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2009年11月18日

「オレはもっとも偉大なレジェンドになる」
アリスター・オーフレイムインタビュー

10・25『OLYMPIA DREAM.12』(大阪城ホール)で行われたヘビー級ワンマッチでジェームス・トンプソンに勝利したアリスター・オーフレイムにインタビュー。熱望するヒョードル戦、そして12月のK-1 WGPファイナルに向けての意気込みも語ってもらった。【取材日:2009年10月26日】

■「戦士として何も恐れていないし、誰も恐れていない」

──ジェームス・トンプソン戦勝利、おめでとうございます!
アリスター サンキュー! とてもいい気分だよ。でも、ここ最近は12月のK-1 WGPに向けて打撃の練習ばかりしていたので、もっと打撃を出したいと思っていたんだけど、打撃を出す前に終わってしまった。まあ、12月に向けていい弾みになったし、これから12月に向けてトレーニングに集中したいと思う。
──最後は見事なフロントチョークでしたね。
アリスター 格闘技の才能に満ち溢れているんだろうね(笑)。
──それは十分承知しております(笑)。
アリスター ハハハハ! まあ、プロになってもう10年以上のキャリアになるし、“格闘技”というものが体に染みついているので、打撃の練習ばかりしていても、MMAの試合になったらすぐに切り替えることができるんだ。オレが格闘技向きの人間だってことは間違いないね。
──一番の勝因はなんだったと思いますか?
アリスター 戦士として成長したからだと思う。オレは、戦士として何も恐れていないし、誰も恐れていない。自分の打撃は世界トップレベルになっているし、それはサブミッションもそうで、全体的にレベルが上がっていることを強く感じるんだ。それは自分に自信を与えてくれる。この“自信”というのは、ファイターにとってとても重要なこと。「もうダメだ」と思ったら、ダメになっていくだけだからね。

──実際に闘ってみたジェームス・トンプソン選手の印象はいかがですか?
アリスター 物凄いパワーを持った選手だ。もしパンチが当たったら危ないだろうし、サブミッションを極められたら骨が折れてしまうだろう。あと、フロントチョークを極めたときもなかなかギブアップしなかったし、勝利への強い意志を持った選手だと思う。
──『DREAM.12』はDREAMとして初の試みとなるケージを使用してのイベントでした。DREAMのホワイト・ケージはいかがでしたか?
アリスター ケージの色が白で明るかったので、相手を含め、状況が見やすくてとてもやりやすかった。他のイベントのケージはどこも黒くて暗いので、他のイベントにはない明るい感じの雰囲気がいい。DREAMが初めて行うケージイベントに出場することができて、とても名誉に感じているよ。
──リングとケージのどちらがやりやすいとかはありますか?
アリスター 日本での試合経験のほうが多いから、リングのほうが慣れているのは間違いない。ただ、実際闘うのに、リングもケージもあまり変わらないよ。もちろん闘う舞台の形状は違うんだけど、試合は試合だからね。闘う上での基本的な部分は変わらないよ。

■「格闘技界で誰もない遂げたことのない偉業を達成するんだ」

──ここ2年間、MMAでは無敗。ここでこうやってお話しされているのを聞いていても、物凄く自信に満ち溢れているのを感じます。アリスター選手自身は今、世界のヘビー級の中でどのくらいの位置にいると感じていますか?
アリスター 1位。ただ、1位だと証明するためには、他の選手を倒していく時間が必要だ。
──試合終了後のインタビューでは、エメリヤーエンコ・ヒョードル選手と闘いたい意向を示していました。
アリスター 自分が1位だと証明するためには、彼との対戦は避けては通れない。近い将来、もっとも闘いたい相手の一人だよ。
──アリスター選手にとってヒョードル選手はどのような存在ですか?
アリスター オレにとって彼はアイドルのような存在なんだ。しかし、今までもオレは、自分にとってアイドルのような存在の選手と闘ってきて、そして勝ってきた。例えば、ビクトー・ベウフォート、イゴール・ボブチャンチン、ピーター・アーツ。彼らはオレのアイドルだったけど、オレは負かしてきたんだ。アイドルに対しリスペクトはあるが、試合となれば当然、負けるつもりはない。ヒョードルに対しても同じ思いだよ。
──ファイターとしてはヒョードル選手をどう評価していますか?
アリスター 強い。……けど、それはMMAにおいてだけ。彼がK-1ルールで試合したら、オレほど強くはないと思うよ(笑)。
──直近の予定は12月5日のK-1 WGPです。自信のほどを聞かせてください。
アリスター 優勝する自信に満ち溢れているよ。「自分はとても強い」という気持ちが漲っているし、みんながビックリするほどの素晴らしい試合をする自信がある。K-1チャンピオンになるよ。
──MMAとK-1の二冠王を目指すと。
アリスター オレは格闘技界で誰もない遂げたことのない偉業を達成し、もっとも偉大なレジェンドになるんだ。これまでもレジェンドと呼べる選手はたくさんいた。桜庭は今でもレジェンドだし、ヴァンダレイ・シウバはPRIDEのレジェンドだった。ヒョードルも、そしてヒクソン(・グレイシー)、ホイス(・グレイシー)もレジェンドだ。でも、オレがレジェンドになるときは、今挙げた選手とはまったく違う、もっとも偉大なレジェンドになるんだ。なぜなら、MMAとK-1の両方でナンバーワンになるから。つまり“ダブル・レジェンド”。誰も成し遂げたことのない偉業を達成するのだから、「もっとも偉大なレジェンド」と言ってもおかしくはないだろう。
──K-1 WGPの後には大晦日『FieLDS Dynamite!! ~勇気のチカラ2009~』(さいたまスーパーアリーナ)があります。
アリスター 日本の大晦日イベントは毎年、素晴らしい大会になるので、気持ちとしては出たいと思っているよ。ただ、今のところは何のプランもない。とにかく12月5日の試合を終えてからだね。試合を終えて怪我のないコンディションなら出たいと思うけど、怪我していたら休む必要がある。
──最後にファンへメッセージをお願いします。
アリスター ここに未来のK-1チャンピオンがいるぜ。K-1のベルトを取ったらDREAMに戻ってくる。楽しみにしていてくれ!