?
笹原 いま出た4選手に関しては次の次かな? それぐらいですね。

【『DREAM.13』決定対戦カード】
■DREAMライト級ワンマッチ
菊野克紀(日本/ALLIANCE)vs弘中邦佳(日本/マスタージャパン)
■DREAMライト級ワンマッチ
KJ・ヌーン(アメリカ/シティ・ボクシング)vsアンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO-THAI)
■DREAMウェルター級ワンマッチ
長南亮(日本/ Team M.A.D.)vsアンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)
■DREAM無差別級ワンマッチ
ミノワマン(日本/フリー)vsジミー・アンブリッツ(アメリカ/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術アカデミー)

【『DREAM.13』既報対戦カード】
■DREAMフェザー級タイトルマッチ
ビビアーノ・フェルナンデス(王者/ブラジル/レボリューション・ファイトチーム)vsヨアキム・ハンセン(挑戦者/ノルウェー/フロントライン・アカデミー)