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2008年6月28日

「宇野選手とやらせてもらって、青木真也、また強くなれます!」
青木真也インタビュー

『OLYMPIA DREAM.4 ミドル級グランプリ2008 2nd ROUND』で行われたライト級トーナメント2回戦で永田克彦を破り、7月21日(月・祝)に開催の『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦』(大阪城ホール)での同トーナメント決勝ラウンド進出を決めた青木真也。決勝ラウンドに向けての抱負を語った。【取材日:2008年6月16日】

■「最後のフットチョークはホント地獄の苦しみだと思います」

――ライト級グランプリ決勝ラウンド進出、おめでとうございます! 昨日の永田戦を振り返ってみていかがですか?
青木 ダメージがなかったからよかったです。カルバンとやった後は歩くのもままならなかったですからね。久しぶりに試合して無傷で終わりました。あと、横浜がよかったです。
――横浜アリーナでの試合は06年11月の『PRIDE 武士道 -其の十三-』以来ですね。
青木 一体感があって会場としていいですよね。お客さんも入ってくれたし単純に嬉しかったっす。というか『DREAM.4』、全体的に面白かったですよね。所さんもすごい試合をしてましたし。モニターで見ていたんですけど、気持ちいいくらいに全部を出し切っていて格好良かったですね。めちゃくちゃ沸いてましたもんね。
――すごい声援が飛んでいました。
青木 いいテンカオも入ってましたし、すごいのがテンカオで効かせてからすぐにパンチで追ったじゃないですか。「所さん、すっごいアグレッシブだなぁ~!」って(笑)。しかも、その後に自分から下になって逆にピンチも迎えてんすよね(笑)。見ていてヒヤヒヤしましたよ。すげえ根性あるなと思いました。尊敬しちゃいますよ!
――青木選手も見事なフットチョークで一本勝ちでした。
青木 そうですね。永田選手が抱きついてきて絶対に一本は取らせないという匂いを感じたので、あの技を出しました。近代柔術の技ですよね、あれは。頸動脈じゃなくてノド元を絞める技なので、あれは苦しいですよ。ホント地獄の苦しみだと思います。
――試合前に「衝撃的なサブミッションで一本を取りたい」という宣言どおりになりました。
青木 でも、あまり悦には入っていないというか、試合が終わって1時間後には次の試合が決まってましたからね(笑)。なかなかないシチュエーションで宇野選手という最高の選手とやらせてもらって、青木真也、また強くなれると思うんですよ。それが素直に嬉しいし、宇野選手に感謝したいです。

■「その点、私、責任ゼロですからね!」

――宇野選手の印象を教えてください。
青木 “パイオニア”って呼ばれているけど本当にそのとおりで、修斗でヒカルド・“リッキー”・ボテーリョとやったときはガードの状態で相手の太股にヒジを打ってからのパウンドでKOしたり、(佐藤)ルミナさんをKOしたり、B.J.ペンとUFCで5Rやったり、結構名勝負があるんですよね。すごいですよ。そういうのを見てきた部分もあるので、単純に試合をするのが楽しみです。完成度も高い選手ですし、とにかく楽しみ!
――宇野選手の修斗時代は、当時青木選手は一ファンとして宇野選手の試合を見ていた?
青木 パンピーでしたね(笑)。一ファンとして見てました。ワンフーとして追いかけていましたよ。ルミナさんが絶対に勝つと言われていたのを覆して勝って、ルミナさんとの再戦でもまた勝って、で、UFCに行って。カッコイイなと思いましたよ、単純に。よく言われている「HERO'Sの選手だから……」とか、軽く見ているとか、そういうのはまったくなくて、宇野薫という選手に対してはすごい選手だなぁという思いだけですね。単純に楽しみだし、またボクを強くしてくれるだろうと。やってみたいです、早く! いやぁ~、いい試合になると思いますよ!
――会見では宇野選手の印象について「オシャレ」と言っていました。
青木 オシャレですよね! 宇野選手って、歳は33でしたっけ?
――33歳ですね。
青木 相当先輩ですねぇ~!
――桜井“マッハ”速人選手や秋山成勲選手と同年代ですね。
青木 ボクは同世代や後輩があまりいないんですよねぇ。後輩となると……ゲガール(・ムサシ)かぁ(笑)。あとはボクより年下で誰かいますか?
――ハレック・グレイシー選手は年下ですね。
青木 ハレック、後輩でしたか!!(笑)。親父のホリオン(・グレイシー)に似ているんで、絶対に年上だと思っていた(笑)。カルバン、(アンドレ・)ジダとは同い年。エディ・アルバレスとも同年代だったかな。
――まさに総合格闘技界のゴールデンエイジ! すごい世代ですよねぇ。
青木 アルバレスにはもう子供がいるんですよね? “ミスター・責任感”ですねぇ~。宇野さんもお子さんがいて、永田選手も結婚でしょ? その点、私、責任ゼロですからね!(笑)。“ミスター・無責任”です! まあ、それがいい方向に行っているというか、それは強みですけどね。
――「DREAMの大黒柱になる」という発言もありました。
青木 無責任だから、そういうのが口からドンドン出てくるんですよ!(笑)。
――7月の決勝ラウンド、期待しています!
青木 まあ、7月に向けて頑張りますよ! ありがとうございました!!