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2009年3月12日

熱きプロレス魂がぶつかり合う!!
4・5『DREAM.8』でミノワマンと柴田勝頼が激突!!

3月12日(木)、都内・KRAZY BEEにて記者会見が行なわれ、4・5『OLYMPIA DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦』(日本ガイシホール)の追加対戦カードが発表された。
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発表されたカードは、【ワンマッチ(88キロ契約)】ミノワマン(日本/フリー)vs柴田勝頼(日本/ARMS)、【ミドル級ワンマッチ】ゼルグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)vsアンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)の2試合。会見には、ミノワマン、柴田が出席し、大会に向けての抱負を語った。

会見の冒頭、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは、弁慶vsナカハラの一戦について、「昨年のミドル級GPでマゴメド・スルタンアクメドフ選手、金泰泳選手を破り準決勝に進出しましたが、決勝戦には進めなかった弁慶選手。そして、一回戦で桜庭和志選手に敗れはしましたが、リザーブファイトではユン・ドンシク選手を破るなど、成長著しいナカハラ選手。この2人でミドル級の生き残りを懸けた闘いをしてもらいます」とコメント。ともに打撃に絶対の自信を持つストライカーだけに、壮絶な乱打戦になることを予想した。

そして、ミノワマンvs柴田については、「前回の『DREAM.7』の反省を活かし、DREAMをもっと盛り上げていかないといけないという中で、『この2人ならば』という思いがあります。試合はもちろん、試合前の煽りや入場など、この2人ならば“プロ”とはなんたるかを見せてくれるはずです。いろんな局面で魂を見せることができる、ファンに気持ちが伝わる試合をしてくれると思います」と、このプロレスラー同士の一戦に大きな期待を寄せていた。

笹原EP以上にこの一戦に対し大きな期待を抱いているのは、誰よりも闘う両選手だ。互いの印象について質問が飛ぶと、両選手ともに「プロレスラー」と即答。柴田が「凄いワクワクしています! “必然”、“運命”、そんな言葉がありますが、この一戦は“宿命”です。辿っていくと力道山から(日本のプロレスは)始まり、このタイミングで自分とミノワマン選手が試合することは、とても意味があることだと思っています。これは格闘技の試合ですけど、プロレス、格闘技を越えた、お互いが望んでいるプロレスができればと思います!」と目をギラつかせながらこの一戦に懸ける熱い思いを語れば、ミノワマンも「自分の心を開かせてくれるような試合になると思います。大会の行われる4月5日は、入学、入社など、新しい扉を開く時期。何かしら心に響かせるような試合をして、見ている人たちの方向性を前に持っていきたいです。『ミノワマン第12話“春満開の巻”』!!」と力強く柴田の言葉に呼応した。会見の最後に行われた記念撮影では、両者ともにまったく目をそらさず激しい視殺戦。しかし、撮影が終わると、どちらともなく揃って深々とお辞儀をし、互いの健闘を誓い合った。

熱き魂ぶつかり合う! 『DREAM.8』でプロレスラー同士の一戦が実現! 4月5日、名古屋の夜に“プロレス桜”が咲き乱れる!!

以下、会見終了後に行なわれた柴田、ミノワマン、笹原EPの囲み会見の模様。

【柴田勝頼の囲み会見の模様】
柴田 ミノワマン選手とはいずれどっかで試合をするんじゃないかって、ずっと思っていました。自分の中で常に頭の中にあった存在ですから、プロレスラーとして交わりたいですね。そういう意味で、自分にとっては凄く意味のある試合で、プロレス界を担う試合にしたいですね。
──「意味のある」とは?
柴田 うまく言葉で言い表せないですけど、自分が勝手にかもしれないですけど、言葉とかあんまりいらないんじゃないかと思います。リングの上で拳であったり、蹴りであったりで語り合えたらいいんじゃないかなと思いますね。
──いつも以上にテンションが上がりそうですか?
柴田 すでに燃えてます、僕は! テンション上がりっぱなしです! これはもう、春満開です。
──先日、ミノワマン選手が鈴木みのる選手と闘った試合は見ましたか?
柴田 ミノワマン選手が先日、プロレスの試合をしたというのはすごく気になっていたんですけど、試合は観てないんです。ただ、ミノワマン選手の試合後のインタビューを見たんですけど、すごい満足のいく試合だったようなことを言っていて、自分は今まで新日本プロレスでやって、フリーになって、HERO'Sに来て、今DREAMにいるんですが、今まで散々プロレスの試合をしてきて、一回も満足したことがないんですよ。納得できた試合は一個もないです。勝っても負けても、納得した試合なんて一回もないですよ。なんかこの試合って、自分にとってすごいデカい試合になる気がしてならないんです。プロレスとか格闘技とか、そういう小さいことではなくて、自分の扉を開けられるような試合になるんじゃないかなと思います。できるかぎりのことは常にやってるんで、ベストの状態で相手に失礼がないように当日を迎えたいと思います。
──同じ4月5日に棚橋弘至選手がカート・アングル選手とIWGP王座戦を行いますが、意識はされますか?
柴田 棚橋? ちょっと興味ないですね(笑)。すみません(笑)。知らなかったです。申し訳ないけど、今は興味ないですね。そんなことより、僕は黒い三角パンツで試合をしますんで、よろしくお願いします。
──このカードが決まって、船木選手からは何か言葉は?
柴田 「決まったね」って、はい(笑)。今一緒に練習をしてるんで、船木さんとも話をして、「試合があったら、相手は誰になるんだろうね」っていう話をしていて、「ミノワさんと試合がしたいです」ってずっと言ってたんで、「良かったね」っていう感じですね。ミノワマン選手が4月に出場予定って出て、DREAMのサイトとかで「熱い男と闘いたい」って言ってて、「それ、俺じゃないか」って感じでした。
──今年のテーマは?
柴田 今年のテーマは、もうここから始まっていくと思うんですけど、まだ何も動いていない状態なんで、とにかく勝って、方向性をガツンと打ち出したいと思います。以上です。ありがとうございました!

