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2009年2月5日

「最強の最軽量を決める!」
遂にDREAMフェザー級グランプリ出場選手11名が決定!!

2月5日(木)、都内・八芳園にて記者会見が行なわれ、3・8『HEIWA DREAM.7 フェザー級グランプリ2009開幕戦』(さいたまスーパーアリーナ)より開幕するフェザー級グランプリ2009の出場選手が発表された。
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本日、発表された選手は日本人では今成正和、所英男、山本篤、高谷裕之、ウィッキー聡生、大塚隆史の6名。そして、海外からはビビアーノ・フェルナンデス、ミカ・ミラー、チェイス・ビービ、キム・ジョンウォン、ジョー・ウォーレンの5名だ。また、2月10日(火)の『新春!DEEP&CMAファン感謝祭』にて、このフェザー級グランプリ出場権を懸けて対戦する昇侍とDj taikiも候補選手として名を連ねた。

記者会見には笹原圭一DREAMイベント・プロデューサー、そして出場日本人選手の今成、所、山本、高谷、ウィッキー、大塚の6名と、出場候補選手である昇侍とtaikiが出席。それぞれ意気込みを述べた。

昨年のライト級グランプリとミドル級グランプリの大盛況ぶりを受けて、世界各国から殺到した選手の売り込みの中から、厳選された猛者たちが一堂に会する今回のフェザー級グランプリ。「最強の最軽量を決めます!」と笹原EPが豪語するほど、豪華なメンツが揃い踏みした。会見に出席した日本人選手も、初参戦の選手を含めていずれ劣らぬ強豪たちばかりだ。

中でも最も注目されるのはDREAM参戦が熱望されていた今成の存在だ。足関十段の異名でDEEPで活躍している今成だが、イギリスのCage Rageでもベルトを巻くなど、その実力はワールドクラス。日本人のトップファイターや海外の強豪たちとの闘いに注目が集まる。また、既にDREAMの常連選手となっている所は大晦日の『FieLDS Dynamite!!〜勇気のチカラ〜』(さいたまスーパーアリーナ)での中村大介戦で、骨折の重傷を負いながらもこのトーナメントに名を連ねた。その所を昨年の9・23『OLYMPIA DREAM.6ミドル級グランプリ 決勝戦』(さいたまスーパーアリーナ)でのワンマッチで撃破した、山本“KID”徳郁の弟子・山本も注目の存在だ。そして、かつてHERO'Sのライト級戦線で活躍し、昨年はアメリカのWECに殴り込みをかけていた高谷も満を持して、DREAM初参戦。加えて、CAGE FORCEのフェザー級グランプリ準優勝者であるウィッキー、昨年の12・10『DEEP39 IMPACT』で元ライト級キング・オブ・パンクラシストの昇侍を倒した大塚と、初参戦組の日本人は誰もが要注目のファイターばかりだ。

海外からも強豪が目白押し。かつて、HERO'Sで山本“KID”徳郁をあと一歩のところまで追い詰めた柔術世界王者のフェルナンデス、まだ知名度はないがWECで活躍し、関係者の間では今大会の優勝候補の一番手との評価もあるアメリカン・トップチームのミラー、そして前WEC世界バンタム級王者のビービがエントリーされている。また、これが総合格闘技はデビュー戦となるものの、キムとウォーレンの存在も侮れない。キムはあのユン・ドンシクの弟子で、あまたいる韓国人ファイターの中でも抜きん出た才能の持ち主と言われている元柔道家だ。ウォーレンはアマチュア・レスリングで世界王者に君臨し、ここ2年間は無敗を誇っているレスリングエリート。キムにしろウォーレンにしろ、総合での実力は未知数だが、いずれも数年前から準備をしてきたとのことで、衝撃的なデビュー戦を飾る可能性もある。

注目されている契約体重だが、60キロから65キロの間にいる有力選手たちがまんべんなく出られるように、現在63キロから63.5キロの間で現在も調整中。そして、残りの選手に関してもチーム・クエストやアメリカン・トップチームなどの名門チームから選出する予定で、まだまだ国内外から強豪選手が集まってきそうな気配がある。

