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2008年9月12日

「普段同様、自分らしく一生懸命にやりたい」
秋山はマイペースを強調!! 外岡はケンカ勝負を宣言!!

9月12日(金)、都内・八芳園で記者会見が行なわれ、9・23『OLYMPIA DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦』(さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カードが発表された。
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発表されたカードは、【ミドル級ワンマッチ】秋山成勲vs外岡真徳の1試合。記者会見には、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーと、『DREAM.6』への出場が決定した秋山、外岡が出席。『DREAM.6』に向けての抱負を語った。

会見の冒頭、まずは秋山vs外岡戦決定の経緯について、笹原EPは「前回『DREAM.5』以降、秋山選手が次の対戦相手として田村(潔司)選手との対戦を表明し、我々も実現に向け調整してきましたが、田村選手の怪我がまだ回復しきれず、実現には至りませんでした。その後、秋山選手サイドには3~4名の選手をピックアップして投げかけ、最終的に外岡選手に決定したという次第です」と説明。今回がDREAM初参戦の外岡については、「回転の速い打撃が持ち味の空手家です。総合格闘技の実績では秋山選手のほうが上ですが、一発を狙って乗り込んでくると思います。また、外岡選手の師匠である金泰泳選手の仇討ちという意味でも何かやってくれるのではないかと思います」と外岡の奮闘に期待を寄せていた。

その外岡は開口一番、「今度の試合はケンカのつもりで行きます」とケンカ勝負を宣言! そして、秋山の印象について「昔、一緒に練習した頃は、(秋山は)打撃を始めたばかりで不慣れでしたが、今はパンチ力もあって、キック力もあって、テクニックも上がっている。今回、DREAMに出られることに意義を感じていますし、相手も秋山選手ということで不服はありません」と語ると、「打ち合っていただけるなら、打ち合いたいと思います」と打撃戦を望むコメントを残した。師匠である金泰泳からは「ケンカのつもりで思いっきり行け!」とのアドバイスを受けたという外岡。「正々堂々とかいうよりも、獲るか獲られるかのつもりで行きます」と打倒・秋山に意欲を見せていた。

一方の秋山は、「普段同様、自分らしく一生懸命にやりたいと思っています。よろしくお願いします」と、外岡とは対照的にマイペースを強調。DREAMサイドから提示された3〜4名の選手から外岡を選んだ理由について「7月の大会(『DREAM.5』)が終わった時点で田村戦を要望させていただきましたがなかなか返答がなく、『最悪、田村さんと試合ができないなら今回はやめておこう』と決めていたんですけども、いろんな話をしていく中で『選手は試合をしてなんぼだな』という気持ちが出てきて、いろんな候補選手をいただいた中で、田村さんより外岡選手のほうが打撃の部分ですごく素晴らしい選手だなと思い、対戦したいと思いました」と説明した。かつて一緒に練習したことがあるだけに、外岡のイメージもあるとのこと。「総合を始めた頃に自分は金選手に教わっていたんですけど、そのとき外岡選手とも一緒に練習しました。そのときからお互い成長していると思いますし、自分の成長した部分を見てほしいと思います」と意気込み。「ケンカ」という言葉を強調した外岡に対し、秋山は終始クールな姿勢を崩さなかった。“ケンカ”の外岡か? “マイペース”の秋山か? 勝つのはどっちだ!?

