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2009年3月7日

フェザー級GP一回戦出場12選手は計量一発OK!
決戦はいよいよ明日!! 『DREAM.7』出場選手が決戦に向けて意気込み!!

3月7日(土)、都内ホテルにて、3・8『HEIWA DREAM.7 フェザー級グランプリ2009開幕戦』(さいたまスーパーアリーナ)の直前記者会見が行われた。
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“最軽量最強”を決めるトーナメント、DREAMフェザー級GPがいよいよ明日開幕! この日行われた会見には、再計量中のロス・エバネスを除く出場17選手が登壇。大会に向けての意気込みを語った。

明日のフェザー級GP一回戦に臨む12人の選手は、全員一発でこの日13時より行われた計量をパス。そして会見では、明日のメインを務める今成正和と山本篤が静かに対峙すれば、西浦“ウィッキー”聡生とエイブル・カラムは視殺戦&舌戦。チェイス・ビービを挑発し続けるジョー・ウォーレンや、身長183センチのミカ・ミラーの全身を舐めるように睨み付ける前田吉朗など、表現こそ違え、それぞれが一様に気合い漲る様子で会見に臨んだ。

2009年DREAMの第一弾大会となる『DREAM.7』開催を明日に控え、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは、「昨年DREAMが誕生しまして、昨年は6回の大会+Dynamite!!という形で行ってきました。一年目は『誕生したばかりだから』という言い訳ができた一年目だと思うのですが、今年は一切、そういう言い訳はできません。いかにDREAMが“熱”のあるイベントをするかというのは、主催者もそうですし、選手の方々も重責を担っていると感じております。今年はDREAMにとって間違いなく勝負の年になると思いますので、ぜひご期待ください」と挨拶。そして、明日より開幕するフェザー級GPについて「今、後ろに座っていただいております12選手、4月の『DREAM.8』にスライドして一回戦を行っていただきます所英男選手とDJ taiki選手、プラス推薦枠で登場していただきます山本“KID”徳郁選手、この15選手でフェザー級の頂点の座を争っていただきます。最高の15選手を並べられたと自負しております。まさにフェザー級最強が決まる大会になると思います」と胸を張ると、青木真也、川尻達也、石田光洋、中村大介が登場する3つのワンマッチについては「特に日本人選手に関してですが、私からどうこう注文を付けるつもりはまったくありません。プロたる者がどんな闘いを見せればファンの方が喜んでいただけるか、十分に分かっていると思いますので、フェザー級GPに負けないような試合を見せてくれると思っています」と語り、2009年DREAMの船出に相応しい極上の9試合が用意できたことを力説した。

世界トップレベルのファイターが揃ったフェザー級GP。果たして、二回戦へと駒を進めるのは!? そして、昨年DREAMライト級を盛り上げた日本人4選手はどんな試合を見せてくれるのか!? その答えは明日、さいたまスーパーアリーナで出る!!

以下、全選手コメント、青木真也、今成正和、笹原EPの囲み取材でのコメント。

■中村大介
「明日は非常に強い石田選手との試合なんですけども、いつもどおり、自分のやってきた自分のUスタイルを、全力で全開で行きたいと思います」

■石田光洋
「明日試合に出られることを嬉しく思っています。主催者の皆さん、一緒にトレーニングをしてきた皆さん、本当にありがとうございます。明日は感謝の意味を込めて、中村選手に全力でぶつかっていきたいと思います。ただ、十字を取らせる気はありません」

■デイビッド・ガードナー
「明日は、世界のライト級の中でももっとも強い選手の一人と試合ができることが楽しみですし、火花が散る試合となりますので楽しみにしていてください」

■青木真也
「今年も青木真也は挑戦し続けます! 行けるところまで行ってみようかと思います! 応援よろしくお願いします!」

■川尻達也
「まずは相手(ロス・エバネス)にしっかり体重を落としてもらいます。明日はフェザー級GPということで素晴らしいファイターがたくさんいるんですけど、自分も負けてられないんでしっかり拳で勝負して、主役をフェザー級に取られないように、僕が主役を強奪したいと思います。期待してください」

■ビビアーノ・フェルナンデス
「私はそんなに話すことが好きではなく、闘うのが好きです。明日は皆さん、ご期待ください。(相手と対峙して感じたことは?)リングの外では尊敬していますが、リングの上ではライバルになります。そのときまで選手の顔は見ず、自分のファイトだけに集中しています」