【ミノワマンの囲み会見の模様】
──今回のテーマは、『ミノワマン第12話“春満開の巻”』とのことですが、その心は?
ミノワマン ちょうど4月5日で次の日か、その前後に入社式や入学式、新しいことが始まる時期だと思いますし、ちょうど桜も満開の時期にあたると思いますので、それと同時に、今年DREAMの試合は一戦目なので、満開の試合をしたいと思って、“春満開”です。
──柴田選手は「うまく言葉で言い表せないですけど、凄く意味のある試合」とおっしゃっていました。
ミノワマン 柴田さんが言いたいことは凄く分かります。言葉にならないものを求めているっていうのは自分も一緒なので、言葉として表せられるかどうかは分からないですけど、自分の中で感じ取れる試合になると思います。
──柴田選手は前からミノワマン選手を意識していたそうです。
ミノワマン 分からないですけど、以前からやりたいっていうのは聞いてまして、自分も柴田さんとやったときに、何か凄いものが生まれるんじゃないかなというのは感じていました。自分が求めているプロレスっていうものが、何か一つ切り開けるんじゃないかなと。そういう感じはします。そういうことを柴田さんも試合で掴みたいので、自分を選んでくれたんだと思います。
──プロレスラー対決と言えば、かつて桜庭選手や田村選手と闘ったことがありますが、年齢が近い分だけ柴田選手と似た部分もあるのでしょうか?
ミノワマン 多少、あると思います。年齢なのかどうかわからないですけど、プロレスっていうものを追求しようという気持ちというか。柴田さんは黒のショートタイツでリングに上がっている。自分は赤のショートタイツで上がっている。そういうのも含めると、もしかしたら求めているものは自分と似てるかなと。
──総合では先輩ですが、そういう意味では負けられないという気持ちも強いですか?
ミノワマン 試合を多くこなしている分、負けられないっていうのはあります。ただ、自分が今までずっとやってきたことはプロレスだと思っています。それをDREAMのリングで観せたいなと思っています。

【笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの囲み会見の模様】
──ミノワマンvs柴田は88キロ契約ということですが?
笹原 基本はミドルで闘っている選手なんですけど、大みそかで言うと、柴田選手がマッハ選手と闘ったときは8キロくらい減量をしてるんですけど、お互いが一番闘いやすい体重はどこかってってなったときに出てきたのが88キロ。で、ミドルに近いんで、ミドル級の契約体重ということでまとまったということですね。特に、両者、この体重じゃなきゃダメだっていうのはなかったですね。体重にはこだわらないっていうことはないと思うんですけど、気持ち的には無差別級とか、二人共そんな感覚だったと思います。
──ホナウド・ジャカレイ選手も出場予定選手に含まれていますし、ワンマッチはミドル級を中心に?
笹原 『DREAM.7』はライト級のワンマッチが多かったんですけど、今回はミドルのカードがちょっと増えるかなと。ジャカレイ選手やメイヘム選手は、昨年ミドル級で活躍したんですけど、今年になってから組めてないんで、そういう選手を積極的に出していきたいなと思います。とにかく元気な選手を使いたいですね。ナカハラ選手とかは、僕らも本当に期待している選手なんです。愛知県のトヨタ自動車が良かった頃は、ブラジルから出稼ぎに来ていた人たちがたくさんいたんですけど、今は多分、景気が悪くて……。僕らが昔、名古屋でイベントをやったときは、例えば、ブラジル人ファイターのノゲイラ(アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ)が出ますってなったときに、トヨタの工場で働いている日系ブラジル人のコミュニティの人たちが結構チケットを買って応援に来てくれていたんですね。ナカハラ選手にもですね、ぜひそういう役割を担ってもらいたいなっていうことも考えているんです。ちなみに、僕は地元が(愛知県)豊田なんですけど、日本が景気が悪いと言われていたときも、愛知県は景気がいいというか、商売上手というか、そういうふうに言われていたんですけど、ちょっと今はよろしくないんで。そういう元気というか、パワーを届けたいなと。ミノワマン選手も柴田選手も愛知県はそれぞれの地元から近いですし、所(英男)選手も岐阜ですからね。今週末にDREAMウェルター級GP出場者決定戦をする白井祐矢選手も豊橋出身ですし、あと、本当に残念なことに、谷川さんも愛知県出身ですからね(笑)。佐伯さんも愛知県。愛知県は、選手もいれば、作り手側、プロモーターサイドも多いんです。そんな格闘技王国・愛知県を盛り上げるような大会にしたいなと思います。
──定額給付金で見に来てほしいと。
笹原 そうですね。そのお金で観に来ていただければですね、何十倍もの喜びを与えられると思います。でも、そういう心意気というか、気構えは絶対に必要だと思います。そういうのがファイターたちの気持ちにも伝わるというか、そういう気持ちで闘えば、お客さんにも感情が伝わると思いますんで。『DREAM.8』は“SAVE THE AICHI”ということで。裏テーマはそれですね(笑)。