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■「フェザー級にも一発の魅力があるところを見せていきたい」

──昨日は見事なKO勝利でした！
高谷　ありがとうございます。
──昨夜の祝勝会は大盛り上がりだったんじゃないですか？
高谷　オレ以外の人間は酒を飲んでたから、そいつらは「いや～、気持ち良かった。おいしい酒が飲めるよ！」って言ってました（笑）。前回とはちょっと違った勝ち方でしたからね。この前の相手は周りも「絶対に勝つでしょ」って感じのノリだったけど、今回は、オレも闘っていて「このまま行ったらマズイな」というのがあったんで勝ってすげえ嬉しかったし、みんなもかなりヒヤヒヤしたと思うから、余計に嬉しかったんだと思います。
──改めて、昨夜の試合を振り返ってみていかがですか？
高谷　なかなか自分のペースに持っていけなかったんですけど、最後はKOに繋げられて良かったです。なんか前田選手の間合いが遠いんですよね。向こうの距離でやってたんですけど、遠いながらも前田選手がパンチを出してくるタイミングがだんだん分かってきたんで、それで合わせることができたって感じですかね。
──コーナーを背にした高谷選手めがけて、前田選手がヒザ蹴りを連発で打ってきたシーンがあったじゃないですか。どれもギリギリでかわされていました。
高谷　ちょっと距離が空いたときに、前田選手がヒザを狙ってるなっていうのは分かったんで、はい。ああいった場面を想定しての練習はなかなかできないですけど、やっぱりスパーリングでも実戦に近い感覚でやってるんで、それは大きいですね。
──久々の日本人対決でしたが、やりにくさとかは感じませんでしたか？
高谷　試合前の「絶対に負けられねえ」みたいなプレッシャーはやっぱありましたよね。勝つと負けるとじゃ全然違うと思いますから。でも、だからこそ気合も入ったし、気持ち的にはやりやすかったです。
──決勝ラウンド進出4選手の中で唯一、2試合連続でKO勝ちですね。
高谷　フェザー級だとパワー不足みたいに見られちゃうこともあると思うんだけど、一発の魅力もあるんだぞってところを見せていきたいですね。

■「KID選手が上がらなかったっていうのが……」

──いよいよ次は『DREAM.11』での決勝ラウンドですが、残り3選手を見てどんな感想を持ちましたか？
高谷　KID選手が上がらなかったっていうのが……。そういうこともあるのかなとは思っていたけど、ちょっと意外だったですね。まあ、外国人2人と日本人2人になったんですけど、外国人2人はもちろん実力もあるし、所（英男）くんもやるときはやる選手なんで、誰と当たっても物凄い試合になると思います。
──敢えて選べるとしたら、準決勝は誰と闘いたいですか？
高谷　まあ、準決勝は日本人同士で一番を決めて、外国人同士で一番を決めて、決勝でどっちが強いか決めたらいいんじゃないかなって気はします。それをKID選手とやろうと思ってたんですけどね……。
──KID選手が決勝ラウンドに上がらないのは残念？
高谷　残念というか、オレよりも、周りが見たいって言っているカードだったので、それでオレもその気になっていたというところがありますからね。
──もし所選手と対戦するとなった場合、どういう展開を予測されますか？
高谷　所くんに限らず、やっぱりオレとやるとなったらどの選手もテイクダウンしてくると思うんですよ。そこがポイントですよね。今回はレスリング力という課題が見つかったから、強化していかなければいけないと思います。
──外国人2選手の印象についてなんですが、まずビビアーノ・フェルナンデス選手の印象は？
高谷　まだ試合見れてないんですけど、打撃で行ったんですよね？　あんまり寝技に付き合わなかったというか、それがちょっと意外だったなと。あと、ジョー・ウォーレンはタフですよね。
──『DREAM.11』は9月開催が予定されています。今年は忙しい一年になりそうですね。
高谷　嬉しいです。去年は2試合しかできなかったんで、今年はもっとたくさん試合をしたいですね。
──次はもちろん一日2試合すると。
高谷　もちろん。2試合やって、2試合勝ちます。オレ、まだベルトを獲ったことがないんですよ。別にそういうのはあんまり気にしてなかったんだけど、ちょっとそろそろベルトが欲しいなというのはありますね。
──優勝したらベルト2本プラス賞金ももらえます。
高谷　もうめちゃくちゃ嬉しい（笑）。ケガしてないんで、ちょっと休んでから軽めにトレーニングを始めたいと思います。
──フェザー級GPに優勝して年末にKID戦というのも視野に入れていますか？
高谷　いいですよね。そうなったら面白いと思います。でもまあ、とりあえず次ですよね。KO狙って最後まで大暴れしたいと思います

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