そんな中、ファンが一番気になっているのがKIDの存在だろう。元々、DREAMのフェザー級はKIDが軸になることが臨まれていた階級。しかし、昨年の7・21『HEIWA DREAM.5ライト級グランプリ決勝戦』でジョセフ・ベナビデスと対戦予定だったが、試合直前に足を負傷。その後、KIDのDREAM参戦は実現していない。当然、このフェザー級グランプリでの復活が期待されているが、現在もKIDの足は治りきっておらず、推薦枠での出場を含めて調整中とのこと。過去の実績を考慮すれば、推薦枠で5月に予定されている『DREAM.9フェザー級グランプリ 2nd ROUND』の2回戦から出場という処置を執っても、問題なしというのが笹原プロデューサーの見解だ。選手たちもどんな形であれ、KIDの参戦は臨むところ。「出るんだったら、いきなり対戦したい」(taiki)、「出るんだったらやりたい。出ないならば優勝して、挑戦状を叩き付ける」(昇侍)、「出てくれたら盛り上がるので、出て盛り上げてほしい」(大塚)、「自分も出てほしい」(ウィッキー)、「ぜひ出てほしい」(今成)、「修斗、『HERO'S』と一緒に闘ってきて、まだ闘ったことがないので闘いたい」(高谷)、「盛り上がるので出たほうがいいと思います」(所)、「ボスとはいつかは試合をしたいですね」(山本)と、口々にKIDの参戦を熱望していた。

もし、KIDが推薦枠となれば、1回戦は14選手によって争われる見込み。いずれにしても、強豪揃いのフェザー級グランプリ、熾烈な闘いの開幕までおよそ1ヵ月だ!

以下、会見に出席した全選手のコメント&海外選手からのコメント及び、今成、所、山本、笹原EPの囲み会見の模様。


■Dj taiki
「僕はまだ決定していませんが、あちらに座っている方(昇侍)に勝利して、DREAMに出たいと思います。(意識する選手は?)もちろん、2月10日のことしか考えてないです。(KIDについては?)出るんだったら、いきなり対戦したいです。ただ、確定していない間はなんとも言えません」

■昇侍
「また、このDREAMの舞台に上がれるチャンスをいただいて光栄です。2月10日に試合をしないと上がれないと言われていますけど、僕はそうは思いません。僕のスタートは2月10日。フェザー級グランプリは2月10日から始まると思っているので、優勝に向けて頑張ります。(意識する選手は?)自分はストライカーで打撃に自信を持っているので、打撃で打ち合える選手。自分よりも強い選手がいるのか知りたい。(KIDについては?)出るんだったらやりたい。出ないならば優勝して、挑戦状を叩き付けます!」

■大塚隆史
「日本人の中で一番若いので、若さを活かして、アグレッシブな姿勢でいきます。(意識する選手は?)多分、外人選手とやると思いますけど、誰でもいいのでアグレッシブでいい試合をすることしか考えてないです。(KIDについては?)出てくれたら盛り上がるので、出て盛り上げてほしいですね」

■ウィッキー聡生
「長崎人は強えぞというところを見せたいと思います。(意識する選手は?)KID選手とやりたかったんですけど、まだ分からないので誰とでもいいです。(KIDについては?)自分も出てほしいというだけで、なんとも言えないです」

■今成正和
「みんな強い選手だと思いますけど、誰と当たっても問題ないように準備をしておきます。(意識する選手は?)みんなとやりたいです。(KIDについては?)ぜひ出てほしい」

■高谷裕之
「日本での試合は久しぶりです。あと、初めての階級なのでしっかりと仕上げて闘いたいと思います。(意識する選手は?)海外で悔しい思いをしたので、外国人選手ですね。日本人では関節技が流行っているので、今成選手なんかが強いんじゃないかと思います。(KIDについては?)修斗、HERO'Sと一緒に闘ってきて、まだ闘ったことがないので闘いたいですね」

