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2008年8月7日

9・23ミドル級グランプリ準決勝のカードが決定!!
そして“打倒KID”を目指す所英男がDREAM三連戦へ挑む!

8月7日(木)、都内・DEEPオフィシャルジム『IMPACT』で、9・23『OLYMPIA DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦』に関する記者会見が行なわれ、ミドル級グランプリ準決勝2試合の対戦カード、そしてフェザー級ワンマッチのカードが発表された。
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本日、発表された9・23『DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦』のカードは、ミドル級グランプリ準決勝、ホナウド・ジャカレイvsゼルグ“弁慶”ガレシック、メルヴィン・マヌーフvsゲガール・ムサシの2試合、そしてフェザー級ワンマッチ・所英男vs山本篤の3試合。

会見に出席したのは、笹原圭一イベント・プロデューサーと所英男、山本篤の3名。まずはミドル級グランプリ準決勝2試合のカード決定について笹原EPは、「会場でのアンケート等を参考にしながら決めました。正直、アンケート結果はどの組み合わせも僅差でした。そんな状況のなかで、各選手の持ち味が一番いかせると思ったカードがこの2試合です」と、カード決定の経緯について説明した。各選手の持ち味とはすなわち、寝技の強いジャカレイに最も対抗できるのは打撃の強いガレシックと判断。ジャカレイも打撃に関して非凡なセンスを見せるが、ガレシックの打撃テクニックは勝機を充分に見出せ、好勝負が期待できるということだ。そして、もう1試合のマヌーフvsムサシ戦だが、二人ともオランダ出身のファイターであり、打撃が得意な者同士ということで、前大会屈指の名勝負となったエディ・アルバレスvs川尻達也戦のような激しい試合展開が期待される。また、リザーブマッチに関して笹原EPは、「後日発表します」とのことだ。

そして、フェザー級のワンマッチは所vs山本。所はこれでDREAM三戦連続出場となることが決定。笹原EPは、「山本“KID”徳郁選手が怪我で欠場中ということもあり、所選手にはKID不在の穴を埋めるべく、そしてDREAMフェザー級の顔として期待している」と所に期待を寄せると、「所選手がこれからどんどん結果を残していくと、KID選手の回復具合にもよるが、大晦日でのKIDvs所戦というのも充分あり得ます」とニンジンをちらつかせる。一方の山本篤については「KRAZY BEE所属の若くてイキのいい選手。大将(KID)に負けないようなアグレッシブなファイトを見せてほしい」と、このワンマッチも好勝負となることを予想。山本篤は、山本“KID”徳郁率いるKRAZY BEE所属で、KIDの一番弟子との呼び声も高い選手。学生時代はレスリングで全日本選手権準優勝、2004年のプロ転向後もいきなりパンクラスのネオブラッドトーナメントフェザー級で優勝を果たすなど、これまで非凡な格闘センスを見せつけてきた男だ。KIDとの対戦を熱望する所との対戦ということで、代理戦争的な意味合いが多分に含まれたカードだが、山本自身のこの闘いに勝利し、乱世のDREAMフェザー級戦線に割って入りたいところだろう。

次に両者への質疑応答、囲み取材が行なわれ、所は「今回もDREAMに出場することができて、光栄に思っています。フェザー級の闘いを盛り上げるためにも、山本選手といい試合をして最終的に勝てたらいいと思います」とコメント。一方の山本は「所選手と闘えることに感謝しています。ありがとうございます」と、まずは殊勝なコメントを発した。また、お互いの印象について聞かれると、「凄くバランスのいい選手で、これまでアブダビ(コンバット)などで活躍した徹(肌ィ郎)さんや戸井田(カツヤ)さんといった日本のトップのグラップラーたちにも勝ってきているので強いと思います」(所)、「いつもいい試合をして、凄いいい選手だとずっと思ってました」(山本)と、両者とも相手を讃える発言に終始。だが、記者から山本に「KID選手と何か話はしたか?」と質問が飛ぶと、「『圧倒的に勝てよ!』と言われました。所選手はウチのボスと闘いたがっていますが、その前に自分がぶっ倒しますので、(KIDvs所戦は)やる必要がないと思う」と、自信に満ちた表情で勝利宣言を敢行。そして「自分はあの人(KID)に憧れてこの世界に入りました。アマチュア時代から常に自分のことをサポートしてくれて、練習でもちょっとでもあの人に近づけるように頑張っている。その気持ちがあるから今の自分があります。今回は圧勝したい」と、KRAZY BEEのトップであるKIDへの対戦を希望する所をここで何としてもストップさせるという心づもりのようだ。

この発言を聞いた所は、「圧勝ですか……。自分が負けるとしたらそういう感じになるかもって気がします。逆に勝つとしたら凄くいい試合展開になると思います」と、本気とも冗談ともつかぬ感想を述べる。そして「自分より全然運動神経がいいし、大学からレスリングをガッチリやってるんでアスリートですよね。キツい試合になると思います」とも。いずれにしても、追われる立場と追う立場、KID戦を熱望する所とそれを阻止せんとするKIDの弟子である山本の一戦は、フェザー級らしい好勝負になること必至だ。

また、笹原EPは「(KIDvs所戦は)KID選手の怪我が順調に回復すれば、充分ありえる」と大晦日での夢決戦実現の可能性を再度強調。そして、9・23『DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦』の残りのカードについては、「秋山とかミルコ、マッハあたりが予定候補選手です。青木は個人的には今回は一拍おいたほうがいいような気がします」とのこと。気になる他のカードは、お盆あけあたりのタイミングで発表させることとなりそうだ。