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2009年10月13日

「神が許す限り防衛を重ねていきたいです」
DREAMフェザー級王者ビビアーノ・フェルナンデスインタビュー

10・6『HEIWA DREAM.11 フェザー級グランプリ2009決勝戦』(横浜アリーナ)で行われたフェザー級GP決勝ラウンドで、準決勝でジョー・ウォーレンを、決勝で高谷裕之を破り、見事初代DREAMフェザー級王者となったビビアーノ・フェルナンデスにインタビュー。今後の抱負を語ってもらった。【取材日:2009年10月7日】

■「一刻も早く彼の口を黙らせたいと思っていました」

──DREAMフェザー級GP優勝、そして初代DREAMフェザー級王座戴冠、おめでとうございます!!
ビビアーノ オブリガード(笑)。
──改めて2つのベルトを見てどんなことを感じますか?
ビビアーノ すべては可能なことだったんだと実感しています。
──右目まぶたの傷の具合はいかがですか?
ビビアーノ 7針縫いました。でも、大丈夫ですよ。なんの痛みもなくチャンピオンになることは不可能に近いですからね。苦しみを伴うことなしに大きな結果を得ることはできません。
──まずは、準決勝のジョー・ウォーレン戦を振り返ってみていかがですか?
ビビアーノ 彼がテイクダウンを狙いに来るのは分かっていました。ですから、テイクダウンされたら腕を極めてやろうと。それは最初から考えていました。
──実際に闘ってみたウォーレン選手の印象は?
ビビアーノ ……基本的に、私は相手をリスペクトします。試合前から相手を挑発するようなこともしません。ただ、彼は違いました。試合前から挑発的なことを言ってきました。ですから、一刻も早く彼の口を黙らせたいと思っていたんです。私は挑発的なことを言われるのは好きではありません。彼は、私が彼のことを恐れていると言いました。恐れていたら、あのような結果にはなりません。それを彼に教えてあげました。一方、決勝で闘った高谷選手は、言葉ではなくリング上のファイトでその姿勢を示す、素晴らしいファイターでした。

■「総合的に見て、私の勝利というのは正しい判定だったと思います」

──ウォーレン戦の前にもう一つの準決勝である高谷裕之vs所英男が行われましたが、それはご覧になっていましたか?
ビビアーノ 全部ではなかったんですけど、見ました。2人とも素晴らしいファイターで、準決勝に相応しい試合をしていたと思います。本当に素晴らしい試合でした。そして、高谷選手が決勝進出を決めたわけですけど、彼が相手なら決勝は戦争になるなと思いました。
──実際に闘ってみた高谷選手の印象は?
ビビアーノ 打撃だけでなく、レスリングも強いファイターです。そして、フィジカルも強い。テイクダウンしてもすぐに立ち上がってしまいますし、非常に難しい試合展開になりました。その中で勝機を探りながら試合をして、なんとか勝利を掴んだという感じです。
──試合終盤はスタンドでの攻防となりました。
ビビアーノ ハードなファイトでしたね。これは、先程言った、高谷選手が「テイクダウンしてもすぐに立ち上がってしまう」ということを繰り返した結果、そうせざるを得ない状況になったんです。最終的に打撃戦以外のオプションをなくした高谷選手は素晴らしいと思います。ですが、スタンドでの攻防となった理由はそれだけではありません。この一戦はベルトが懸かっている試合ですのでチャンピオンシップに相応しい試合をしなければいけないという自覚もありましたし、積極的に私のほうから打撃を打っていって彼の意表を突こうという狙いもありました。最後はハートの勝負になりましたね。
──2-1という判定の結果についてはどのように感じていますか?
ビビアーノ 私はいろいろな局面でポイントを稼ぎました。彼が放った数以上のパンチを出したと思いますし、ダウンも奪いました。何度かバックも取っています。総合的に見て、私の勝利というのは正しい判定だったと思います。
──DREAMフェザー級チャンピオンとなり、近い将来、防衛戦というのも待ち受けています。
ビビアーノ プロモーターが認めた挑戦者なら、私は誰とでも闘います。誰が相手でも自分のベストを見せるだけです。
──ビビアーノ選手が理想とするチャンピオン象というのを教えてください。
ビビアーノ まず、謙虚であること。口で伝えるのではなく、闘いの中で自分のベストな姿を見せ、「ハートで闘うチャンピオンだ」と認知されるチャンピオンになりたいです。そして、闘う毎にコンプリートファイターになっていることを証明していきたいです。神が許す限り防衛を重ねていきたいですね。
──世界中のフェザー級ファイターから狙われる存在になりますね。
ビビアーノ どうぞ世界中から来てください(笑)。挑戦をお待ちしています。