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2009年3月23日

「ベルトはアメリカの自宅に持ち帰ることができると思う」
ジョー・ウォーレンインタビュー

『HEIWA DREAM.7 フェザー級グランプリ2009開幕戦』で行われたフェザー級GP1回戦でチェイス・ビービを破り、『DREAM.9』での同GP2回戦進出を決めたジョー・ウォーレンにインタビュー。2回戦に向けての抱負を語った。【取材日:2009年3月9日】

■「元WEC王者である彼に勝ったことは、今後の自分にとって非常に大きな自信になる」

ウォーレン センキュー、ヴェリーマ〜ッチ! 勝つために日本に来て、勝つことができたぜ!
──おぉ! 試合翌日とは思えないくらい元気ですね(笑)。昨日は見事チェイス・ビービ選手を破ったわけですが、一番の勝因は何だったと感じていますか?
ウォーレン 精神力と忍耐力だね。レスリング時代からそうなんだけど、オレは試合に臨む前は戦争に行くつもりの気迫で準備するんだ。それはMMAでも同じ。もちろんチェイス・ビービもそのつもりで準備したと思うんだけど、その2人の気迫がぶつかり合って、オレの気迫のほうが上回った。足りない経験は気迫で埋めることができる。まあ、一番の勝因はあのヒザ蹴りだったけどね(笑)。
──MMAデビュー戦としての感想も聞かせてください。
ウォーレン 今まで取り組んできたレスリングとはまったく違った。だから、MMAの選手たちに新たな尊敬を抱くようになったよ。ゴングが鳴った瞬間に、水から飛び出た魚のような気持ちがして、試合開始から3分間、ほとんど息を詰めて闘っていたんだ。そこで随分スタミナを使ったんだけど、そこから気を取り直して勝つことができた。この試合が最初の一歩であり、これを今後のトレーニングをする上での土台として活かしていきたい。次の2回戦では、気持ちは昨日と同じ、決意も同じ、勝つことも同じだけど、技術的にはさらに進化した姿を見せられると思うよ。例えば、打撃に関しては、今より2倍優れたパンチを持ってくる。
──元WEC王者を倒したことは自信につながりますか?
ウォーレン 非常に名誉なことだと思う。チェイス・ビービは気持ちも強く、技術もある素晴らしいファイターだ。ただ、いくら相手が元王者でも気迫で負けてしまっては勝負にすらならない。そういう意味では、オレは今まで数え切れないほどの真剣勝負を行ってきたので、その部分で絶対に負けない自信があったんだ。その気迫に加え、「勝てる!」という確信を得るほどのトレーニングも積んで、オレは日本に来た。今回の勝利に関して他の人たちは「たまたまだ」「運が良かった」と言う人もいると思うが、自分とチーム・クエストのみんなは自分の勝利を信じて疑わなかったんだよ。ともかく、元WEC王者である彼に勝ったことは、今後の自分にとって非常に大きな自信になる。この一戦を大きな弾みとして、2回戦、準決勝、決勝と進んでいきたいね。

■「チーム・クエストに絶対的な信頼を置いている」

──他のフェザー級GP出場選手の試合は見ましたか?
ウォーレン リングサイドで2試合、ロッカールームでも何試合か見たけど、相手を分析するような見方ではなく、ただやっているのを“見た”という感じだね。
──気になる選手はいましたか?
ウォーレン 他のフェザー級の選手は皆、経験豊富。自分がもっとも経験が少ないので、そういう意味では全員に注意しなくてはいけない。ただ、チーム・クエストにはヒース・シムズという優れたコーチがいるんだ。彼が他の選手のビデオを見て研究、分析して、それに基づいたトレーニングメニューを考えてくれる。そして、チーム全員がその試合に向けてのトレーニングをサポートしてくれるから本当に心強いよ。オレがグレコローマンレスリングのチャンピオンだったのは知っているよね? チーム・クエストはたくさんのグレコローマンの選手をMMAで成功させてきた。だから絶対的な信頼を置いているんだ。
──2回戦に進出する8名の内、5名が日本人選手です。
ウォーレン KID、イマナリ、今回のGPに出場している日本人選手は皆、世界トップクラスの選手。とても強い選手ばかりだ。今、名前を挙げたKID、イマナリと9月の決勝で闘えたら最高だね。ただ、試合では何が起こるか分からない。昨日も「チェイス・ビービは楽勝だ」と言われたが、彼は負けてしまった。KIDもイマナリもオレも、何が起こるか分からない。
──2回戦に向けての抱負を聞かせてください。
ウォーレン まずは、2試合目を勝つこと。打撃も柔術もさらに磨いて、リングで闘うことにもっと慣れることが当面の目標だ。毎日毎日、昨日の自分よりも進化していきたい。
──DREAMフェザー級のベルトは掴めそうですか?
ウォーレン ああ。ちゃんとトレーニングすれば、ベルトはアメリカの自宅に持ち帰ることができると思うよ。