■所英男
「凄い選手がいますが、その中で勝ち上がってベルトを巻きたいと思います。(意識する選手は?)トーナメントなのでみんな強い選手なので、誰でもいいんですけど、山本選手には負けたくないです。(KIDについては?)盛り上がるので出たほうがいいと思います」

■山本篤
「誰であろうと自分の力を出します。応援よろしくお願いします。(意識する選手は?)自分の力が出せるなら、誰でもいいです。(もし、トーナメントでKIDと当たった場合は?)とりあえず最初は歯が立たないと思いますけど、一歩一歩頑張ります。(KIDについては?)僕もボスとはいつかは試合をしたいですね」

【海外選手からのコメント】

■チェイス・ビービ
「日本では初めての試合で、DREAMに参戦できるということで非常にワクワクしています。アグレッシブな試合でファンを楽しませたいと思います。私はWECでもベルトを巻きましたが、DREAMでも絶対に巻きたいと思っています」

■ミカ・ミラー
「この階級は強い選手ばかり。しかし、自分の力を出せば結果は付いてくるでしょう。アメリカン・トップチームの選手として恥ずかしくない試合をしたいです」

■ビビアーノ・フェルナンデス
「KID選手には借りがあるので、このトーナメントで返したいと思います」

■キム・ジョンウォン
「DREAMの素晴らしさはユンから聞いていたので、出場できることに驚いています。プロの選手として、私の試合を楽しんでもらいたい。韓国にもエンターテイナーがいることを知ってもらいたいです」

■ジョー・ウォーレン
「初の総合の試合をDREAMでできることに興奮し、また感謝しています。現在はダン・ヘンダーソンとトレーニングを積んでいますが、素晴らしいファイトをお見せしますので、期待していてください」

【今成正和の囲み会見】
――青木選手からはDREAM出場に関して何か言葉はかけられましたか?
今成 どうすかね? 特に(笑)。
――DREAMの印象は?
今成 ……さいたま(笑)。
――そうそうたるメンバーが揃っているが?
今成 楽しみですね。
――KID選手がもし主催者推薦枠で参戦となったら?
今成 別に。いいんじゃないですか?
――さきほど「(KIDに)出てきて欲しい」と言っていたが。
今成 やりたいですね。
――以前からそういう気持ちは持っていた?
今成 いや、最近。まあ……強いから。

【所英男の囲み会見】
――怪我の状態は?
所 今はリハビリをしているところで、一生懸命ベストなコンディションに持って行っています。練習は走ったりで、まだスパーリングとかはしてないです。
――間に合いそうですか?
所 なんとも……。
――「俺も推薦枠にしてくれ」という気持ちは?
所 いやあ、そんなこと言ったら大変なことになります……(苦笑)。とりあえず早く治して練習をする環境に持っていきたいです。
――KID選手が推薦枠からの出場になる可能性があることについては?
所 このトーナメントの優勝者がKIDさんに挑戦するっていうのもアリだと思うし、それくらいの人だと思います。
――スパーはいつぐらいから出来そう?
所 とりあえず軽くは動けますけど、ガチガチ動くのはまだ。今月末には出来ればいいなと思います。あせりはないです。
――まだ契約体重が決定していないが。
所 去年、63キロで何度か試合をさせてもらって、コツを掴みかけているので、何キロでも大丈夫です。
――大晦日の敗戦を払拭したい?
所 とりあえずDREAMと『Dynamite!!』で2連敗して、ちょっと3連敗は出来ないなと。かなり……かなり。
――練習の環境を変えたりなにか変化が欲しいですか?
所 環境は今のところで頑張って、気持ちの面は、マイナスの発言をしないっていうことを目標にしています。日頃から気をつけて、ハイ。
――「山本(篤)選手に負けたくない」と言っていたが、一回戦で闘いたい?
所 何回戦でもいいんですけど、当たればやり返したいですね。

