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2008年5月2日

5・11『DREAM.3』追加対戦カード4試合を発表!
ミドル級GP1回戦残り1試合は、ミラーvs柴田に決定!!

5月2日(金)、都内・Laughter7で記者会見が行なわれ、5月11日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催される『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』の追加対戦カード4試合が発表された。

この日の記者会見で笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーから発表されたカードは、【DREAMウェルター級チャンピオンシップ代表者決定戦】ニック・ディアスvs井上克也、【DREAMミドル級グランプリ1回戦】ジェイソン・ミラーvs柴田勝頼、【DREAMミドル級グランプリリザーブマッチ】メルヴィン・マヌーフvsキム・デウォン、【ライト級ワンマッチ】中村大介vsチョン・ブギョンの4試合。また、DREAM初のフェザー級ワンマッチとして、山崎剛の出場も発表された。記者会見には『DREAM.3』への参戦が決定した柴田勝頼、中村大介、井上克也、山崎剛の4選手が出席。『DREAM.3』に向けての抱負を語った。

ニック・ディアスとのDREAMウェルター級チャンピオンシップ代表者決定戦に臨む井上克也は、「こういう大きなチャンスをいただくことはなかなかないので、全力で頑張りたいと思います」と意気込み。この試合の勝者は、『DREAM.1』で門馬秀貴を破った桜井“マッハ”速人と初代DREAMウェルター級王座を懸け激突することが決まっているが、「意識は少しはしていますけど、その前にニック・ディアスというすごい強い選手とやるんで、今はそっちに集中しています」と真剣な眼差し。「負けると何も残らないので、全力で勝ちに行きたいと思います」と打倒・ディアスを宣言した。なお、初代ウェルター級王座決定戦の開催時期は未定だが、笹原EPは「7月になるかなと思います」と、7・21『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦』(大阪城ホール)で行いたい意向を示している。

また、DREAMミドル級グランプリ1回戦残り1試合をジェイソン・ミラーと争うこととなった柴田勝頼は、「前回の『DREAM.2』を間近で見まして、とても素晴らしい大会だと思いまして、このリングに上がりたいと思いました。この前は船木さんのセコンドに付いたのですが、入場前の煽りVを見て、泣いてしまいました。試合も素晴らしかったと思います。プロのレスラーとしての意識を自分の世代で絶やしてはいけないなと思いまして、プロのレスラーとして精一杯、頑張ります。夢、勝ちます!」とコメント。ミラーに勝利すれば、2回戦以降で師匠・船木誠勝を下した田村潔司と対戦する可能性も浮上するが、「船木さんのカタキとか、トーナメントという意識もあまりない。1試合1試合、全力を出せるように頑張るだけです」とミラーとの一戦のみに集中している様子だ。

また、チョン・ブギョンとのライト級ワンマッチに挑む中村大介は、「とにかく一生懸命頑張ります。やるだけです!」と力強く抱負を語ると、「つまらない試合をして負けるというのは話にならないと思います。面白い試合をして、一本かKOで勝ちたいと思います」と初出場となるDREAMのリングでインパクトを残すことを誓っていた。

そして、DREAM初のフェザー級ファイターとして『DREAM.3』への出場が決定した山崎剛は、「強い選手が数多くいるフェザー級の中で、DREAMでやる初めてのフェザー級の試合に自分を選んでいただいたことをとても光栄に思います。チャンスを掴めるように頑張ります。今まで自分が出ていたDEEPやCAGE FORCEというイベントも自分にとってはすごくいい舞台だったんですけど、DREAMのような大きな舞台で闘えるというのもすごく光栄なこと。対戦相手は決まっていないんですけど、いい試合をしていい結果を残したいと思います」と意気込み。なお、山崎の試合はDREAMフェザー級ワンマッチとして行われるが、笹原EPによると「フェザー級のリミット体重をまだ決めかねているので、今回は急なオファーということもあり、67キロ契約で闘っていただこうと思っております」とのこと。今後、正式にリミット体重が決定すれば、フェザー級戦線には山本“KID”徳郁の参戦も濃厚となるだろう。これについて山崎は、「将来的にそういう強い選手とやらせていただけるのであれば、ぜひやらせていただきたいと思います」と語り、対KIDへの第一歩として、『DREAM.3』での一戦に全力を尽くす構えを見せた。

