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2008年6月25日

「チャンピオンになれると確信している。その次は秋山だ」
メルヴィン・マヌーフインタビュー

『OLYMPIA DREAM.4 ミドル級グランプリ2008 2nd ROUND』で行われたミドル級トーナメント2回戦で桜庭和志を破り、9月23日(火・祝)に開催の『OLYMPIA DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦』(さいたまスーパーアリーナ)での同トーナメント決勝ラウンド進出を決めたメルヴィン・マヌーフにインタビュー。決勝ラウンドに向けての意気込みを語った。【取材日:2008年6月16日】

■「とにかく1回目のチャンスで絶対に決めようと集中していた」

――『DREAM.4』の桜庭戦は見事な勝利でした! 一夜明けての今の心境を聞かせてください。
マヌーフ すごく気分がいいね。勝ててよかったし、決勝ラウンドに進めてよかったよ。
――試合直後は表情が硬かったように見えたのですが?
マヌーフ 15分間闘う準備をしていたんだけど、1分半くらいで終わってしまったので、試合直後はまだ闘っているときの精神状態と同じというか、試合が終わったという実感がまったくなかったんだ。というか、何が起きたのかよく分からなかったんだよ(笑)。桜庭に勝ったことは、すごく誇りに思う。昔から、そして今も尊敬しているファイターだからな。そんなファイターに勝って「すごいことをしたな」という思いでいっぱいだよ。オレもいつの日か、桜庭と同じくらいのレジェンドファイターになりたいと思う。
――レジェンドに一歩近づいたという実感は?
マヌーフ まだまだこれからだ。今回の勝利に決して奢らず、全力ファイトを続けていきたい。
――実際に闘ってみた桜庭選手の印象はどうでしたか?
マヌーフ 素晴らしいファイターだったよ。ひょっとしたら桜庭は調子が悪かったのかもしれないな。日本のファンは残念だったと思うが、これがオレの仕事。相手を叩きつぶすのがオレの仕事なんだ。
――ハイキックは狙っていたんですか?
マヌーフ ああ、ハイキックは狙っていたよ。ハイでバランスを崩したらパンチで追い込もうと思っていた。
――最後のパウンドは強烈でしたね。
マヌーフ あそこまで強烈なパウンドを当てたのは初めてだと思う。とにかく1回目のチャンスで絶対に決めようと集中していたんだ。桜庭は非常にクレバー。試合の途中で作戦を変えることもできるからね。その余裕を与えないためにも早めに仕留めようと思ったんだ。

■「7月の頭から2ヶ月間、アメリカン・トップチームに行ってくる」

――9月の決勝ラウンドまで約3ヶ月ありますが、その間のトレーニングスケジュールを教えてください。
マヌーフ オランダに帰ったらすぐにトレーニングを再開して、7月の頭から2ヶ月間、アメリカン・トップチームに行ってくる。J.Z.(カルバン)やデニス(・カーン)とグッドトレーニングができるだろう。その後、オランダに戻ったらトレーナーと最終調整を行いつつ、バダ(・ハリ)とじっくりスパーリングをするつもりだよ。3ヶ月後には完璧なコンディションでまた日本に来るぜ。
――決勝ラウンドでは誰と闘いですか?
マヌーフ 相手は誰でもいい。誰と闘っても厳しい相手だ。
――ゲガール・ムサシ選手がマヌーフ選手と試合をしたがっていますが。
マヌーフ ああ、知っている。何回も言っているが、いつでもやってやるよ。オレはいろんな相手と闘ってきた。自分の体重よりもはるかに重いピーター(・アーツ)やレミー(・ボンヤスキー)とも闘ってきたんだ。誰が相手でも問題ないぜ。まあ、ゲガールには、「オレと闘うチャンスは9月にもやってくるかもしれねえんだから、それまで我慢して待てよ」と言いたいね(笑)。オレは逃げも隠れもしねえから。
――最後に決勝ラウンドに向けての意気込みをお願いします。
マヌーフ チャンピオンになれると確信している。そのためにオレは生活も変えたんだ。練習練習練習の毎日だ。チャンピオンになったら、その次は秋山(成勲)へのリベンジを実現させたい。とにかく絶対にチャンピオンになる!