ホーム>

ニュース


2009年10月19日

「リングとは全然違った感覚」
『DREAM.12』出場の桜庭和志が弁慶戦、ケージファイトについてコメント!!

10月19日(月)、都内・LAUGHTER7にて、10・25『OLYMPIA DREAM.12』(大阪城ホール)に関する記者会見が行われた。
動画で見る

会見では同大会の追加対戦カード、【ミドル級ワンマッチ】柴田勝頼(日本/LAUGHTER7)vs石澤常光(日本/フリー)、【ミドル級ワンマッチ】ゼルグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/ LONDON SHOOT FIGHTERS)vs桜庭和志(日本/LAUGHTER7)、【ウェルター級ワンマッチ】マリウス・ザロムスキー(リトアニア/ LONDON SHOOT FIGHTERS)vsペ・ミョンホ(韓国/CMA Korea)、【フェザー級ワンマッチ】藤原敬典(日本/秋本道場ジャングルジャンクション/チームZST)vs宮下トモヤ(日本/パワーオブドリーム)の4試合が発表された。会見には、桜庭、柴田、藤原、宮下が出席し、同大会に向けての抱負を語った。

『DREAM.11』に続き連続出場となった桜庭和志は、ゼルグ“弁慶”ガレシックと激突だ。弁慶の相手には当初、メルヴィン・マヌーフが決定していたが、先週末の練習中にマヌーフが右上腕筋を断裂。ドクターストップにより欠場となり、代替選手を調整する中、「この方に名乗りを挙げていただきました。時間のない中で決断していただき、感謝の言葉しかありません」と、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーより桜庭の出場決定が告げられた。だが、ケンドー・カシンマスクを被って報道陣の前に姿を現した桜庭は、マスクを地面に叩き付けると、「試合したばっかりじゃないですか!! いつもこれだよ……。ボクは一度も手を挙げたことなんてないし、強制です! おかしいですよ!!」と怒声。なんと、今回のカード決定は強制的であることを強調したのだ。しかし、これは大きな前振り。やおら叩き付けたマスクを手に取ると、くるりとマスクを回転させ「くるりんぱ!」と頭上にオン! 見事、ダチョウ倶楽部の上島竜平さんお得意のギャグを披露したのだった。

会見では、竜ちゃんムーブ完成に気をよくしたのか、質問毎に「まだやると決めてない」と前置きしつつも記者からの問いに答えていった桜庭。まずは、今回の一戦がケージで行われることについて問われた桜庭は「以前、『UFC Japan』(97年12月)で金網の中に入った感じでは、リングとは全然違った感覚だったのを覚えています」と語ると、弁慶の印象については「動きが止まらなくて、いい意味で、うるさそうな感じですよね。軽量級のような速いイメージがあります」とコメント。『DREAM.11』からわずか3週間足らずでの出撃となったことについては、「不安は体調面よりも、気持ちの部分のほうが大きいですよね。『DREAM.11』に向けて上がって、終わって一回落ちたところで、もう一度盛り上げていかなければいけないという部分が……」とモチベーション面に不安を抱えていることを明かしていた。果たして、桜庭はどのようなメンタルコンディションで大会当日を迎えるのか!? そして、ミドル級屈指の打撃力を誇る弁慶を相手に勝利を収めることはできるのか……!? 最注目の一戦だ!!

そして、「ARMS」から桜庭が主宰する「LAUGHTER7」へと所属を移した柴田勝頼は、新日本プロレス時代の先輩である石澤常光と対戦だ。柴田は「心機一転、LAUGHTER7で頑張っていきたいと思います」と気持ちを新たにすると、石澤との対戦について「石澤さんは、僕がプロレス、格闘技を始めるキッカケとなった人です。高校のレスリング部で練習を見てもらったこともありますし、石澤さんも出ていた新日本とUインターの対抗戦を見てプロレスをやりたいと思いました。まさかこのタイミングで対戦するとは思わなかったですが、キッチリ勝って恩返ししたいと思います。どんな試合になるか想像が付きませんね。そのときの生の感情で思いっきりぶつかっていきたいと思います」と意気込み。そして、柴田にとって今回が初のケージでの闘いとなることについては、「非常に楽しみです! 対策とかいろいろありますが、単純に“逃げ場がない”というのが金網デスマッチのようでワクワクします」と闘志を漲らせていた。

また、ZSTバンタム級王者・藤原敬典と、現在DEEPで5連勝中と波に乗る宮下トモヤとのフレッシュな一騎打ちも実現だ。この一戦が決定した経緯について、笹原EPは「今大会は、ケージで行うというのもあり、“実験的”という意味合いがあります。両選手ともDREAMでの実績はありませんが、チャレンジの機会を与える試合が一つはあってもいいと思って組んでみました」と説明。DREAM初参戦となる両者は、「DREAMで闘うことを目標にしていました。まさかこのタイミングで上がれるとは思わず、夢のようですが、夢で終わらせるのではなく、キッチリ勝ちたいと思います。自分はフロントチョークが得意で、日本では一番巧いと思っています。DREAMでそこをアピールしたいと思います」(宮下)、「自分は打撃が得意なので、打撃に期待をしてくれて試合を組んでくれたと思います。自分はずっと前からスイッチスタイルで、オーソドックスもサウスポーも両方できるので、それをDREAMで見せたいと思います。ZST王者としていい試合をして、大阪を沸かせたいと思います」(藤原)と抱負を語っている。

現在8試合が発表されている『DREAM.12』だが、笹原EPによるとアリスター・オーフレイムの試合が組まれる予定で「すでに本人サイドとは話していて、現在最終調整中です」とのこと。また、出場が予定されていた中村大介についても言及し、「現在も調整を続けているのですが、『DREAM.12』出場は難しい状況です。出場の可能性は低いです。『DREAM.12』で試合が組めなければ、国内外を含めた、DREAMと友好関係にある団体に送り込みたいと思います」と語っていた。

【『DREAM.12』決定対戦カード】
■DREAMミドル級ワンマッチ
柴田勝頼(日本/LAUGHTER7)vs石澤常光(日本/フリー)
■DREAMミドル級ワンマッチ
ゼルグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/ LONDON SHOOT FIGHTERS)vs桜庭和志(日本/LAUGHTER7)
■DREAMウェルター級ワンマッチ
マリウス・ザロムスキー(リトアニア/ LONDON SHOOT FIGHTERS)vsペ・ミョンホ(韓国/CMA Korea)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
藤原敬典(日本/秋本道場ジャングルジャンクション/チームZST)vs宮下トモヤ(日本/パワーオブドリーム)

【『DREAM.12』既報対戦カード】
■DREAMライト級ワンマッチ
エディ・アルバレス(アメリカ/エリートXC/ファイト・ファクトリー)vs菊野克紀(日本/ALLIANCE)
■DREAMライト級ワンマッチ
弘中邦佳(日本/マスタージャパン)vsパーキー(韓国/CMA Korea)
■DREAMフェザー級ワンマッチ
前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)vsチェイス・ビービ(アメリカ/HITスクワッド)
■DREAMミドル級ワンマッチ
パウロ・フィリオ(ブラジル)vsユン・ドンシク(韓国/チーム・ユン)