ホーム>

ニュース


2009年5月4日

「プロレスラーとして夢のある闘いをやっていきたい」
柴田勝頼インタビュー

『OLYMPIA DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦』で行われたミドル級ワンマッチでミノワマンに勝利した柴田勝頼にインタビュー。今後の抱負を語ってもらった。【取材日:2009年4月6日】

■「ミノワマンとは何回やってもいいんじゃないかと思いますね」

──ミノワマン戦勝利、おめでとうございます。
柴田 ありがとうございます。
──昨夜はどう過ごされましたか?
柴田 船木(誠勝)さんと、船木さんのご家族と、セコンドについてもらったラフター7の高橋(渉)選手と、桜庭(和志)選手、あとお世話になってる方々とみんなで楽しく飲みましたね。ほんと、ここまで来るのに大変でした。でも、ここからです。
──昨日の試合を振り返ってみていかがですか?
柴田 勝ちは勝ちなんですけど、自分としては反省点や課題が見つかった試合でした。ミノワマンという対戦相手だったので、自分としては特別な意識もありましたし、凄くワクワクした試合でした。ただ、向こうも自分も同じように考えていたという部分で、見合っちゃったというのはあったと思います。勝負は生ものなんで仕方がない部分もあると思うんですけど、1ラウンドはドロドロの内容になってしまって、船木さんに「試合しょっぱいよ。勝負に行く?」って言われたんですよ。ここで俺とミノワマンが第一試合で組まれた意味合いというのをインターバルのときに凄く考えましたね。「これじゃダメだ」って。ジャーマンは僕の意地です。リアルプロレスラーに対する、プロレスラーの意地です。だけど、ミノワマンはあんなもんじゃないですよ。俺もあんなもんじゃないですし。だから、何回やってもいいんじゃないかと思いますね。プロレスで“名勝負数え歌”っていうのがありましたけど、そういうのがあってもいいんじゃないかなって思います。もっとお互いが持ったプロレスというものを、この先ぶつけ合えることができればと思います。
──それにしても見事なジャーマンでしたね。
柴田 あの体勢になったらもう行くしかないと。あれはもう、狙って出せるものじゃないですからね。でも、プロレスの試合よりもブリッジがキレイだったと思います(笑)。

■「いい親孝行ができたかなと思います」

──一番の勝因はなんだと思いますか?
柴田 ミノワマンが俺の足を極めにきたときに、足首がバキバキって鳴っていて、今も結構腫れているんですけど、それ以上の痛みは襲ってこなかったんで、「足の一本くれてやろう」と思って、足を捨てたんです(笑)。それで、向こうも俺がタップしないと思って、「ウォーッ!」って言いながら絞めてたんですけど、1ラウンドが終わってもちゃんと歩けたんで。足の一本ぐらいくれてやっても負けたくないという気持ちの強さじゃないですかね。決して、ミノワマンの気持ちが弱いとかじゃないですよ。むしろ強いと思いましたし、インターバルのときもコーナーからずっとこっちを睨んでましたからね。船木さんからも「ミノワの目は生きてるよ」って言われて、それで気が引き締まりましたね。
──試合後にいろんな方から声を掛けられたと思うんですが、印象に残ったのは?
柴田 花道を帰るときに、ファンの人が柵を越えて中に入ってきて、「あれ? なんだこの人」って思ってたら親父だったんですよ(笑)。凄い興奮してましたね。でも、いい親孝行ができたかなと思います。ドロドロでどうしようもないしょっぱい試合だったんですけど、自分としては2年掛かってやっと掴んだ勝ちだったんで。
──今後の目標は?
柴田 試合後にガツンと言いたかったんですけど、あの試合ではちょっとガツンと言えないんで、次勝ったらガツンと言いたいですね。
──次に闘ってみたい相手は?
柴田 自分は、対戦相手は選びません。今まで選んだこともありません。次の対戦相手に関してもテーマを見出して、プロレスラーとして夢のある闘いをやっていきたいと思います。プロレスラーとして総合格闘技で闘っていきます。