■大塚隆史
「ブラジル人とやるのはこれで4人目なんですけど、もう慣れているんで、全力でKOを狙っていきます。(相手と対峙して感じたことは?)ビビアーノ選手のビデオを結構見たんですけど、計量とかで会って凄いイイやつだなと。『これから闘うのかな?』って感じなんですけど、リングに上がったら全力でKOを狙います」

■ジョー・ウォーレン
「私はグレコローマンレスリングの世界チャンピオンでした。そして、自分の部屋の中にはたくさんベルトがあるんですけど、今回もベルトを持って帰って、自分のコレクションの一つに加えたいと思っています。全力を尽くして、非常にバイオレントな試合をお見せします。(相手と対峙して感じたことは?)チェイス・ビービ選手はいい選手。でも、目を見たときに『怖がっているな』と思いました。多分、彼は自分の目を見たとき『取って食われるんじゃないか』と思ったと思います。明日はそのとおりになるようにします」

■チェイス・ビービ
「今回のチャンスをいただいて嬉しく思っています。15分間完全燃焼して、花火を打ち上げるような試合をします。明日はボコボコになった相手の顔が見られると思います。(相手と対峙して感じたことは?)彼の目を見たときはリスペクトしかないです。ただ、明日は別。明日はリング上で別の自分を見せます」

■エイブル・カラム
「今回のフェザー級GPに出場することができて、大変名誉に感じております。技術だけでなく、心を込めて、自分の精神力を込めた試合をします。自分のすべてを見せたいと思います。(相手と対峙して感じたことは?)彼の目を見て、『本当に夢が叶った』と思いました。自分は人口4,500人の小さな街から来ました。日本で試合をするなんて夢が叶った気持ちです」

■西浦“ウィッキー”聡生
「明日はリングを自分の色に染めちゃいます。期待してください。(相手と対峙して感じたことは?)『カラム選手を何色に染めようかなぁ』と思っていました。(カラムが『赤になるなら、ウィッキー選手の血の色でなります』と返したことを受け)自分はピンクの血が出るよ(笑)」

■ミカ・ミラー
「今回のフェザー級GPに参加できたことを大変名誉に感じております。ただ、勘違いしないでください。私は日本にただ来ただけではありません。チャンピオンになるために日本に来ました。ベルトを持って帰ってアメリカン・トップチームのコレクションに加えて、そしてアメリカン・トップチームが世界で一番優れたチームなんだということを証明したいと思います。(相手と対峙して感じたことは?)経験抱負そうな目だなと思いました。リスペクトはしていますが、明日は叩きのめします」

■前田吉朗
「このトーナメント、凄い顔ぶれが揃っていると思います。自分もこの軽量級でずっと走ってきて、その走ってきた経験、アメリカでの経験、すべてを活かして駆け抜けたいと思います。楽しみにしていてください。(相手と対峙して感じたことは?)顔を見ながら『明日はこの顔を殴って蹴って張り倒すんやなぁ』としんみり思っただけです」

■キム・ジョンウォン
「このように大変大きな舞台に立たせていただきまして、大変光栄に思っています。相手(高谷裕之)は大変強い選手だと聞いております。火花のような華やかな試合を皆さんにお見せしたいと思います。(相手と対峙して感じたことは?)先程は相手を尊敬する気持ちで握手をしました」

■高谷裕之
「まずは一回戦なんですけど、ここまでいい体調で来れたと思うんで、最高の試合ができると思います。期待してください。(相手と対峙して感じたことは?)計量のとき、お互いいい体に仕上げてきていたと思ったので、いい試合ができると思います」

