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2008年5月8日

「夢を見るんじゃなくて、夢を見せたいです」
柴田勝頼インタビュー

5・11『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)、ジェイソン・ミラーとのミドル級グランプリ1回戦に臨む柴田勝頼にインタビュー。ミラー戦に向けての意気込みを語ってもらった。【取材日:2008年5月2日】

■「プロレスラーとしての“行く”姿勢、魂を絶やしてはいけない」

――DREAM初参戦が決定しました。今の心境から聞かせてください。
柴田 正直、嬉しいですね。前回の『DREAM.2』を見て、みんな前に出る試合をして素晴らしい大会だなと思って、このリングに上がりたいと素直に思っていたので嬉しいです。
――『DREAM.2』の船木誠勝vs田村潔司戦では、師匠である船木選手のセコンドに付かれていましたけど、間近で見られていかがでしたか?
柴田 煽りVで泣きました(笑)。ちょっとウルッときちゃいましたねぇ。当時、自分は普通にプロレスファンで、プロレスに憧れてプロレスラーになって、UWFには直接は関係していないんですけど、今船木さんと練習している部分もあって、プロレス、UWFの流れというか、そういうルーツ的なものが見えて感動しました。プロレスラーとしての“行く”姿勢というか魂というか、それを絶やしてはいけないなと思いましたね。そこはやっぱり引き継ぐべきだと思いました。
――今、船木選手とずっと練習をしてきて、柴田選手にも“U”の遺伝子が引き継がれている感じはしますか?
柴田 そういう意識はあまり持っていないんですけど、どこかしらに遺伝子的なものが引き継がれているというか……引き継ぐべきだなと思いました。UWFには直接触れていないんですけどね。
――そのような思いを持ってのDREAM初参戦。オファーを聞いたときはどうでしたか?
柴田 ちょっと前から「あるかもしれないよ」とは聞いていて、ずっと準備はしていたのでスッキリしましたね。自分なんか結果を残せていないのに出させていただいて、試合ができるということが嬉しいです。
――対戦相手のジェイソン・ミラー選手の印象は?
柴田 決まったばかりなのでよく分かりません。ジェイソンっていったら、あのお面しかイメージがないですね(笑)。
――『13日の金曜日』のジェイソンですね(笑)。今回のミラー戦について船木選手にはもう報告されたんですか?
柴田 船木さんから聞きましたから(笑)。船木さんからメールで、はい。で、船木さんから「柴田、試合決まったね」というメールが来て、相手の試合の動画も送っていただいたんですけど、今ちょっとパソコンが使えないので携帯メールのほうに届いたんですよ。でもですね……画像が荒くて、どっちがオレの対戦相手が分からなかったという(笑)。

■「『あの試合は異質だった』と言われる試合がしたいです」

――トーナメントということに関してはいかがですか?
柴田 トーナメントという実感、意識がまったくないんですよ(笑)。とにかく1試合1試合を全力出して闘うだけですから。
――ミラー戦に勝利すると、2回戦以降で田村潔司選手と闘う可能性も出てきます。船木選手の仇を討ちという思いはありますか?
柴田 そういう意味合いはないですね。自分は自分で勝負するだけですし、船木さんは船木さんで勝負したと思います。それがたまたま同じトーナメントだったということだけですからね。
――他のミドル級グランプリ1回戦の試合を見て気になった選手はいますか?
柴田 みんな気になります。皆さんすごい試合をしていましたよね。
――そこに乗り込むことになります。
柴田 “異質”でいたいですね。他と一緒じゃないという。特に今回は、自分の試合だけライト級トーナメント2回戦が行われる中で行うわけですから、「あの試合は異質だった」と言われる試合がしたいです。違いを出したいですね。それがプロのレスラーだと思います。思い切り行きます。相手が誰とかは関係なくやるだけです。
――前回の試合と比べてどこが一番成長していると思いますか?
柴田 それは試合をしてみてですね。練習で伸びていると思っても試合で出せなければ無意味ですし、練習番長になっちゃいますからね。試合につながる練習を今やっている最中なんで、それを試合で出せればと思います。すべてにおいて強化しているので、自分の持っている力を全部出したいですね。
――初のDREAM。ファンにはどのような闘いを見せたいですか?
柴田 前に出る試合を見せたいです。『DREAM.2』に出ていたプロレスラー、桜庭さんだったり、ミノワ(マン)選手だったり、田村選手だったり、船木さんだったり、すごく前に出ていましたからね。
――柴田選手自身、DREAMでどんな夢を叶えたいですか?
柴田 自分が夢を見るんじゃなくて、夢を見せたいです。やっぱりプロレスラーが総合をやることって、すごく意味があると思うんですよ、今の時代。そこに夢を感じてもらえるような試合をしたいです、はい!