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2009年3月18日

「KID選手とならゾクゾクするような闘いができると思います」
高谷裕之インタビュー

『HEIWA DREAM.7 フェザー級グランプリ2009開幕戦』で行われたフェザー級GP1回戦でキム・ジョンウォン戦を破り、『DREAM.9』での同GP2回戦進出を決めた高谷裕之にインタビュー。2回戦に向けての抱負を語った。【取材日:2009年3月9日】

■「63キロは初めてだけど、逆にベストの階級なのかなと」

──『DREAM.8』のキム・ジョンウォン戦から一日経ちましたが、今の心境から教えてください。
高谷 結果もKOだったし、気持ちいいです。
──実際に闘ってみたキム選手の印象について教えてください。
高谷 パンチに自信があるという話だったんですけど、「まあ、どうせ嘘だろうな」とは思っていたんですけど、テイクダウンに来たのは意外と言えば意外でしたね。ちょっとやりにくかったです。
──具体的にやりにくかった部分というのは?
高谷 距離が遠いのと、右左をずっと狙っているのが分かったんで、距離を掴みにくかったです。インターバルで「ちょっと距離を詰めよう」って指示もらって、そうしたら狙っていた右が当たったって感じでした。
──最後の一撃の感触はどうでしたか?
高谷 めちゃくちゃ感触ありましたね。感触ないときとかもあるんですけど、今回は物凄く手応えがありました。
──何度か掴まれてテイクダウンを狙われましたけど、寝技に付き合おうという気は?
高谷 なかったですね。KOで倒したかったので、はい。自分の試合があったので、それまでの試合はあまり見られなかったんですけど、ちょろちょろモニターを見た感じでは、あまり噛み合った感じではなかったみたいですね。僕はKOできたんでよかったです。
──大会前の公開練習とかでは減量への不安を口にしていましたが、実際はどうでしたか?
高谷 順調でしたね。それまでは減量はめちゃくちゃにやっていたんですけど、今回はメニューを組んでもらってしっかりやったので、逆に楽だったっす。最後の水分切りも少しで済んだし、計量前とかも全然話とかできたし。計量が終わって結構体重が戻ったんですけど、戻しすぎて体が重いなんてこともなかったし、(試合のときの)動きも良かったですからね。63キロは初めてだけど、逆にベストの階級なのかなと思いました。

■「KID選手とは怪我した後とかじゃなく、お互い元気な状態でやりたいです」

──2回戦進出を決めた選手の中で、気になる選手はいますか?
高谷 こいつだって言いたいところなんですけど、いまいち一人に絞れないというか。やりにくそうな感じの選手ばかりが残ったなという感じです。相手のやりたいことはやらせないで、自分のやりたいことだけを徹底してできる選手が多いから、誰と当たっても強敵だと思います。ジョー・ウォーレン選手もデビュー戦なのに意外と強かったというか、総合慣れしてそうな闘いをしていて意外でしたね。みんな強いです。
──今成正和選手については?
高谷 苦手ですね、ああいうのは。試合しているときに変なコトされたらイヤだなぁと思います(笑)。スカされるような闘いになっちゃうと、KOできない限り、あまり楽しくなさそうですからね。そういう闘いよりも、お互いの気持ちと気持ちとぶつかり合うような闘いをしたほうが、オレは気持ちいいし、楽しいんじゃないかなと思います。
──そういう意味では気持ちよく闘えそうなのは、やはり山本“KID”徳郁選手ということになるんでしょうか?
高谷 そうですね。KID選手とやったら楽しそうですよね。ゾクゾクするような闘いができると思います。だから、決勝とかでやるよりは、次(2回戦)か準決勝か、いい状況の中で闘いたいですね。怪我した後とかじゃなく、お互い元気な状態でやりたいです。
──2回戦に向けての抱負をお願いします。
高谷 減量があるんで、そんなに体重を増やさないで、維持するくらいで調整して、ちょっと休んでからキッチリ仕上げていきたいなと思います。またブッ倒す試合できるように仕上げてきます。