■山本篤
「自分の力を全部出せるように頑張ります。よろしくお願いします。(相手と対峙して感じたことは?)足関節を楽しみにしています」

■今成正和
「明日は凄い面白い試合をするんで、期待してください。(相手と対峙して感じたことは?)健康そうで何よりかなと思いました」

【青木真也の囲み取材の模様】
──青木選手から見た、今日のフェザー級GP選手の様子は?
青木 去年、オレらは必死でライト級でDREAMを作ってきて、今回、オレの大好きなDREAMのメインはフェザー級なんですけど、まあ、今日(フェザー級の)選手たちの対応を見る限り、『本当に大丈夫かな?』というのは感じています。だからこそオレは試合するし、そういう部分で『やっぱりオレがやらなきゃな』と再確認しました。
──どこに「大丈夫かな?」と感じましたか?
青木 なんて言うのかな〜……、『じゃあ、やってやる!』という気持ちがないですよね。オレは明日、命を懸けて試合をして、オレがどれだけDREAMが好きかというのを見せたいと思います。DREAMというものを、オレが盛り上げていきたいなと思います。
──対戦相手をチラチラと見ていましたが?
青木 いい匂いするかなと(笑)。明日、自分が勝つにはどう一本取ればいいかなと確認していました。足、腕、手首、首とか、ジョイントジョイントの取りやすい形を計量のときに見て、『ここは極めづらいかな?』『ここは極めやすいかな?』とは常に考えます。当たるときもあるし外れるときもあるので分からないんすけどね。
──今年の目標は?
青木 明日でかいこと言おうかなと思っているんですけど、まあ、全大会に出てやろうかなと。みんな踏み出さない中で、作っていくには挑戦しなきゃダメだなと思います。去年以上のことを何があっても作り上げていこうと強い気持ちを持っています。
──全大会出場というのは何か目的があって?
青木 もうちょっと生活を豊かにしたいと思って(笑)。いつ派遣切りにあうか分からないですからね(笑)。契約社員みたいなもんですからね。
──山本“KID”徳郁選手がフェザー級GP一回戦を欠場したことについては?
青木 逆に、出ると聞いたとき『すげえな!』って思いましたね。言い方悪いけど、メリットは何もないじゃないですか。まったくおいしくないところに出てくれるというのは、リスペクトに値するなと思います。所(英男)選手が去年、オレらと一緒に試合をしてDREAMを作ってくれているときに、リスクのある試合に踏み出してくれて、ファイターとして素直に尊敬する部分があって、今でも大好きな選手なんです。他のフェザーの選手がどう思っているのか分からないですけど、単純にKID選手が一緒にDREAMをやっていくって決めてくれて嬉しいなと思います。

【今成正和の囲み取材の模様】
──山本篤選手について「健康そうで何より」とおっしゃっていましたが?
今成 色が黒くて、スポーティな感じがしたので。
──山本選手の試合映像は見ましたか?
今成 何試合か見ました。速いですね。
──いつも闘っているDEEPより広いですが?
今成 問題あるんですかね?
──捕まえづらいとか?
今成 あぁ〜、考えたこともなかったですね(笑)。
──メインに登場することについては?
今成 待ち時間が長いですよね。
──メインに相応しい試合をしようという気持ちは?
今成 あります。
──山本選手は「足関が楽しみ」と言っていましたが?
今成 はい、お楽しみに(笑)。
──山本選手はKID選手の一番弟子と言われていますが、“仮想KID”として見る部分はありますか?
今成 そういう要素はあると思いますが、やっぱり違うもんですからね。大きく分ければあると思いますけど、KID選手はちょっと特殊なんで、誰とやっても仮想にはならないと思います。
──他のフェザー級GP出場選手を見ていかがでしたか?
今成 みんないい体してましたよね。その中で一番になりたいです。

【笹原EPの囲み取材の模様】
──ロス・エバネス選手はどれくらい体重オーバーだったんですか?
笹原 何グラムオーバーかは聞いてないんです。今、まさに落としてる最中です。落とせる範囲だと聞いています。
──フェザー級GP出場選手の計量は?
笹原 みんな一発でOKでした。みんなバッキバキ。公開で見せたかったというくらい、圧倒的に美しい体でした。
──今成vs山本をメインに据えたのは?
笹原 いろいろ候補があったんですけど、フェザー級GPが開幕する中で、なかなかフェザーはまだ認知されていませんけど、僕らとしてはフェザーの素晴らしさを今年見せたいという中で、「じゃあ、誰に託せるのか?」となったときに、「今成選手と山本選手であれば」というのがありました。我々が「今年はフェザーに懸けるぞ!」という気持ちの表れです。スリリングな試合をしてくれると思います。
──メインは高谷選手です。
笹原 高谷選手は殴って倒すという分かりやすい選手なので、セミで火を点けてメインに繋げてくれるかなと思います。しかし、相手のキム・ジョンウォンも怖そうですよ。今回のフェザーの12人の中で一番美しい体をしていましたからね。力がありそうです。