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2008年4月28日

桜庭がミノワマンに仰天要求!?
決戦はいよいよ明日!! 全選手が決戦に向けて意気込み!!

4月28日(月)、都内・ホテル イースト21にて、4・29『OLYMPIA DREAM.2 ミドル級グランプリ2008 開幕戦』(さいたまスーパーアリーナ)の直前記者会見が行われた。

いよいよミドル級グランプリが明日開幕! この日行われた会見には出場全20選手が登壇。大会に向けての意気込みを語った。

この日の会見で一番の話題を振りまいたのは、メインイベントでアンドリュース・ナカハラと対戦する桜庭和志だ。桜庭は自身の試合については一切語らず、ミノワマンに対し、「明日はミノワ選手にいつもの赤いパンツと入場曲で入場してほしいです」と仰天要求。さらに桜庭は「ボクにとってはミノワ選手の入場がすべてです。やっぱりミノワ選手の入場は一番盛り上がる部分ですので、ボクはそれを期待して明日はさいたまスーパーアリーナに行きたいと思います」と続けると、意外なところから入場パフォーマンスを要求されたミノワマンは「えーと……入場曲のリクエストというのは初めてで、そういうのは嬉しいんですけど、自分自身やりたいこととか、いろいろ理由がありまして、今の曲を使っているんですけど、その曲も必ず前の曲と同じくらいの良さが出てくると思うので、えーと……見ていてください」と大まじめに返答。このやりとりに日本だけでなく海外の報道陣、関係者も爆笑していた。

また、“UWF対決”として注目される田村潔司と船木誠勝が、カード発表以後、初めて顔を合わせた。両者は目を合わせることなく握手。田村が静かに一礼したのみで、両者間で言葉が交わされることはなかった。田村は「船木さんは自分がファンの頃から活躍されていた選手で、憧れであり、尊敬しています。明日はそういう気持ちを振り切って、胸を借りるつもりで頑張ります」とコメント。対する船木は「明日はミドル級グランプリに恥じない試合をします」と意気込んだ。

そして、『DREAM.1』ではアクシデントによりノーコンテスト裁定となったため、『DREAM.2』で再試合を行うこととなったJ.Z.カルバンと青木真也は、ともにやや硬めの表情で握手。青木が「明日、止まった時計を自分で動かしたいと思います」と語れば、カルバンも「明日は必ず決めて今までの終わっていないビジネスを片付けます」と返し、両者ともに完全決着をつけることを誓った。

『DREAM.2』開催を明日に控え、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーは、「まだ産声を上げたばかりのイベントですが、今回、TBSさんに放送いただくのはもちろんのこと、スカイパーフェクTV!さんのほうで完全生中継をしていただきます。ですので、コアのファンの方々も含め、一般のファンの方々も注目している大会だと思いますので、どの選手にもこのDREAMの中で、ぜひ新しい価値観というか、格闘技の熱をファンの方々に伝えていただけるような試合をしていただきたいと思います」と選手の活躍に期待。そして、この日の会見前に行われた計量は全選手がパスしたことを報告した。

以下、全選手コメント&計量結果、デニス・カーンと笹原EPの囲み取材でのコメント。

■青木真也(69.8kg)
「この前の大会の再戦になるんですけど、本当に総合格闘技が大好きで、仲間が大好きで、スタッフが大好きで、応援してくれるファンの方々が大好きです。明日、止まった時計を自分で動かしたいと思います」

■J.Z.カルバン(69.9kg)
「また戻ってこられて大変嬉しいです。本当にこの試合に決着が付くまで長い時間が掛かりました。6ヶ月です。でも明日は必ず決めて今までの終わっていないビジネスを片付けます」

■金泰泳(84.0kg)
「明日は、ミノワマン選手との異種格闘技戦に必ず勝ち、空手をもっと世間に認めてもらえるように頑張ります。あと、ミノワマン選手と試合でキャッチボールできるように頑張りたいと思います。押忍」

■ミノワマン(83.4kg)
「今まで信じてきたもの、今までの思い、練習してきたこと、気持ちを込めて闘いたいと思います。明日はいい試合になると思いますので、ぜひ応援してください

■大山峻護(83.9kg)
「柔道家としても格闘家としてもすごくリスペクトしているユン選手と闘えることに、すごく幸せを感じています。明日は自分の持っている技術、力、すべてをぶつけたいと思っています。頑張ります」

■ユン・ドンシク(83.6kg)
「(すべて日本語で)こんにちは、ユンです。明日、試合頑張ります。よろしくお願いします」

■マゴメド・スルタンアクメドフ(83.4kg)
「日本の皆さん、こんちには。私はあまり喋ることが得意なほうではないので、すべてを闘いで見せたいと思います。そして、明日出場するすべての選手に最高の試合を見せてもらいたいと思います。みんな、頑張りましょう」