笹原EPは、会見に出席した4選手に対し、「どの選手にとっても、今回はチャンスだと思います。チャンスととらえて、夢を掴んでほしい」と期待。「勝てば飛び級できます」とDREAMの主役に躍り上がるチャンスだということを強調した。また、笹原EPは、DREAMミドル級グランプリリザーブマッチとして発表されたメルヴィン・マヌーフvsキム・デウォンについて補足説明。「ミドル級トーナメント2回戦に進出した選手たちが、6・15『DREAM.4』までに怪我をしたことなどを想定して、現状、田村(潔司)選手が先日の試合で怪我をされていますので、今大会でリザーブマッチを組むことにしました」と語っていた。

以下、記者会見後に行われた柴田、笹原EPの囲み取材の模様。

【柴田勝頼】
――対戦相手のことについてはご存じですか?
柴田 よくわかりません。
――これから調べると?
柴田 はい。ただ、家にテレビとパソコンがないんで、なかなか情報を集めるのが難しいです。
――テレビを置いてないっていうのは、わざとですか?
柴田 情報が入ってこないと集中して練習ができるので、はい。
――練習は船木選手とやられることが今までは多かったですが。
柴田 船木さんはこの前の『DREAM.2』で試合があったんで、龍道場とかにも行かれていたので、自分はひとりでいろんな所に出稽古に行ってました。
――主に打撃を?
柴田 いや、そういった反省点を踏まえて、打撃も大事なんですけど、総合的に練習をしたつもりです。打撃は打撃、寝技は寝技でやってると、試合になるとまた感覚が違うので、そういうのを繋げることを中心にやってきましたね。
――相手の選手は結構クレイジーという評判ですが。
柴田 試合が楽しみですね。本当に楽しみです。ジェイソンっていったら、お面ですよね。あのお面っていったら、海賊男になっちゃうんで、そうなるとマサ斎藤さんを手錠でつないだっていう、そこまで想像しちゃいましたね。で、殴られたっていう(笑)。なぜかそこまでよぎりました。一瞬にして、ジェイソン、マサさんに殴られたっていう(笑)。
――入場とか札束をバラまいて入ってくるらしいですよ。
柴田 すごいですねえ。派手ですね。
――相手は海外のインタビューで「次は誰とやるのか?」って聞いたら、「入場でコケた奴とやる」って言ってましたよ。
柴田 それ、俺ですね(笑)。まあ、とにかく楽しみです。そういう選手と試合ができるっていうのが楽しみです。
――試合に関して船木選手から何かアドバイスは?
柴田 船木さんが試合を終わって、「次は柴田の番だね」みたいな話をして、「頑張ります!」って船木さんに言ったくらいですね。
――半年ぶりの試合ですね。
柴田 ケガとかいろいろ治しながら、今になってしまったんですけど。まあ、ゴングが鳴って爆発できる状態に持って行きたいと思います。
――練習も順調で?
柴田 いまは順調ですね。
――なんか身に付いたじゃないですけど、必殺技とかそういうのも。
柴田 それは試合で出せたら必殺技になるかもしれないですけど、わかんないです。自分でもどこまでどう変わってるのかっていうのは、よくわかんないんで。とりあえず試合でですよね。いくら練習で強くても、試合で出せるか出せないかってところになってくると思うので、全力を出せるように持って行きたいと思います。
――今回、DREAM初参戦になるんですが、どういった期待を?
柴田 前回の『DREAM.2』は非常に素晴らしかったですね。試合も素晴らしいですし、演出も素晴らしいです。それこそ本当に船木さんの入場前ではちょっと泣いてしまいましたね。なんか「このリングで試合がしたいな」って思いました。光栄です。

