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2009年9月16日

「今後の日本を担う子供達のためにも、『日本人は小さいから弱い』という常識は壊しておきたい」
ミノワマンインタビュー

10・6『HEIWA DREAM.11 フェザー級グランプリ2009決勝戦』(横浜アリーナ)で行われるスーパーハルクトーナメント準決勝、チェ・ホンマン戦に臨むミノワマンにインタビュー。ホンマン戦が決定した心境を語ってもらった。【取材日:2009年9月9日】

■「ジェロニモが超人になるために3つの関門があったんですけど、その第二関門と同じです」

──10・6『DREAM.11』スーパーハルクトーナメント準決勝の相手がチェ・ホンマン選手に決定しました。
ミノワマン 準決勝なので、相手が(ゲガール・)ムサシ選手かソクジュ選手かチェ・ホンマン選手になるのは分かっていたんですけど、チェ・ホンマン選手になって「やっぱりか」という感じです。
──「やっぱりか」と言いますと?
ミノワマン やっぱりチェ・ホンマン選手との試合がお客さん的にも見たいカードなんじゃないかなと思っていました。
──1回戦のボブ・サップ戦に続き、「これぞ無差別級」という一戦になりました。
ミノワマン 超人への挑戦の第二関門ですね。『キン肉マン』で言うと、ジェロニモが超人になるために3つの関門があったんですけど、その第二関門と同じだと思います。
──5月の『DREAM.9』で行われた1回戦、ボブ・サップ戦の感想を教えてください。
ミノワマン 結果的に生きててよかったなと思います。
──一本勝ちという素晴らしい結果でしたし、2回戦に向けて弾みが付いたのではないかと思うのですが?
ミノワマン そうですね。かなり弾みが付きました。勝つと負けるのでは、天国と地獄くらいの差ですからね。今度のチェ・ホンマン選手との試合も、結果を重視します。トーナメントなので結果がないと決勝に行けないので、はい。
──ホンマン選手の印象を教えてください。
ミノワマン 背が高く、身体が大きく、腰が重い。生まれ持った超人的な大きさですね。
──ホンマン選手にはK-1で猛威を振るった打撃もあります。
ミノワマン ベースはシルムだと思いますので、シルム仕込みの腰の重さから出るパンチ。でも、打撃もそうなんですけど、まずはあの身体の大きさですよね。身体全部が武器になっているという印象です。
──印象に残っているホンマン選手の試合はありますか?
ミノワマン 総合の試合で言うと、(エメリヤーエンコ・)ヒョードル選手との試合が印象に残っています。ヒョードル選手のタックルが全部切られていましたからね。“切られた”というより“潰された”というか。あの腰の重さは脅威ですね、はい。
──今度の一戦もホンマン選手の腰の重さ、ホンマン選手をテイクダウンできるかどうかが勝負のポイントになると?
ミノワマン そうですね。そこもポイントになると思います。クラッチはできると思うんですけど、腰を引かれると……。そこらへんの対策は練っていきたいと思います。
──その対策の一環として何か特別な練習を行ったりは?
ミノワマン 相手が韓国相撲、シルムがベースの選手なので、相撲を体感しようと宮城野部屋さんにお世話になって、ちょっと相撲を経験させていただきました。
──その手応えは?
ミノワマン 押しに対する“芯”を掴めたかなという感じはします。

■「“小さい”という見た目だけで強い弱いを判断されるという、その常識を覆したい」

──カード発表記者会見では、「パッと見た感じで、『勝てる』『勝てない』と判断されるのはイヤなんです」ということをおっしゃっていました。
ミノワマン それはいつも大きい選手と闘うときに思っていることなんですけど、昔からなかなか身体が大きくならなかったというのもあり、強い弱いというのをそういう身体の大きさ、見た目だけで判断してほしくないなと思うんです。
──世界的に見て日本人男性というのは決して大きくありません。
ミノワマン そうですね。海外に行くとよく言われるんですよ。「やっぱり日本人は小さいな」って。逆に、僕は背は低いですけどトレーニングして身体を大きくして海外に行くと、「あれ? 日本人ってもう少し小さくなかったか?」と言われることもありますし、とにかく「日本人は小さい」というイメージが付いているんですよね。そのイメージだけならまだしも、“小さい”という見た目だけで強い弱いを判断されるという、その常識を覆したいんです。今後の日本を担う子供達、少年少女のためにも、「日本人は小さいから弱い」という常識は壊しておきたいですね。「日本人は強いんだ!」というところを見せたいです。常識を変えたいですね。
──その常識を変える自信は?
ミノワマン あります! もちろん! 大きい選手は生まれもってもう超人の領域に入っていると思うんですけど、その常識を変えるためには自分自身も超人という肉体、脳内に秘められたものになるしかないかなと思います。そして、命を懸けること。そこまでやらないと相手を倒すことはできないと思います。
──最後にファンへメッセージをお願いします。
ミノワマン 『ミノワマン第14話、“本能の巻”』! 絶対、超人になってやる!!