■ゼルグ“弁慶”ガレシック(83.9kg)
「このトーナメントに出場することができて大変名誉に思っています。このために非常に厳しい練習を積んできました。皆さんが満足する試合をする自信があります。自分のために、皆さんのために、そして家族のために闘います」

■イアン・マーフィー(83.9kg)
「この試合に出られることができて大変ワクワクしていますし、名誉なことだと思っています。クラシックなレスリングvs柔術となりますので、非常にエキサイティングな試合になります。楽しみにしていてください」

■ホナウド・ジャカレイ(83.8kg)
「私はジャカレイ、ワニです。明日はリングに上がって、私のすべてを見せます。私の柔術のすべてを見せます。皆さん、期待していてください」

■船木誠勝(83.5kg)
「明日はDREAMミドル級グランプリに恥じないような闘いをしたいと思います。よろしくお願いします」

■田村潔司(83.4kg)
「明日は船木さんという選手と試合をさせていただくんですが、自分がファンの頃からテレビで活躍している姿を見ていまして、すごい憧れの気持ちがある選手でして、もちろん尊敬もしています。そういう選手と明日、一戦を交えることはすごく光栄に思うのですが、明日はそういう気持ちを振り切って自分の闘いをし、胸を借りるつもりで挑みたいと思います。よろしくお願いします」

■ゲガール・ムサシ(83.7kg)
「このグランプリに出場することができて大変嬉しいです。そして、デニス・カーン選手という非常に優れた選手と試合をすることを楽しみにしています。この試合のために非常に厳しい訓練をしました。頭を使ったファイトをしたいと思います」

■デニス・カーン(83.6kg)
「ようやくここに戻ってこられることができて、非常に喜んでいます。試合をしていなかったときも、トレーニングを続けていました。そしてやっとリングに戻ってこれることができました。明日の試合はチャンピオンへの道への扉が開く、最初の一歩になります」

■アンドリュース・ナカハラ(83.3kg)
「こういう機会に呼ばれて光栄に思っています。明日は私のすべてを出し切って、日本のファンの皆様を魅了したいと思っています。そして、桜庭選手という偉大な選手と闘える機会を与えてくださり感謝しています」

■桜庭和志(83.6kg)
「どうも、桜庭です。明日は、ミノワ選手にいつもの赤いパンツといつもの入場曲で入場してもらいたいです。お願いします! (ミドル級トーナメント出場者に向かって)トーナメント頑張ってください。ボクにとってはミノワ選手の入場がすべてです」

【デニス・カーンの囲み取材の模様】
カーン トレーニングなんですけど、バンクーバーではレボリューション・ファイティング、モントリオールではトライスターでやっていました。現時点ではアメリカに入国するための特別なビザの申請を待っている段階で、それを待っている間はカナダでトレーニングしています。
――トーナメントに向けての練習はいつぐらいから始めたんでしょうか?
カーン トレーニングに関しては、かなり前から始めています。当初は昨年末の『Dynamite!』に出るつもりでいたんですけど、その試合がなくなってしまって、3月15日の試合に出る予定でトレーニングをしてきたんですけど、それもなくなってしまったんで、トータルでいうとかなり前からトレーニングは始めています。
――試合に向けての自信は?
カーン 闘う以上は、常に自信はあります。特に今日、この記者会見に出席して、選手のエナジーを、会場のエナジーを感じ、ベルトを見たことによって、ますますトーナメントに対する気持ちは高まってきました。
――2回戦以降で闘ってみたい選手、マークしている選手はいますか?
カーン 言わせていただくのであれば、桜庭選手、田村選手、船木選手、この3名と試合ができれば、すごく光栄に思います。まあ、こうして自分がMMAのリングに立っていられるのもこの3名のファイターがいたからであって、彼らがいなければ今の自分はいなかっただろうと思える選手だからです。
――カーン選手と対戦したことがある秋山選手がトーナメントに出場しないことに関しては?
カーン それに関しては、とても悲しく思います。彼のケガが早く良くなって、また彼と再戦できる日を心よりお持ちしております。
――チャンピオンになったら秋山選手と再戦したいですか?
カーン それが実現するのであれば、良いと思います。
――先ほど日本人選手3名の名前を挙げましたけど、それはカーン選手が日本に来たときに、パンクラスで闘ったということと何か関係はあるのですか?
カーン 気持ち的には少なからず何かしらの関係はあると思います。一番最初にパンクラスに来たとき、日本で試合をしたときには船木選手もパンクラスにいましたし、2戦目のときも対戦相手は忘れてしまったんですけど、そのときは船木選手の引退セレモニーがありましたので、やはり何かしらの関係はあると思います。
――船木選手、田村選手、金泰泳選手は、秋山選手がHERO'Sのミドル級で優勝しているので、実績があるから2回戦から出てもいいのでは、という意見が選手から結構あるんですが。それについてのカーン選手の考えは?
カーン それに関しては賛成できません。というのも、前回はHERO'S、今回はDREAMで違う大会なので、まったく違うものとして捉えています。
――もし再戦するとすれば、このトーナメントではなく、他の機会でリマッチをしたいということですか?
カーン そうですね。そういうことになります。
――UFCに参戦する、しないという噂が出ていましたが、今後に関してはどこを主戦場にしていきたいのでしょうか?
カーン UFC参戦の件ですが、それは本当の話ではありません。現時点ではDREAMと契約をしているので、DREAMを主戦場にしていきたいと思っています。この契約が終わったあとも、日本や韓国で試合をするために自分は頑張ってきたという希望があるので、できることであればアジア、日本、韓国で試合をしていきたいと思っています。