【笹原圭一DREAMイベント・プロデューサー】
――青木選手の状況は?
笹原 青木選手はですね、いまは診断を受けている最中です。ゴールデンウィーク明けまでちょっと時間が掛かるかなと。ゴールデンウィーク明けには、発表というか、どうするかっていうのをお伝えできると思います。もちろん5・11で青木選手と永田選手が闘うというのが一番の希望ではあるんですけど、だからと言って、ケガしてる選手を無理矢理っていうのは違うと思いますので、そこはちょっと慎重に判断したいなって思ってます。診断結果を見てから判断をしたいと思います。
――青木選手が欠場となった場合、5・11で青木選手の代替選手というのは?
笹原 そうですね。まあ、それも含めて、いまいろんなアイデアを考えています。
――リザーブマッチでメルヴィン・マヌーフ選手が出ているんですけど、26日のオランダの大会でKO負けしています。そのダメージについては?
笹原 ドクターにも診ていただいて、きちんと診断はしていただいてます。そこも慎重にやらなければいけないっていうのは理解してまして、時間的には短いなっていうのはあるんですけど、本人の意思を確認して判断を仰いで、ドクターの判断でOKもいただけたということで、今回リザーブマッチということで試合を組みました。
――マヌーフ選手はHERO’Sライトヘビー級トーナメント2006準優勝。柴田選手とジェイソン・ミラー選手の試合が本戦で、マヌーフ選手の試合がリザーブマッチになったのはどういった経緯で?
笹原 そこも正直迷ったというか、いろんなアイデアが出てきました。マヌーフ選手の準優勝という経歴自体はグランプリにエントリーするにふさわしい経歴だと思います。しかし、もし勝ち上がったら、次は6・15。時間的なスパンがあまりにも短い中での3試合ということもあり、今回はリザーブマッチがいいんじゃないかという判断でした。で、どの選手も非常に強い選手だと思いますので、その中で柴田選手にある意味賭けてるというんですかね、期待の裏返しと取っていただければと思います。それと、相手のジェイソン・ミラー選手なんですが、この選手は相当に強い選手です。一筋縄ではいかない選手であることは間違いないので、ムサシ選手だとかジャカレイ選手とかの外国人選手にひけを取らない実力者です。そういう意味でハードルは相当に高いと思いますけど、風穴を空けてほしいなとは思っていますね。
――田村選手の状態というのは?
笹原 (診断)結果は出ていないですね。その件もギリギリまで待ちたいと思いますけど、5・11以降になんらかの発表ができるかなという感じで考えてます。
――前回の会見で秋山選手の主催者推薦という可能性も少なからずあったと思うんですけど、今回こういった形で枠が埋まっているということは、ないという判断をされたと?
笹原 そうですね。
――ファンのアンケートを集めた結果では、秋山選手の名前はどれくらい挙がったのですか?
笹原 かなり挙がってましたね。純粋に秋山選手のファンもいれば、ある意味アンチのファンもいるとは思うんですけど、それでもやっぱり見てみたいという声は多かったです。今後、ワンマッチでもファンの方が興味を持っていただけるような秋山選手のカードが組めると思います。
――山崎選手の相手は日本人ですか? それとも外国人ですか?
笹原 両方想定してますけど、おそらく日本人かなと。さっき名前が挙がったKID選手を中心にしたフェザー級は日本人のいい選手がたくさんいますので、“Road to KID”じゃないですけど、なんかそういうカードを今後、組んでいきたいなと思います。フェザー級にはまだいろんな選手がいっぱいいますんで、たぶんこれからどんどん表に出てくるんじゃないかなと思ってます。
――ヘビー級とかのワンマッチは?
笹原 ミドル、ライト、フェザー、それでウェルターもあって、階級は万遍なく揃ってるんですけど、ヘビーは今回はちょっと間に合わなかったんで、次は組みたいなと思いますね。基本、ヘビーはやっぱり外国人になってくるんで、そのあたりのマッチメイクをしていきたいと思います。