【山本篤の囲み会見】
――KID選手の最近のコンディションは?
山本 KIDさん、アメリカのほうに行ってるんで最近は会ってないですね。2〜3週間くらい前に会いましたけど。
――どんな練習を?
山本 たまに。フィジカルトレーニングをしたり。スパーはないです。筋トレとか。
――「KID選手に出てきてほしい」という声が多くのファイターから聞かれたが、「お前ら、顔じゃないよ」という気持ちは?
山本 うーん、ちょっとわかんないスね(笑)。
――所選手が闘いたいと言っていたが。
山本 どうなんスかね? やってもいいスけどね。そのかわり、次はKOしちゃうよ、って(笑)。
――かつてKID選手と闘ったビビアーノ選手が出場しますが、意識はする?
山本 誰も意識したことないスね。相手が決まってからイメージしていくんで。自分の持ってるものを全部出したい、それだけです。誰とやっても自分を出せるように頑張ります。
――DREAMのリングで全部出したことがない?
山本 ないスね。出してみたいっスね。自然児ですから。

【笹原圭一イベント・プロデューサーの囲み会見】
――KID選手が推薦枠での出場となった場合、3月の開幕戦はどうなる?
笹原 KID選手が推薦枠での出場ということになれば、当然開幕戦は14選手での7カード。そして5月からKID選手が出てくることになります。しかし、5月にも間に合わないということになれば、3月に(KIDをのぞいた)16選手で8カードということになります。それと可能性としては、これはやりたくないんですけど、3月に7カードやって、4月に1試合だけスライドしておこなうか。それで勝ち上がった選手が5月に試合を行なうという。これはスケジュール的には強行なもので、去年青木選手がこれに近い形でやったんですけど、ちょっとかわいそうというか大変だと思うので、できればこれはやりたくない。
――先日、谷川氏がKID選手と会って、参戦の感触を掴んだという発言があったが。
笹原 僕が聞いた話だと、去年一年を棒に振ってるという思いがあるなかで、今年その雪辱を期す思いはあると。なので、なんとかここ1〜2週間で話をまとめたいなと思っています。どの選手もKID選手とやってみたいというので、いるといないのとではイメージが違ってくるということもあると思うので、出したいなっていうのは正直あります。あとは外国人選手が聞いたことのない選手が多いかもしれませんが、WECだとか向こうの軽量級のリングで闘っていた選手が、そこを離れて日本のリングに上がってくるというのは、日本の軽量級にすごく興味を持っているということです。現在、重たいクラスはアメリカに重心があるんですけど、軽量級に関しては日本、もっと言うとDREAMが中心になっていると思いますので、だからこそ、こっちに上がってくるんだと思います。先ほども言いましたけど、“最強の最軽量クラス”が決まると思います。向こうにはトーナメントもありませんし、そこに挑戦してみたいという気持ちもあると思います。
――日本人選手vs外国人選手という図式になりますか?
笹原 いえ、人数的には日本人と外国人が半々ぐらいを考えていますが、必ずしも日本人vs外国人ということでは考えていません。日本人対決もあるでしょうし、外国人対決もある。組み合わせはまだ決めていないんですけど。本当はくじ引きでカードを決めたいくらい、誰もが優勝候補。
――あえて、その中で注目のファイターは?
笹原 今回初参戦するファイターは、どの選手も注目だと思います。当然KID選手は実績もありますし、注目度は抜群なんですけど、(ほかのどの選手も)軽量級のもっとも進化したファイトスタイルをお見せできると思うんです。「ここまで進化してるんだ!」と、スピードもあって力もある選手ばかりだと思います。初参戦の選手はどの選手もみんなビックリするんじゃないかな。それぐらいの技術の高さはありますので、相当ハイレベルなトーナメントになります。それと今大会はワンマッチを重たいクラスで、ヘビーなのかミドルなのかは決まってませんが、3試合ぐらい組みたいと思います。