以下、記者会見後に行われた秋山、外岡の囲み取材の模様。

【秋山成勲】
――現在の練習状況は?
秋山 先程も申し上げたとおり、7月の段階で田村さんとやると決めて動いてたんですけど全然返答がなくて、田村さんサイドが「やらない」ということで、それなら今回の試合はもうやめておこうと思って、それで8月は北京(五輪)の仕事が入ったりいろいろ仕事をさせていただきました。今までどおりの練習をしていなかったので不安な部分はあったんですが、9月に入ってそのへんの仕事は全部やめてしっかり体を動かしている状態になっているんで、少しずつですけど体も戻ってきているんじゃないかなぁと思います。
――改めて、田村戦にこだわる理由を教えてください。
秋山 田村さんがずっと「やりたい」と言われていたのもあって、自分はまだ田村さんと比べて実力がと思っていたんですが、時期を見て、今だったら田村さんと試合をすることがファンの皆さんもそうですし、自分も納得できるし、前にオファーもいただいていたので、実現すれば面白いんじゃないかと感じています。
――外岡選手は「ケンカのつもりで」と言っていましたが?
秋山 ケンカといっても武器は持っていないんで、ルールのある、スポーツのケンカだと思っていますけど。
――ケンカなら負けない?
秋山 まあ……どうなんだろ? 昔、よくやっていたような気がするんですけど(笑)。
――外岡選手は打ち合いを望んでいますが?
秋山 外岡選手は打撃の部分でもすごく非凡なものを持たれている選手だと思うんですけど、自分もできるだけそれに近づいて、追い越すように練習してきていると思うんで、どこかで打ち合えるタイミングがあれば打ち合ってもいきたいですし、総合なので打ち合いだけが総合ではないですからね。だから、いろんな技術を出せればと思っています。
――今回、道衣は?
秋山 まあ、柔道と空手というのであれば道衣同士というのもありますが、まだ何も考えてないです。
――今回はミドル級グランプリの決勝ラウンドが行われますが、秋山選手の優勝予想は?
秋山 (メルヴィン・)マヌーフじゃないですか。他の選手もすごい強いんですけど、あの打撃にみんながどういうふうに対応できるのか……対応しきれないんじゃないかと思うので。
――今回、ミドル級チャンピオンが誕生しますが、そこに挑戦したいという気持ちは?
秋山 もちろんそういう気持ちはあります。けど、いきなり挑戦して、みんな一生懸命トーナメントを闘っているのに、ちょっと厚かましいと思うので、あまり考えてないです。
――韓国での北京五輪中継のお仕事をされていましたが?
秋山 柔道の試合がしたいって思いましたね。柔道から格闘技の舞台に上がった選手たちでチームを組んで実業団の試合に出たりとか。日本であっても韓国であってもどこでもやりたいと思っているので、そういう機会があればちょっとしたスポーツ、柔道の活性化につながるんじゃないかなと思います。
――北京五輪柔道金メダリストの石井慧選手とは先輩・後輩の間柄なんですよね?
秋山 アイツはボクの直の後輩なんです。すごいカワイイヤツでよくご飯とか食べに行くんですけど、素直すぎて、ちょっと紙一重のところがあって(笑)。いいものを持っているんですけど、まだ子供なのでこれからいろんな経験を経て、いい人間像になっていくんではないかなと思います。
――総合格闘家としてのポテンシャルは?
秋山 気持ちがすごい子なんですよ。負けず嫌いですしね。柔道が不器用な柔道なので、器用な総合ができるかなというのはありますが、いい筋肉をすごい持っているのでリズム感さえ合えば、もちろんいい選手になると思います。でも今は柔道家なんで、しっかり柔道をやれと言いたいです。

【外岡真徳】
――オファーはいつ頃聞きましたか?
外岡 正式なオファーは一昨日です。聞いた瞬間に「やります」と。
――06年8月に師匠の金選手が秋山選手に敗れています。
外岡 ボクの中では勝負は付いてないと思っているんで、兄さんが再戦する前にチャンスをいただけたのは光栄です。技術が上がっているのも見ていますし、打撃が得意なのも分かっています。
――道衣は着ますか?
外岡 ボクは着ないです。
――練習は正道会館で?
外岡 そうですね。正道の総本部で。
――総合での目標は?
外岡 やるからにはトップに立ちたいと思っています。ただ、今度の試合に関して言えば、相手のほうがキャリアは上ですし、自分には捨てるものがないので、思いっきりいけるなと思っています。
――会場では、外岡選手に声援、秋山選手にはブーイングが飛ぶと予想されますが?
外岡 秋山選手が今までやってきた、言われているというのは、自分にはあまり関係ないです。それは彼のやり方なんで、ボクはボクのやり方でいきたいと思います。自分的には合わないタイプの人だと思っていますので、心おきなくケンカに行こうと思っています。
――合わないタイプというのは?
外岡 友達にはなれないタイプかなと。