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2008年12月28日

「打撃勝負に行くつもりです。殴り倒したいと思います」
坂口征夫インタビュー

12・31『FieLDS Dynamite!! ~勇気のチカラ 2008~』(さいたまスーパーアリーナ)でアンディ・オロゴンと対戦する坂口征夫にインタビュー。念願の『Dynamite!!』参戦が決定した今の心境を聞いてみた。【取材日:2008年12月24日】

■「自分の中に眠る動物的な力を出すしかない」

──『FieLDS Dynamite!! ~勇気のチカラ 2008~』への出場が決定しました。今の率直な感想をお願いします。
坂口 素直に嬉しいです。自分なんかを出してくれて、本当にありがたいことだと思っています。やっぱり格闘技をやっている者にとって一番の目標であって、夢でもある舞台ですからね。そういう舞台ですから実力のある選手が上がるのが当然だと思いますし、自分の実力がそこまでないのは理解しています。ただ、格闘技のお祭りと考えたときに、自分の一番嫌う部分でもあるんですけど、親父(坂口征二さん)と弟(坂口憲二さん)を担ぎ上げて格闘技が盛り上がればいいなというのと、自分も一生懸命やってきたのでそれを見てもらいたいという気持ちがあり、今回、参戦をお願いしました。
──「自分の一番嫌う部分でもある」というお話が出ましたが、今坂口選手が格闘技をする上で、お父様、弟さんというのはどういった存在なのでしょうか?
坂口 最初は……というか今もイヤですね(苦笑)。ただ、仲が悪いからとか、そういうのではないんです。憲二とは仲がいいですし、総合格闘技をやる自分をすごく応援してくれますから。親父は自分が格闘技をやることにあまり興味がないんですけど(苦笑)。
──「坂口征二の長男」「坂口憲二の弟」という見られ方に対して「イヤ」ということですね。
坂口 そうです。昨年は対戦相手プラス、いわば自分を“七光り”で見ている人との闘いもあったんです。でも、デビュー3戦目くらいから吹っ切れて、今は「そう思いたいなら思ってくれ」と。ただ、自分も中途半端に総合格闘技をやっているわけではないんで、命懸けてやってますんで、そういう部分も見てくれればなと思っています。
──弟さんが今回の参戦の後押しをしたと聞きました。
坂口 この前の試合(10・26パンクラスディファ有明大会:五十里祐一戦)が終わったあと、「『(大晦日に)出たい!』って言え!!」みたいな感じで憲二のほうが興奮してて(笑)。自分としても出たい舞台ではあったので当然出たいという思いはありましたけど、「出させてください」って言って出してもらえるほど簡単なリングじゃないですからね。それは承知していたんですけど、アピールしなければ何もないわけですから、そういう意味で訴えかけていこうと。
──そのアピールが叶い、初の『Dynamite!!』参戦と相成りました。対戦相手がアンディ・オロゴンに決まったときは、どのような感想を持ちましたか?
坂口 「やっかいな相手だなぁ……」と思いました。自分はどちらかというと立ち技の試合を好んでやるタイプなので、そういう部分で本職のキックボクサーと対戦するとなるとどうしても分が悪いというのもありますし、かといって寝かせて関節に行ってというタイプではないですからね。今までもバンバン殴り合ってどっちかの打撃が当たれば倒れるという試合をしてきたので、そういう意味では物凄くやっかいですね。リーチも長いので。
──ということは、今回も打撃勝負に?
坂口 はい、打撃勝負に行くつもりです。困ったら寝技に行くかもしれないですけど、今回の大会のテーマは“勇気のチカラ”ということなので、自分も勇気を振り絞って自分の打撃がどこまで通じるのか試してみたいです。
──アンディ選手の試合を見たことは?
坂口 あります。動物的なんですよね、速さとか勘とかが。人間と試合するというよりも、動物と闘うという感覚に近いですね。だからあれこれ考えてやっていても何も通用しないと思うので、自分も自分の中に眠る動物的な力を出すしかないなと思います。すごい選手だと思います。
──最後に大晦日に向けての意気込みを聞かせてください。
坂口 嬉しさと緊張の両方がありますが、今までどおり頑張っていきたいです。派手に行った上で殴り倒したいと思います。