【笹原EPの囲み取材の模様】
――カーン選手が、秋山選手の主催者推薦には賛成できないということでしたが。
笹原 まあ、選手はいろいろ思っていることはあるでしょうし、デニス選手は一度負けているので、苦手意識がそう言わせているのかもしれませんね。
――再戦はしたいけど、このトーナメントではないと。
笹原 デニス選手は、たぶんベルトにこだわりがある選手だと思うので、なんとしても取りたいという、その表れだと思うんですけど。他の選手は、それぞれ捉え方が違うと思うので、一概には言えませんけどね。田村さんとか、船木さんは、出てきて欲しいっていう。
――ミドル級GP残りの1カードに関してはどれぐらいに?
笹原 4・30で勝ち残った7名の選手で一夜明け会見をやって、その翌日ぐらいには『DREAM.3』の追加カード発表をやりたいと思っています。ミドル級のもう1試合のカードと、あとそれ以外のワンマッチのカードですね。ヘビー級も組むと思いますし、ウェルターも組むと思うので。残りのカードは全部出したいと思います。
――何試合ぐらいになりますか?
笹原 8つか、9つぐらいじゃないですか。
――笹原EPの中では、秋山選手の主催者推薦枠は無理だと?
笹原 さっきも話をしたと思うんですけど、推薦枠っていうのは僕ら的には嫌なんですよ。簡単に「推薦します」っていうのは。まあ、実績はあると思うんですけど、基本的にはやりたくないんですよ。やりたくないっていうのが本音です。ただ、宇野選手もそうかもしれないし、秋山選手もそうかもしれないんですけど、その選手が出てくることによって熱が生まれるというのがあれば、ルールとしてはそれは違うと思いつつも、ファンの声やファイターの声が高まれば、一考の余地はあるんじゃないかと思います。
――柔軟に対応すると?
笹原 そうですね。
――ファンの声を何らかの形でリサーチしていると?
笹原 いろんな形でリサーチはしています。やはり欠場の会見を受けて、どっちかというとやっぱり「残念だ」っていう声が多いですよね。それは、アンチ秋山ファンも含めて、やっぱり主役の一人だと思いますからね。そういう声は多かったです。
――ミドル級トーナメントの陣容についての評価は?
笹原 まあ、MMAが初めての選手もいるんですけど、基本は世界各国から選手を集めたいっていうのがありまして、いま僕らができる範囲の中では、いい選手が揃えられたんじゃないかなと思っています。ミドル級としては初めてのトーナメントなんで、本当はここに16人をズラッと並べてやれれば一番良かったんですけど、それは僕らの力不足というか、不徳のなすところというか、8カード並べられなかったことは申し訳なかったなと思います。ですので、大会が終わったらすぐにでも発表したいなと思っています。
――桜庭選手は、今日も自分のことは話していませんでしたけど?
笹原 でもまあ、桜庭さんらしいコメントだとは思いますけどね(笑)。前の会見でも言ったんですけど、積み重なっていくと、自然とトーナメントになっていきますから。ぜひ優勝していただいてですね、トーナメントじゃないってことであれば優勝賞金を渡さなくて済むので、ぜひ優勝してもらいたいなと(笑)。でも、さっきも桜庭選手とお話したんですけど、相当気合いは入っていると思いますね。さいたまでやることがすごく楽しみだっていう、そんな感じが伝わってきましたね。ひさしぶりじゃないですかね。いつ以来なのかはよく分からないんですけど、さいたまでやることの喜びみたいなものは、ひしひしと感じましたね。去年の4月にリングに上がってますよね? リングに上がったときにさいたまで大歓声を受けて、あのときは試合をしてないじゃないですか。今回は試合ができる喜びを感じているんじゃないのかなと思います。