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2008年6月6日

「格闘技界を盛り上げるためには、DREAMは大切な軸」
秋山成勲インタビュー

7・21『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ 2008 決勝戦』(大阪城ホール)への出場が決定した秋山成勲にインタビュー。DREAM初参戦に臨む今の心境を語った。【取材日:2008年6月5日】

■「このままでは名前が変わっただけというか……」

――遂にDREAM初参戦が決定しました! 今の心境からお聞かせください。
秋山 ようやくリングに上がれるなという感じですね。久々の試合、そして怪我した箇所を含めて不安はありますけど。
――その怪我の具合というのは?
秋山 本当に良くなってきています。自分で安心できる感じにはなっていますよ。
――昨年大晦日から7ヶ月が経ちましたが、その間、どういった練習を?
秋山 怪我があったんで、そこを多少気を付けながらのトレーニングをしていましたが、いつもとそんなに大差はなかったと思います。ヒザが悪かったぶん、寝技は少なかったかもしれませんが、はい。
――『DREAM.5』への出場が決まったときは、どんな感想を持たれましたか?
秋山 まあ、嬉しいというのが一番ですよね。久々の試合で、大阪でもやれる。まだ相手は決まっていませんが、現時点では試合ができるというのが本当に嬉しいです。
――今までも大阪で試合をされたことはありますけど、さいたまスーパーアリーナや横浜アリーナとか、関東のほうで試合をするのとは違いますか?
秋山 地元の連中がいっぱいいてるんで、そいつらが集まってくれると思いますし、家族や韓国の家族も応援に来てくれるので、そういう声援は嬉しいですよね。
――DREAMについてどんなイメージを持っていますか?
秋山 ……う~ん、あまりイメージが湧かないですね。イメージというか、どんどん進化していって、今までとは違うものを作っていける場所になると期待しています。このままでは名前が変わっただけというか……。格闘技界を盛り上げるためには、DREAMは大切な軸だと思いますからね。まだ3回しかやっていないのでそれだけで評価はできませんけど、もっともっと進化していってほしいなと思います。そのためにボクも頑張ります。
――これまで活躍されてきたHERO'Sがなくなったことについてはどのように感じていますか?
秋山 寂しい気持ちはありますよね。そこで自分もずっとやってきたんで。だけど、過去は過去ですし、常に進化して前に進んでいかないといけませんからね。
――HERO'Sを代表してとか、そういう気持ちは?
秋山 全然ないです。例えば、PRIDEの選手でもボクの友達であれば勝ったら嬉しいし、HERO'Sの選手でも一緒に練習したりする仲間であれば嬉しい。HERO'S出身の選手としてPRIDEに敵対するような気持ちも当然ありません。
――DREAMミドル級グランプリに出場できなかったことについては、今どう思われていますか?
秋山 残念です、すごく。それだけです。
――もし自分が出ていたらトーナメントは違っていたような気がしますか?
秋山 そうですね。自分の評価をするわけではないですが、多少なりとも盛り上げることはできたんじゃないかなと思います。
――もし出ていたら優勝できたと思いますか?
秋山 いやぁ~、分からないです(笑)。すごくレベルが高いトーナメントですからね。でも、優勝できないと思ってトーナメントに出場する選手なんかいないと思います、はい。
――『DREAM.2』でのミドル級グランプリ1回戦を見て気になった選手はいますか?
秋山 みんな強いと思いましたね。名前は分からないですけど、外国人選手もみんなすごいなと思いました。デニス・カーンに勝った選手(ゲガール・ムサシ)も素晴らしいし。
――誰が優勝すると思いますか?
秋山 誰が優勝するかというよりも、日本人に優勝してほしいですね。あっ、ユン(・ドンシク)さんも出ているから、アジアの人(笑)。アジアの人に優勝してほしいです。

■「ブーイング浴びたことありますか? 浴びたら分かります」

――記者会見では「地元なのでブーイングは少ないと思います(笑)」とおっしゃっていましたが、やはりあのブーイングは気になりますか?
秋山 いや、なんとも思わないですよ。
――やりにくくはないですか?
秋山 ブーイング浴びたことありますか? 浴びたら分かります。なんとも思いませんよ。ヒールと思われていることも、全然なんとも思わないです。そう思ってくれるならそれでいいですし、ボク自身、そういうふうには思っていませんから。みんながそう思っているのを聞いて、「あぁ、そうなんやぁ」と。かといって、自分がヒーローだとも思っていませんけど。
――会見では「去年も試合が少なく、今年も怪我で出遅れたので、今年は限られた期間でたくさん試合をしたいと思います」とおっしゃっていました。
秋山 そうですね。現実にしないといけないのは、格闘技界を盛り上げないといけない。一格闘家として、その使命感はあります。盛り上げるためには、何か新しいことをしないといけない。それを現実にしていきたいと思います。
――その新しいこととは?
秋山 それが現実になったときに、「これがそうだった」と言います。
――最後に『DREAM.5』に向けての意気込みをお願いできますか。
秋山 まだ日にちがありますので、確実に力を上げていって試合に臨みたいと思います。試合を楽しみにしていただけたならなによりです。