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2009年7月4日

「相手に深刻なダメージを負わせないように気を付けます」
ジェイソン・ハイインタビュー

7・20『HEIWA DREAM.10 ウェルター級グランプリ2009決勝戦』(さいたまスーパーアリーナ)で行われるDREAMウェルター級GP決勝ラウンドに臨むジェイソン・ハイにインタビュー。決勝ラウンドに向けての意気込みを語ってもらった。

■「アレッシオ戦からいくつかの“穴”を発見しました」

──『DREAM.8』でのウェルター級GP一回戦、白井祐矢戦の感想から教えてください。
ハイ 私にとって前回のDREAM参戦は、日本のすべての人たちにジェイソン・ハイという存在を知らしめるビッグチャンスでした。さらに、他のGP出場選手たちに「あいつとだけは試合したくない」というインパクトも与えなければいけなかった。ですから、遠慮なく潰させてもらいました。「シライサンに悪いなぁ……」と思ったんですけど、彼は計量の時に私のことを突き飛ばしましたよね? その時に私の中のスイッチがカチッと音を立てました。そして、彼の運命は決まったんです。
──一回戦の試合内容には満足していますか?
ハイ ん〜……結果には満足していますけど、もう少しうまくできたなと思う点はいくつかあります。短い時間で試合を終わらせられたとしても、改善点は必ずあります。私は自分がなれる限りの強い選手になりたいんです。
──初めての日本での試合はいかがでしたか?
ハイ 日本で試合ができるのはとても嬉しいことです。熱心でMMAを熟知しているファンがたくさんいますからね。そんな素晴らしいファンの前で試合をすると、闘っているファイターも元気が出ます。とても試合しやすかったですし、7月にまた日本で試合できるのを楽しみにしています。
──ウェルター級GP準決勝の相手であるアンドレ・ガウヴァオン選手の印象を教えてください。
ハイ アンドレはグラウンドのスキルが高いだけでなく、打撃にも優れたファイターだと思います。彼と闘えることにワクワクしていますよ。彼は一回戦で、タフで経験豊富なベテランファイターである(ジョン・)アレッシオ選手をわずか1Rで仕留めていますからね。素晴らしいファイターだと思います。ただ、そのアレッシオ戦からいくつかの“穴”を発見しました。彼との試合ではそこを攻めるつもりです。それが何かは、今は言うことはできません。
──ガウヴァオン選手のグラウンドテクニックについてはどう評価されていますか?
ハイ 彼の柔術テクニックは世界トップクラスだと思います。でも、私のレスリングテクニックの前には歯が立たないでしょう。強い選手たちと練習しているそうですが、それは私も同じです。私のジムにも世界トップクラスの選手がいますし、みんな、アンドレを倒すために力の限り協力してくれています。
──ガウヴァオン選手と闘う上で一番気を付けなければいけないと思う点は?
ハイ 一番気をつけなければいけないことは、相手に深刻なダメージを負わせないようにすることですね(ニヤリ)。

■「熊と組み合って、サメと泳いでいれば、人間なんて大したことありません」

──もう一つの準決勝は、桜井“マッハ”速人vsマリウス・ザロムスキーです。
ハイ どちらもグッドファイターですよね。決勝ではそのどちらかと闘うことになりますけど、私はどちらが上がってきても構いません。勝者となったほうを決勝で倒し、それからもう一人のほうにも「次に闘いたい」ってリクエストするつもりです。そうすれば公平ですし、その選手も「自分は忘れられた」って思わないですよね(笑)。
──現在のコンディションはいかがですか?
ハイ グッドコンディションです。さいたまスーパーアリーナ、テレビの前の日本のファンの前で試合をするのが待ち遠しいですよ。すぐにでも試合がしたい心境です。
──ガウヴァオン戦に向けて何か特別な練習はしていますか?
ハイ アントニオ・マッキーというMMA狂の科学者による特別なトレーニングを行っています。彼はグラップリングの相手として熊を連れてきたんですけど、これが凄く恐い。あと、荒々しいサメと闘うために海を泳いでいます。だから、一日2試合も別に問題ないですね。熊と組み合って、サメと泳いでいれば、人間なんて大したことありませんから(笑)。
──……それって本当の話ですか?
ハイ さあ、どうでしょう?(笑)。とにかく、相手を怪我させてしまわないように気を付けます(ニヤリ)。
──ズバリ優勝する自信は?
ハイ 自信はあります。ベルトを獲って、改めて「自分は世界最高のウェルター級ファイターなんだ」と実感できるのが、今から楽しみでしょうがないです。しかも、それをMMA母国の日本で体感できるんですからね。非常に楽しみです。
──最後にファンへメッセージをお願いします!
ハイ 7月、また日本に行きます! 皆さん、いつもサポートしてくれてありがとう。皆さんの見たい倒し方を教えてください。私はそれを実現します。それでは7月20日、皆さんと会えるのを楽しみにしています。